オレンジは冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介
2023/03/05
甘くてさわやかなオレンジは冷凍保存できるのでしょうか。本記事では、オレンジを冷凍する方法やレンジを冷凍する際の注意点、冷凍したオレンジを活用したレシピなどを紹介していきます。
オレンジは冷凍できる?
オレンジは適切な方法で冷凍すれば、約1カ月間保存できます。
スーパーなどでよく見かけるバレンシアオレンジは「普通オレンジ」とも呼ばれ、大半がカリフォルニアなどから輸入しています。外国産のオレンジは通常、皮に防カビ剤などが施されているため傷みにくく、常温や冷蔵庫での保存が可能です。
しかし、オレンジはカビが生えやすいため、常温や冷蔵では1~2週間しか保存できません。オレンジがたくさんあって保存に困っている場合や、多めに保存しておいて料理に使いたい場合などは、長期保存できる冷凍保存がおすすめです。
オレンジを冷凍する際の注意点
オレンジは皮が厚いため、冷凍する時は皮と甘皮をむいておくことで、使い勝手が良くなります。皮をむかずに丸ごと冷凍してしまうと、食べる時に手間がかかり大変です。皮をむいてカットしておくことで、すぐに食べられ調理にも使いやすくなります。
オレンジを冷凍する方法
オレンジの冷凍保存は、切り方がポイントです。冷凍保存の際は果肉を房から取る「カルチェ」という切り方をします。スイーツのトッピング用によく使われる方法です。
薄皮まで丁寧に取り除いてカットするため、見た目がきれいで口当たりも良くなります。この方法で切り分けておくことで冷凍してもおいしさを保てるため、ぜひやってみてください。
また、できるだけよく切れるナイフを使うことで切りやすくなり、果汁が出てしまうのを防げます。少し手間がかかりますが、コツを掴めばそれほど時間はかかりません。以下に、切り方と冷凍する手順を紹介します。
1:オレンジの上と下を切り落とす
まずはオレンジを良く洗い、水気を拭き取ったら、皮付きのままオレンジの上と下を切り落とします。目安は5mm~1cm程度、ヘタとお尻の部分の果肉がやや見えるくらいです。
2:甘皮も一緒に皮を削ぐ
切り落とした部分を下にして、オレンジをまな板に立てて置きます。皮と甘皮を削ぎ落とすように、上から下に向かって包丁で切り落とします。白い部分が残らないよう、厚めに切ってください。
一度に切り落とすのが難しい場合は、皮をむいてから少しずつ白い部分を削ぎ落としていくと上手にむけます。また、手で持って切ると果汁が出やすくなるため、まな板の上で切りましょう。
3:中心を切って果肉を取り出す
オレンジの中心に向かって薄皮と果肉の間にナイフを入れていき、中の果肉だけを取り出します。手で持って、V字型をイメージして切ると良いでしょう。一房ずつ丁寧に、すべての房の果肉を取り出してください。種が残っている場合は、同時に取り除いておきましょう。
この切り方が難しく感じる場合は、オレンジを横半分に切ってから同じように果肉を取り出していくと、より簡単にできます。仕上がりが小さくなりますが、カットに不慣れな人にはおすすめです。
また、切ったあとの薄皮から果汁を絞ってジュースとして飲んだり、ドレッシングに混ぜたりと、捨てることなく活用できます。
4:ジッパー付きの保存袋に入れ密閉する
カットし取り出したオレンジの果肉を、ジッパー付きの保存袋に重ならないように入れます。この時、できるだけ空気を抜いて口を閉じてください。
水分が多いオレンジは冷凍すると、果肉がくっついたり、実が崩れることがあります。より丁寧に保存したい場合は、余分な果汁をキッチンペーパーで拭き取ったり、食品用ラップで重ならないように包んだりしてからジッパー付きの保存袋に入れましょう。
余計な水分を取り除き、空気に触れないようにすることが大切です。
5:冷凍庫に入れ冷凍する
ジッパー付きの保存袋に入れたオレンジを冷凍庫に入れます。急速冷凍した方が劣化しにくいため、アルミやステンレスのバットなど、金属製のトレーにのせて素早く凍らせることをおすすめします。
オレンジの解凍方法と食べ方
冷凍したオレンジは凍ったままでも食べられますが、少し柔らかくしたい場合は半解凍がおすすめです。全解凍すると水っぽくなることが多いため、気をつけてください。冷凍したオレンジはアレンジが効くため、さまざまな食べ方で楽しんでみましょう。
冷蔵庫で半解凍してシャーベット状で食べる
冷蔵庫にジッパー付きの保存袋に入れて冷凍したオレンジを入れ、ゆっくり自然解凍することで、半冷凍状態になります。そのままシャーベットのように食べるのがおすすめです。
凍ったままミキサーにかけスムージーやジュースにする
