整理収納アドバイザーでクリンネストの片付け達人が「掃除をラクする」ためにやらない5つのこと
2022/11/24
掃除は面倒で億劫で嫌い!そんなかたにおすすめなのが、特定の掃除を「やらない」こと……と話すのは整理収納アドバイザー×クリンネストの中里愛子さん。
掃除をやらないといろいろデメリットもありそうですが……中里さんいわく、むしろきれいをキープできるようになるんだとか。以下、解説してもらいます。
1.マットは敷かない
キッチンマット、玄関マット、トイレマットなど、家庭内にはたくさんのマットが存在します。汚れ防止で敷かれているかたも多いことでしょう。
しかし、マットはほこりやゴミがからまりやすく、汚れを溜めがちです。掃除機をかけたり、まめな洗濯が必要となります。また、マットを敷いているからといって、マットの下の床が汚れないわけではありませんので、結局床掃除もすることになります。
何も敷かない方が、手早くマメにお掃除ができ、キレイをキープしやすくなります。
2.トイレブラシは使わない
トイレ掃除といったら、便器に洗剤をかけてトイレブラシでゴシゴシ……水ハネするし面倒くさいですよね。
また、ブラシやブラシホルダー自体も汚れるので、管理が苦手なかたも多いはず。
じつはブラシはなくてもいいんです!ブラシ不要のトイレ洗浄剤があります。トイレのフチ裏にぐるっとかけて放置。ジェル状の液剤がきれいさっぱり汚れを取り去ってくれます。
3.傘立ては置かない
傘立てがあると、つい濡れたまま傘を置きっぱなしにしがち。すると、傘が錆びてしまったり、周辺がカビてしまったりと管理に手間がかかります。
また、傘立ては重かったり、倒れやすいので掃除が大変です。移動させずに掃除すると、汚れを取り切れなかったり、裏には蜘蛛の巣が張ってしまったりと、不潔になりがちなんです。
そこで傘立てを無くしてしまい、使用後の傘は軒下や浴室乾燥でよく乾燥させるようにします。その後、玄関収納や玄関脇に吊るすようにすれば、掃除もぐっとラクになります。また玄関が広くなるのでおすすめです。
4.インテリア雑貨はたくさん置かない
かわいい雑貨、お土産の置物、お気に入りのキャラクターグッズ……いろいろ飾っていませんか?
オシャレに並べたインテリアであっても、掃除が行き届かず、ほこりが被っていてはすべて台なしです。
飾るのは、無理なく美しく保てる量にしましょう。今の気分に合った物を厳選して飾り、気分変わったときにほかの物に置き換えると、くまなくお気に入りの雑貨を楽しむことができます。そもそも、たくさんの物を飾るより空間を活かして飾った方が、そのものの価値が引き立ち、洗練された印象になります。
また、家具や照明、テッシュケースやごみ箱などの生活雑貨をインテリア性の高いモノにすれば、いわゆる「置物」が不要になり掃除もずっとラクになりますよ。
5.大掃除はしない
年末が近づくとメディアでは大掃除特集などが組まれ、当然のようにすると思われがち。しかし、実際には年末にまとめてお掃除をしない方がいいんです!
たとえば、換気扇掃除。気温が高く油が緩みやすい夏の方が、汚れを落としやすいですよね。収納の中も、春や秋に季節家電の入れ替えをするついでにした方が、ずっと手間が減ります。
どんな箇所でもお掃除に適した季節があり、年末にしない方がいいところも多いのです。
また、大掃除には時間と手間と労力がかかり、考えるだけでも嫌になりますよね。大掃除のようにまとめてせず、小掃除を1年を通して計画的した方が圧倒的に掃除はラクになるのです。
お掃除が面倒になったときには
掃除をラクにするコツは意外とご自身の中にあります。
当然のように以前からやっている掃除を「ちょっと面倒だな」「やりたくないな」と感じたときが、それを見つけるチャンスです。
面倒だから放置、仕方なくやるのではなく、ちょっと発想の転換をしてみましょう。「これってなくても問題ないよね。」「こうすればラクになるな。」なんて気づけることがあります。
コツを見つけられるようになったとき、お掃除が少し楽しくなり、ポジティブな印象に変わってくるはずです。
■執筆/中里愛子…介護福祉士として働く中で、多くの人が片づけや掃除に悩んでいることを知り、家事代行会社に転職。その後、2019年に「片付けサポートおうちPLUS」を起業。現在は、整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし、片づけサポートのほか、資格認定講師としても活動。Instagramはouchi_plus。
構成:サンキュ!編集部