野菜のプロが解説!キウイをスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?
2024/09/13
身近なフルーツのなかではトップクラスの栄養をほこるキウイは、朝食にもデザートにも多くの人が取り入れる人気のフルーツですよね。ただ、キウイは売り場では果肉が見えませんし、なんだかどれも茶色っぽいだけで違いがわからない…という人も多いのでは。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、スーパーでおいしいキウイを見分けるコツを教えてもらいます!
まん丸vs扁平、どっちを選ぶ?
キウイは細長いたわらのような形をしていますが、よく見ると本当にたわらのように断面がまん丸に近いものと、そうではなく扁平で少し押しつぶしたような形になっているものがあります。
じつは、この扁平な形のキウイは、木になっていたときに幹に近いところにあったもの。つまり幹からの栄養をしっかりもらっていた実で、おいしい可能性が高いのです。ついついまん丸できれいな形のものを選びそうになってしまいますが、扁平でずんぐりむっくりした形のものがおすすめです。
うぶ毛は密集しているものを
キウイはうぶ毛が生えている品種と、つるんとしていてうぶ毛の生えていない品種(ゴールドキウイなど)がありますが、通常のグリーンキウイはうぶ毛があるほうのタイプです。
うぶ毛があるキウイの場合は、うぶ毛がしっかり密集して生えているものを選びましょう。うぶ毛が抜けてところどころなくなってしまっているようなものは避けるのがおすすめです。
ほとんどの場合は追熟が必要
キウイはやわらかいものを選ぶべき、と思っている人もいるかもしれませんが、スーパーのキウイは基本的に固い状態で売られています。熟してやわらかい状態でキウイを出荷すると、流通の途中で傷んでしまうためです。
そのため、キウイを買ってきたら新聞紙にくるんでポリ袋に入れ、常温で保存して追熟を待ちましょう。早く追熟させたい場合は、卵を割るようにコンコンと軽くキウイをたたくと、その刺激でキウイから追熟に必要なエチレンガスが発生して追熟が早まります(が、早まりすぎに注意)。
ヘタの部分を指先で押してみて、指をはね返してくるような弾力を感じられたら、食べごろのサインです。ちなみにスーパーによっては、店舗内で追熟させ終わったものを「食べごろキウイ」として販売している場合もありますので、区別して買いましょう。
おいしいキウイで栄養をしっかり取ろう
キウイにはビタミンCやEなどさまざまな種類のビタミンのほか、マグネシウムや鉄分、カリウム、食物繊維など、おどろくほど多くの栄養素が含まれています。
ぜひスーパーでおいしいキウイを選んで、ちょうど食べごろになったときに味わうことで、キウイをおいしく楽しみながら栄養をしっかり取ってくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部