家事のプロが教える「お風呂掃除のNG習慣」ワースト3
2023/03/09
今あなたがしているお風呂の掃除法は、本当に正しいのでしょうか?「多くの人が間違った掃除法をしてしまっている」と話すのは、クリンネストの中里愛子さん。
やってしまいがちなお風呂掃除のNG習慣について詳しく教えてもらいました。
1.メラミンスポンジを使う
水だけで簡単に汚れを落とすことができる、メラミンスポンジ。お風呂掃除にも使っていませんか?
メラミンスポンジは研磨効果があり、材質の表面を削ってしまいます。バスタブやお風呂の壁などに使うと簡単に汚れは落ちますが、同時に目に見えない細かな傷がついてしまっているのです。傷ついた箇所は艶がなくなってしまうだけでなく、汚れがつきやすくなってしまいます。
メラミンスポンジは、硬質な陶器やタイルなどに使用しましょう。また傷つけるリスクを減らすため、材質全体を擦るのではなく汚れた箇所のみを擦るといいですね。
2.洗剤のつけおき
「頑固なカビ汚れには、塩素系漂白剤を直接かけて、ラップフィルムを被せて時間を置くと効果的」とは、よく知られた掃除法です。
しかし、しっかり落とそうと思って長く置き過ぎてはいませんか?長時間放置すると材質そのモノの変色や色剥げの原因になってしまいます。変色した箇所は二度と元に戻すことはできません。
つけ置きするときは、短い間隔で汚れの落ち具合を確認し、長くつけ過ぎないように注意しましょう。
3.一気に全部掃除をする
「今日は風呂掃除をする!」と意気込んで、一気にお風呂全体を掃除していませんか?掃除のプロであっても週1回の風呂掃除では、30~50分程掛かってしまいます。そんな時間を毎週確保するのは大変ですし、とても疲れてしまいます。
掃除をするのであれば、毎日簡単な掃除を少しずつ進めて行きましょう。
例えば、今日は洗面器、明日は椅子、明後日はボトル類…といった具合です。毎回入浴ついでに、数十秒でできる掃除を繰り返すことによって、まとまったお風呂掃除の時間が不要になります。
また、浴室内でも汚れやすいところとそうでないところがあります。浴槽は毎日、洗い場は週1、壁は隔週など、汚れやすさに応じてその掃除の頻度を変えておけば、掃除は格段にラクになります。毎回、必要以上に洗うことはないのです。
正しい掃除法をしないと、お風呂を傷つけたり、無駄に労力と時間を注ぐことになってしまいます。正しい掃除習慣で、もっとラクにキレイをキープしてくださいね。
■執筆/中里愛子さん…介護福祉士として働く中で、多くの人が片づけや掃除に悩んでいることを知り、家事代行会社に転職。その後、2019年に「片付けサポートおうちPLUS」を起業。現在は、整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし、片づけサポートのほか、資格認定講師としても活動。インスタグラムはouchi_plus。
編集/サンキュ!編集部