【いちご】は時期によって味わいが変わるって知ってた?時期別の変化とおいしい選び方のポイントをご紹介!

2024/04/06

子どもの頃は、潰して練乳をかけて食べるイメージのあったいちご。
最近ではそういった食べ方をする必要がないくらい、甘くてやわらかいいちごが出回っています。

今回は、そんないちごの時期によって変わる味わいとおいしい選び方について、管理栄養士のゆかりさんがご紹介します。
どんな時期でもできるだけおいしいできるいちごが選べるよう、参考にしてみてくださいね!

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

>>>管理栄養士 ゆかりの記事をもっと見る

【いちご】の旬は?いつからいつまで楽しめる?

赤くて甘味があり、子どもから高齢者まで食べやすい「いちご」。

そんないちごは地域によって多少のズレはありますが、12~6月に出回っていることが多くなっています。

露地栽培(屋外の畑での栽培方法)であれば通常の収穫期は春~初夏なのですが、最近では技術向上により温室栽培が増えて長い期間楽しむことができるように。

一番出荷量が増える時期は12~2月なのでそれを旬といいたいところですが、甘味が強くなる時期は異なります。

いちごの甘味は、寒い時期に成長がゆっくりになると糖をため込みやすくなって増えていき、反対に暖かくなるほど早く成長して糖がたまりにくくなるのだとか!
また、同時に酸味の分解も成長する時間にともなって分解が進んでいくため、一般的には12~1月が一番甘くて味が濃厚になり酸味が少ない時期だといわれているのです。

また、いちごは何度か花を咲かせて実を付ける植物で、その最初の花のほど成長がよいという理由もあるみたい。

そういったことから、現在は冬が「いちご」の旬といえますね。

旬はずれでもおいしい【いちご】を選ぶには?

こんな話をしてしまうと、冬以外は味が落ちるのか……と残念に思ってしまった人もいるのでは?

でも、大丈夫です。
旬ではなくても、その時期の中でおいしい「いちご」を選ぶことができればいいからです。

選ぶときには、次のようなことを参考にしてみてくださいね!

ヘタが濃い緑色で反り返っている

暖かくなってくると、いちごの大きさは小さくなる傾向に。

そんなときでも、ヘタの色が鮮やかで反り返るほどピンとしているものがおすすめです。

栄養が行きわたっているいちごは、このような特徴が見られ、ヘタのサイズは大きいものが多いとされていますよ。

整った形をしている

いちごは実がなる前に受粉をさせる必要があるのですが、そのときにうまく受粉できていないと歪な形で成長してしまいます。

これは見た目が悪いだけでなく、全体に甘さが行きわたっていないことが多いのだとか。

形が整っていることに加え、表面にツヤがあるものも同じく成長が良いといわれていますよ。
(ただし、品種によっては歪でも味に影響がないこともあるようです)

ツブツブが赤い

一見、いちごの種のように見える表面のツブツブ。

本来はツブツブが果肉に当たり、その中の一部が種になっているのです。また、果肉だと思われている赤く色づく部分は、花托(かたく)と呼ばれるめしべの土台が膨らんだ部分に当たります。

そんなツブツブは、いちごが完熟すると赤く色づいていくのだそう。

小さいのでよく見ないと気付けませんが、ぜひそんな細かいところまでチェックしてみてくださいね。

売り場で選ぶ場合や、いちご狩りのときに参考にしてみて!

ご紹介した条件に当てはまらない「いちご」は、お買い得になっていることも。

むしろ、そういったものを選び、酸味を生かしてジャムに加工してもいいかもしれませんね。

また、スイーツとしてだけではなく「いちご」を料理に活用する方法もあるので、そういった食べ方も楽しんでみてはいかがでしょうか。

どんな時期のいちごであっても、選び方や食べ方を工夫しておいしく味わってみてくださいね!

■執筆/ゆかり…保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆など幅広く活躍中の管理栄養士で食生活アドバイザー。1児の母。
編集/サンキュ!編集部

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND