日本ツルムラサキ ツルムラサキとも呼ばれる

「つるむらさき」は冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介

2023/03/06

この記事では、つるむらさきの冷凍保存方法や解凍方法、冷凍する際の注意点、アレンジレシピを紹介していきます。つるむらさきの冷凍保存方法にご興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

つるむらさきは冷凍できる?

つるむらさきは乾燥に弱く、常温で保存しておくとすぐにしんなりしてしまうという特徴があります。そのため、一般的には冷蔵庫で保存しますが、より長く新鮮な状態で保存したい場合は冷凍保存も可能です。

正しい冷凍方法を知っておけばおいしい状態で保存できるため、長期保存したいという人におすすめの方法と言えるでしょう。

つるむらさきを冷凍する際の注意点

つるむらさきを冷凍する際には、「新鮮なものであること」や「生のままで冷凍しないこと」など、いくつかの注意点があります。

ここでは、つるむらさきを冷凍する際の注意点を3つ挙げています。以下で詳しく解説するため、おいしい状態で冷凍保存できるよう、しっかりと把握しておきましょう。

  • 新鮮なうちに冷凍する
  • 冷凍前に下茹でをする
  • 加熱しないで冷凍すると食感が変わる

新鮮なうちに冷凍する

つるむらさきの冷凍には、鮮度の良い状態のものがおすすめです。新鮮なつるむらさきには、葉の色が濃く鮮やかな緑色で、切り口がみずみずしいという特徴があります。

つるむらさきの冷凍保存を思い立ったら、まずは鮮度を確認しましょう。

冷凍前に下茹でをする

つるむらさきは、アクが強くえぐみがある野菜です。生のまま冷凍してしまうと味が悪くなってしまう可能性があるため、下茹でしてから冷凍保存するようにしましょう。

生のまま冷凍するのではなく、「まずは下茹でしてアクを取る」というひと手間を加えることで、おいしい状態を維持できます。

加熱しないで冷凍すると食感が変わる

下茹でなどの加熱処理をしないで冷凍すると、解凍したときにつるむらさきのシャキシャキした食感が失われてしまいます。やわらかさもなくなり食感が悪くなるため、あまりおいしくない状態になってしまうでしょう。

味や食感などの点からも、生のまま冷凍するのではなく、下茹でなどの加熱処理をしてから冷凍することがおいしさを保つコツです。

つるむらさきの下茹で方法

葉物野菜を茹でる際に、茎や葉をカットしてから鍋で茹でるという人は多いでしょう。また、他の方法として、鍋の代わりにフライパンを使うこともできます。フライパンによる下茹でであれば、カットせずにそのまま茎も葉も茹でられるため、とても便利です。

ここからは、フライパンを使用するときの下茹で方法を紹介していきます。ご興味がある方は、参考にしてみてください。

1:つるむらさきを水洗いする

下茹でをする前に、つるむらさきを水洗いしましょう。根元から葉先までしっかり洗い、土などの汚れを落としておくことが大切です。なお、水洗いした後はすぐに茹でるため、水切りなどをする必要はありません。

茹でずに冷蔵保存する場合は、ここで水気をしっかり取っておくようにしましょう。

2:沸かした湯でつるむらさきを茹でる

つるむらさきがそのまま入る程度の大きめのフライパンにたっぷりのお湯を沸かし、つるむらさきをそのまま入れて塩茹でします。塩の分量は、つるむらさき1束の場合、湯500mlに対して塩10g程度です。

30秒ほど茹でたらつるむらさきを裏返し、再び30秒ほど茹でて完了です。つるむらさきの茎は太いですが柔らかいため、葉の部分と一緒に茹でても問題ありません。

このとき、少し硬めに茹でると、解凍後もつるむらさきならではの食感を維持しやすくなります。

3:氷水にさらして水気を切る

茹で終わったつるむらさきは、事前に用意していた氷水にさらして一気に冷やしてください。こうすることで色止めできるため、つるむらさきの鮮やかな緑色が保てます。

さっと氷水で冷やした後は、茎から葉先まで何回かぎゅっと絞って水気を切ります。水気を切ってから、端を切り落とせば冷凍保存する下準備が完了です。

つるむらさきはジッパー付きの保存袋で冷凍するのがおすすめ

日本ツルムラサキ ツルムラサキとも呼ばれる
karimitsu/gettyimages

つるむらさきの下茹でが完了したら、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍すると空気に触れないようにできるため、乾燥を予防できます。

