キャベツ

じつは避けたほうがいいかも?野菜のプロが教える冬キャベツの「もったいない」食べ方

2025/01/19

キャベツは年中スーパーに並んでいますが、じつは春、夏~秋、冬でそれぞれ出回る品種が異なり、季節ごとに適した調理法も違います。とくに冬キャベツは1年でもっとも葉が硬くなりやすい性質がありますが、うまく調理してあげれば存分に甘みや旨味を味わえます。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、冬キャベツの「もったいない」調理法とおすすめの解決策について教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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外葉を包丁で切るのは「もったいない」!

キャベツ

キャベツの一番外側、濃い緑色をした外葉。内側の葉と比べ固いうえに少し青臭さもあり、おまけに煮込んでも甘さが出ないため捨ててしまう人もいますが、炒めるとシャキシャキの歯応えがたまらないので、ぜひ炒め物で食べてください。

ちなみにこの外葉、包丁で切るのは「もったいない」!というのも、硬いために調味料がしみ込みにくく、手でちぎったほうが味がしみやすいのです。

芯の部分はもちろん手では切れないので、芯の部分は包丁取り除いてそぎ切りにして、葉の部分を手でちぎりましょう。外葉のなかでも上半分と下半分で硬さが違うので、比較的やわらかい上半分は繊維に沿ってちぎり、より硬い下半分は繊維を断つ方向にちぎってください。

内側の葉を全部同じにするのは「もったいない」!

キャベツ

外葉の内側には、大きく分けて2種類の葉があります。芯に一番近いところの中心葉と、中心葉と外葉の中間にある内葉です。

もちろん、一度に大量消費する場合はまとめて同じ料理にしてかまいませんが、キャベツを少しずつ消費する場合は、中心葉と内葉を同じ調理法で食べるのは「もったいない」のです。

中心葉も内葉も生で食べることができますが、よりおすすめなのは中心葉。芯にかなり近いところまで含めて、サラダや浅漬けといった生食に向いています。中心葉と内葉で分けて食べることができる場合は、中心葉をサラダなどに、内葉を煮込み料理などに使うのがおすすめです。

芯を捨てるのは「もったいない」!

餃子

キャベツは芯まで食べられるので芯を捨ててしまうのは「もったいない」…、しかしわかってはいるものの、芯ってやっぱり余りますよね。

そんなときにおすすめなのが、キャベツの芯をたっぷり入れた餃子。余った芯をまとめて粗いみじん切りにして入れても、あまり気づかれないくらいおいしく仕上がります。皮でつつんでしまえば中身が見えないのもうれしい!ぜひ試してみてください。

栄養たっぷりな冬キャベツをムダなく味わおう

さまざまなビタミンやミネラルを含んだキャベツは、冬の健康維持のためにもぜひ食べたい野菜のひとつです。春キャベツと違って硬いから食べづらい…という印象もあるかもしれませんが、適した調理法で食べることでグンとおいしくなります。今が旬の冬キャベツの旨味、ぜひムダなく味わってくださいね。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

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