ぶどう

野菜のプロが解説!ぶどうをスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?

2024/08/17

国産から輸入ものまで1年をとおしてさまざまな種類が手に入るぶどう。とくに夏から秋にかけては国産の出荷量が増え、おいしいものを手頃な価格で食べられるチャンスです。ぶどうを買うとき、みなさんはどこに注目して選んでいるでしょうか。甘そうだと思って買ったものが意外と甘くなかった…という経験はありませんか?

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、スーパーでぶどうを選ぶときのコツを教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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ぶどうは大きく分けて3タイプ

ブドウ
tankist276/gettyimages

最近は、スーパーでもかなりさまざまな種類のぶどうが並ぶようになりましたが、見た目の「色」で大きく3つのタイプに分類することができます。「黒ぶどう」と「赤ぶどう」と「緑ぶどう」です。

「黒ぶどう」は巨峰に代表されるような、甘みの強いぶどう。「赤ぶどう」は赤ワインの原料にもなる少し渋みのあるぶどうで、「緑ぶどう」はシャインマスカットなどさわやかな風味のぶどうです。

分類のしかたには複数の方法があり、「緑ぶどう」のなかで、さらにマスカットや白ぶどうなどと分類する場合もありますが、スーパーで選ぶときはひとまず「黒」「赤」「緑」を覚えていれば十分です。

選びかたはタイプごとに違う!

ぶどう

ぶどうを選ぶには、まず皮の色味を見ていただきたいのですが、その見極めかたはタイプごとに異なります。

巨峰などの「黒ぶどう」は、とにかく色が濃いものがおすすめ。濃い黒紫色で、もうほとんど黒といえるような色のものほどしっかり熟していて、甘くておいしいです。

「赤ぶどう」の場合も色は濃いほうがよく、品種によって多少の差はありますが、だいたい濃い紅色のイメージを持っていると大きく間違えることはありません。

一方、シャインマスカットなどの「緑ぶどう」は、緑が濃いものより、黄色みがかっているものがおすすめ。緑が濃いものはやや酸味が残っていることが多いですが、黄色っぽくなってきているものほど甘みがしっかり出ておいしいです。

「食べて大丈夫?」と思いきや…甘さの印!

ぶどう
Wako Megumi/gettyimages

ぶどうの皮の表面に、白い粉がかかったような状態のものを見たことがあるでしょうか。「これって食べて大丈夫かな?」と思われるかもしれませんが、むしろ積極的に選んでいただきたいのです。

この白い粉は「ブルーム」と言って、甘くておいしいぶどうである証拠。しかも、はじめは「ブルーム」がついていたぶどうも収穫から時間が経つと落ちてしまうことがあるため、「ブルーム」がついているぶどうは甘いだけでなく新鮮である可能性も高いのです。

巨峰やシャインマスカットは軸も見て

ぶどう

ここまで、ぶどう表面の皮を中心に選びかたを解説してきましたが、巨峰やシャインマスカットのような大粒のぶどうは、軸にもぜひ注目してください。

軸の部分が緑色の状態であれば、収穫からさほど時間が経っていないもの。一方で、茶色に変化しているものは、時間が経ってしまっているものです。もちろん茶色い軸のものでもおいしく食べることができますが、いたむのが早い可能性があるため、買ったあとは早めに食べるようにしましょう。

また、軸が太いものは幹からしっかり栄養をもらっていることが多いので、同じ品種どうしであれば、軸が細いものより太いものがおすすめです。

旬のぶどうを楽しもう!

夏から秋にかけて長い期間、さまざまな品種を楽しめるぶどう。最近は贈答用だけでなく、スーパーで気軽に買える価格のものが増えてきて、ますますバリエーションが広がっています。ぜひタイプ別の選びかたに気をつけて、旬のぶどうをめいっぱい堪能してください!

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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