このとき、つるむらさきをそのまま入れるのではなく、カットして小分けにしてから冷凍すれば、調理に使いやすいためおすすめです。

ここからは、つるむらさきを冷凍保存するための手順について紹介していきます。

1:カットしたつるむらさきを食品用ラップで包む

下茹でしたつるむらさきをカットして、食品用ラップで包みます。カットするサイズについては、1回で使い切りやすく、食べやすいサイズにするのがおすすめです。包む際にもひとつずつ小分けにすると、調理の際に取り出しやすくて便利です。

食品用ラップで包む際には、空気が入り込まないように隙間なく包むようにします。食品用ラップがない場合はこの手順を省いても問題ありませんが、なるべく乾燥を予防する方が良いため、食品用ラップがあったら包むようにしましょう。

2:ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍する

食品用ラップでしっかり包んだ後は、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍庫に保存します。ジッパー付きの保存袋に入れる際は、小分けされているものを一緒に入れても問題ありませんが、ここでもしっかり空気を抜いてから封をすることが大切です。

金属製のトレーや皿の上に乗せる必要はないため、冷凍庫の空いている隙間などに入れて保管することもできます。

つるむらさきの解凍方法

冷凍したつるむらさきを解凍する場合は、調理方法によって自然解凍・電子レンジでの加熱の2種類を使い分けましょう。

たとえば、小口切りやみじん切りにする場合は、冷凍庫から出して3分程度放置することで切りやすい固さになります。そのまま和え物にする場合は、食品用ラップをしたまま密閉できる容器に入れて、600Wの電子レンジであれば30秒強の加熱で解凍できます。

また、スープや炒め物にする場合は解凍する必要はなく、そのままフライパンやスープの中に入れておけば自然解凍できるでしょう。

冷凍つるむらさきの保存期間は?

「鶴村崎」と呼ばれる日本野菜
y-studio/gettyimages

冷凍されたつるむらさきは、1カ月程度であれば保存することが可能です。しかし、状態が良くないものを冷凍した場合や、保存する際に空気が十分に抜けていなかった場合は、冷凍保存中に傷んでしまったり冷凍焼けしたりしてしまう可能性があります。

そのため、冷凍したつるむらさきはなるべく早めに食べた方が良いでしょう。

冷凍したつるむらさきの活用レシピ

山菜と同じように、えぐみを持っているつるむらさきは、冷凍されていてもその味に変わりはありません。

そんなつるむらさきは、ごまや納豆、オイスターソースなど、香りや風味がしっかりしている食材と合わせることで、さらにおいしく食べられます。

そのため、つるむらさきを使った料理には、炒め物やスープ、和え物などにアレンジしておいしく食べられるレシピが多く見られます。

ここでは、そんな冷凍つるむらさきを活用したアレンジレシピをご紹介します。

ツルムラサキのスープ

出典:E・レシピ

こちらのスープは、つるむらさきの栄養価をしっかり摂取できる栄養満点のアレンジレシピです。シンプルな味付けと具材だけで、つるむらさき本来の味を楽しめます。

冷凍したつるむらさきをそのままスープの中に入れられるため、手間をかけずに作れるところがポイントになっています。ちくわなどの他の具材を入れることで、ボリュームをアップさせることも可能です。

鶏肉とツルムラサキの卵炒め

出典:E・レシピ

つるむらさきのとろりとした食感だけでなく、ニンニクなどの風味も楽しめるアレンジレシピです。

つるむらさきの茎や葉の部分を余すことなく使えるのが特徴で、鶏肉や玉ねぎ、卵と一緒に食べることでボリューム満点のおかずとして重宝できます。

メインのおかずとしても活躍できるアレンジレシピです。

栄養満点ねばねばツルムラサキの白和え

出典:E・レシピ

茹でると粘り気が出てくるつるむらさきの特徴を活かした白和えは、栄養満点なアレンジレシピとしておすすめです。

つるむらさきや木綿豆腐の水気をしっかり取ってから和えることで、水っぽくならないようにするところがポイントです。

シンプルな味付けと具材で、つるむらさきの味を存分に楽しめるようになっています。

つるむらさきの保存は冷凍を活用しよう

つるむらさきは乾燥に弱い野菜のため、冷蔵保存するよりも下茹でした状態で冷凍保存した方がおいしい状態で長く保存できます。

つるむらさきを冷凍する際には、新鮮なものを加熱処理しなければならないなど、いくつかの注意点はありますが、比較的簡単に冷凍保存できます。また、小分けしておけば、冷凍されたものをそのまま調理することも可能です。

つるむらさきを長く保存したい、すぐに使い切れないという人は、今回紹介した内容を参考にして冷凍保存を活用してみてはいかがでしょうか。

参考にしたサイト

 
 

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