夏のお昼ごはんの超定番、焼きそば。毎年毎年、かぞえきれない回数の焼きそばをつくっている!という人も多いのではないでしょうか。ササっとつくれるのが利点のひとつでもある焼きそばは、毎度そんなに手間をかけてつくっていられない料理でもありますが、たったひと手間でワンランクアップさせられるなら、やってみたいですよね。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、焼きそばがひと手間で劇的においしくなる方法を教えてもらいます。

粉末ソース、いつ入れてる?
焼きそばを2人前や3人前つくるとき、付属の粉末ソースをどのタイミングで入れているでしょうか。具材と麺を炒めて、最後にまとめて入れていますか…?
じつは、この粉末ソースを入れるタイミングを変えるだけで、仕上がりがぐんと変わります。もし一度に2人前以上つくる際は、まず肉や野菜などの具材を炒めてから、麺を加える前に粉末ソースを1袋(1人前)だけ入れてください。そして麺を加えたあと、最後に残りの粉末ソースを入れます。
実際にやってみるとわかるのですが、粉末ソースを入れると具材の野菜からは水分が出てきます。さきに1袋だけ粉末ソースを入れることで、いったん出てきた野菜の水分をそのあとに入れる麺が吸ってくれて、最終的にべちゃっとせずに済むのです。これが焼きそばの仕上がりをワンランクアップさせるコツなのです。
さらなる「もうひと手間」をかけられるなら…
今回ご紹介した「ひと手間」が意外と簡単すぎた!という人は、ぜひさらなる「ひと手間」も。
たとえば、フライパンに入れた麺をほぐすとき、水を入れることが多いと思いますが、これを料理酒に変えるだけで、風味がグッとよくなります。もし全量を料理酒にするのはもったいない…という場合は、半分入れ替えるだけでも違いますよ。
また、すでにやっている人も多いとは思いますが、麺をフライパンに投入する前に電子レンジで温めておくのも、重要な手順。600Wなら1袋で30秒ほど、2袋だと1分ほどで温まります。どうせフライパンで加熱して温まるし…と思いきや、この「ひと手間」も重要なので、ぜひ省略せずやってくださいね。
いつもの焼きそばをワンランクアップさせよう!
焼きそばは、食べたことがない人はいないくらい、超定番の料理ですよね。定番すぎるがゆえに、とくに気をつかわずにつくっている人が多い料理でもありますが、じつはちょっとした工夫で断然おいしくなります。焼きそばの登場回数が増えがちなこれからの季節、ぜひ今回ご紹介した「ひと手間」をためして、いつもの焼きそばをワンランクアップさせてくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部