グリーンキウイとゴールドキウイは色だけではなく栄養価もちがう!?
2024/03/22
手軽なフルーツとして人気の高いキウイフルーツ。グリーンキウイとゴールドキウイがありますが、含まれる栄養素に違いはあるのでしょうか?
野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。
グリーンキウイの特徴
一般的なキウイフルーツで、世界で流通するキウイの約7割が、ヘイワード種といわれる果肉が緑色のグリーンキウイ。
果実の表面がこまかい産毛で覆われています。
果肉はしっかりしていて、ほどよい酸味があるのが特徴です。
ゴールドキウイの特徴
果肉が黄色のゴールドキウイは日本人向けに開発された品種で、グリーンキウイから品種改良されてできました。
果実の表面には産毛がほとんどありません。
また、果肉はグリーンに比べるとやわらかめで、甘みが強いのが特徴です。
栄養価のちがいは?
可食部100g当たりの栄養価は次のとおりです。
※参照:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
●エネルギー
・グリーン:51kcal
・ゴールド:63kcal
→甘みの強いゴールドの方が糖分が高く、エネルギーが多いです。
●β-カロテン
・グリーン:53μg
・ゴールド:38μg
→β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の機能を正常に保ったり、免疫力を高めたりする作用があります。色素成分でもあるβ-カロテンは、果肉の色の濃いグリーンキウイの方が多く含まれます。
●ビタミンC
・グリーン:71mg
・ゴールド:140mg
→美肌効果や免疫力アップなどの効果が期待できることで知られているビタミンCは、ゴールドキウイの方が多く含まれています。1日摂取必要量(100mg)をゴールドキウイは1個で1日分を満たすことができてしまうほどです。
●食物繊維
・グリーン:2.6g
・ゴールド:1.4g
→腸内環境を整えたり、免疫力を高めたりする効果の期待できる食物繊維は、グリーンの方が多く含まれています。食物繊維が豊富なイメージの強いパイナップルが1.2g、バナナが1.1gなので、キウイはフルーツのなかでもトップクラスの含有量なのです。
色の違いによる栄養価の違いにも注目してみて
グリーンとゴールドの品種が出回るキウイフルーツ。品種(色)がちがうと、栄養素によってはかなり違いがあるのですね。
色や甘さ・価格などで選ぶことが多いと思いますが、栄養価の違いにも注目してみると、選ぶ楽しさがありますよね。
■執筆/小島香住…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する""野菜ソムリエプロ""。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。
編集/サンキュ!編集部
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