凍ったままミキサーにかければ、スムージーやジュースなどのレシピに使えます。スムージー用にオレンジなどの果物を予め冷凍しておくのもおすすめです。冷凍しておけば長期間の保存が可能なため、必要な時に無駄なくスムージーを作れます。
また、凍らせたフルーツを加えることで、トロッとした食感のスムージーを簡単に作れる点もメリットです。通常その食感にするためには氷をたくさん入れる必要がありますが、家庭用ミキサーでは食感の調整が難しい場合もあります。
冷凍したオレンジはミキサーにかければ薄皮も気にならないため、多少残っていても問題ありません。冷凍したオレンジは、スムージーにぴったりの材料でしょう。
また、凍ったオレンジをそのままグラスに入れ、上から紅茶などを注げば、簡単にフレーバーアイスティーが楽しめます。炭酸水を注げば、ヘルシーな炭酸ジュースやノンアルコールカクテルがすぐに作れるため、おしゃれなドリンクとしてもおすすめです。
全解凍して風味付けのソースにする
全解凍したオレンジは、肉料理などのソースや煮込み料理の風味付けなどに使うとおいしく調理できます。そのまま食べる場合は、完全に解凍してしまうと水っぽくなり、べちゃべちゃした食感になってしまうためおすすめできません。
調理に加える際は、半解凍状態の間にフォークなどで軽く潰しておくことで馴染みやすくなり、料理にコクが出ます。
特にオレンジは鶏肉との相性が良いです。照り焼きチキンに加えるとさわやかな仕上がりになるほか、鶏肉をふっくらジューシーに煮込みたい時にも役立ちます。
おいしいオレンジを選ぶ際のコツ
冷凍する際は、できるだけ鮮度の良いオレンジを選びましょう。ここでは、皮の色や状態、切り口の色、果実の重さなどの観点から、オレンジを選ぶ際のコツを紹介します。
オレンジは見た目も味も異なるさまざまな種類がありますが、一般的にスーパーなどで売られているのはバレンシアオレンジです。酸味と甘味のバランスが良いのが特徴で、ジュースにもよく利用されています。
ほかには、種がなく甘みの強いネーブルオレンジや、赤い果肉が特徴のブラッドオレンジなどが一般的です。おいしいオレンジを選ぶコツを知っておけば、どの種類のオレンジでも見分けるのに役立ちます。
- 皮の色や状態で選ぶ
- 切り口の色で選ぶ
- 重みで選ぶ
皮の色や状態で選ぶ
カットされていないオレンジの場合は果肉のチェックができないため、まずは皮の状態をしっかり観察することが大切です。オレンジ色が鮮やかで、皮にハリとツヤがあるものを選びます。
表面に傷があるものは、果肉にもダメージを受けている可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
また、手に取った時に皮のブツブツとした感触が少なく、滑らかであるかどうかもチェックしてください。手の平の感触で、皮が薄いものを選びましょう。皮が厚いものは果肉が小さく果汁も少ない可能性が高いです。
上記のポイントを確認することで、外見からでもおいしいオレンジを見分けられるでしょう。
重みで選ぶ
持った時に、ずっしりとした重みがあるオレンジがおすすめです。重みのあるオレンジは、果肉がしっかりと詰まっています。反対に、軽いものは果肉や果汁が少ないことが多いです。
また、収穫から時間が経過したものは、皮がフカフカとして果肉から離れ気味になり、形がいびつになることがあります。全体の形が整ったものを選ぶと良いでしょう。
冷凍したオレンジの活用レシピ
冷凍したオレンジの活用レシピが知りたいという方は多いのではないでしょうか。ここでは、冷凍オレンジを使ったおすすめのレシピをご紹介します。冷凍したオレンジならではの料理が楽しめるため、ぜひチャレンジしてみてください。
オレンジのムース
クリーミーでオレンジの風味豊かな「オレンジのムース」です。鮮やかな色合いで見た目も楽しめ、オレンジのさわやかな香りと味わいが広がります。みかんなどほかの柑橘系の果物でもアレンジできるレシピです。
ホットオレンジジュース
ホットオレンジジュースは、寒い時期におすすめのドリンクです。アーモンドエッセンスとシナモンを加えるだけで、いつものオレンジジュースがワンランク上の味になります。冷たい飲み物を控えている人にもおすすめです。
オレンジのマリネ
オレンジのマリネは、オレンジのスライスにホワイトキュラソーを合わせた大人のデザートです。冷凍したオレンジを使えば、ほんの少しの手間でおしゃれなデザートが作れます。食後のデザートとしても、さっぱり食べられておすすめです。
冷凍したオレンジを上手に活用しよう
この記事では、オレンジを冷凍保存する方法と解凍しておいしく食べるコツを解説しました。凍らせたオレンジは半解凍で食べる以外にも、飲み物やデザート、料理などに使えます。
冷凍したオレンジを上手に活用して、いつもとは違うオレンジのおいしさを味わってみましょう。