薬膳ごはんは"普通の食材"で作れる!今日から始められるコツを薬膳マイスターが解説
2023/05/06
生活スタイルや環境が変わって慌ただしい4月。
気温のアップダウンも大きくて体調を崩しがちなこの時季は、薬膳の力を借りて体の状態を整えるのがおすすめです。
でも薬膳って、珍しい食材を使って難しい調理をするのでは……?そう思う方もいるかもしれません。
ところが実際には、薬膳は意外と気楽に取り入れることができます。
今回は、薬膳マイスターそして野菜ソムリエでもあるサンキュ!STYLEライターの植松愛実が、今日から始められる薬膳ごはんのコツを解説します!
普通の野菜・肉・魚でOK!薬膳は意外とカジュアルでいい
薬膳と聞くと、八角や松の実、白きくらげなど、高価だったり手に入りにくかったりする食材をふんだんに使っているイメージを持つ方が多いかもしれません。
もちろんこういった食材はとても滋養に良いので、簡単に手に入る環境にいる方にはぜひ使っていただきたいですが……、少なくとも私の家にはありません。
薬膳マイスターなのに薬膳の材料を持っていないの?と驚かれるかもしれませんね。
でも実は、「薬膳」とは本来、より健康になるために季節や体調に合わせて食事をすることを指します。
つまり、"薬膳ぽい食材"を使っているかどうかは関係ないのです。
一般的なスーパーで手に入る、身近な野菜や魚、お肉といった、”普通の食材”で薬膳の効果を取り入れることができます。
効能を暗記していなくても大丈夫!
普通の食材でいいと言われても、どの野菜が何に効くのかなどがわからない、という方が多いのも事実。
そんなときは、旬の食材を多く取り入れるようにしましょう。
たとえば薬膳の考え方では、春には新陳代謝を高めてデトックスを促すため、菜の花やタケノコ、あさりといった食材が推奨されています。
でも……これらの食材は、みんな春が旬のものばかり。
実はそれぞれの季節に必要な栄養素は、旬の食材に豊富に含まれていることが多いのです。
もちろん全部が全部そうとは限りませんが、まずは旬の食材を積極的に使ってみましょう。
とりあえず特売品を買えば解決!?一番簡単な始め方
旬のものを取り入れる、とは言いつつ、結局はどの食材がいつの季節に旬なのかを覚えなきゃいけないのでは……?と思った人もいるはず。
でも大丈夫。
というのも、たいていのスーパーでは旬の食材は特売品として広告に載ったり、売り場で目立つ場所に置いてあったりするのです。
つまり買い物をする際、とりあえず特売になっている食材を買っておけば、自動的に旬の食材を入手している可能性が高いのです。
これならもう何も暗記しなくてOK。
今日から簡単に薬膳ごはんを始められます!
もっと詳しく知りたい方へ…春のおすすめ薬膳食材
最後に、春におすすめ食材を効能別にご紹介します。
薬膳効果をしっかり取り入れたい!という方はぜひ参考にしてください。
デトックスを促す
菜の花、セリ、山菜(ふきのとう、ワラビなど)、タケノコなど
肝臓の働きを助ける
あさり、はまぐり、イカ、トマトなど
気の巡りを良くして精神のバランスを取りやすくする
えんどう豆(スナップえんどうなど)、玉ねぎ、らっきょう、セロリなど
◆この記事を書いたのは・・・植松愛実
サンキュ!STYLEライター。
身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。