災害に備える!ローリングストックで備える食の防災対策

2019/03/09

大きな被害をもたらした東日本大震災から8年が経過しようとしています。大きな災害があった直後は防災のために備える人が多いですが、時間の経過とともに、日々の備えを忘れてしまいがち。

そこで今回は、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、地震などの災害に備えた食の防災対策についてお伺いしました。

食べて備える「ローリングストック」って?

「ローリングストック」という言葉を聞いたことはありますか。これは非常食に関する防災対策で、「食べながら備える」という備蓄方法です。

災害に備えて、最低でも3日から、理想としては1週間以上の飲み物や食べ物を用意するというのが備蓄に対する基本です。ただ、実際に災害備蓄用として食料を用意したとしても、賞味期限が切れていないかは定期的に確認する必要があります。つい確認を忘れて、せっかく買った食べ物がムダになってしまうことも。

また、賞味期限が切れたあとの食品も、普段から食べ慣れないものだと口に合わず、結局は処分しなければならないこともあります。

ローリングストックは、ある一定の量を備えながらも、少しずつ食べて、食べた分は補充するというやり方です。日常生活で食べることを前提としているので、普段からよく食べるものを中心に備えておいてください。

非常食というと、「普段のご飯として食べるには、味がイマイチ…」「長く保つことを優先すると、好きなものを選べない」というイメージがあるかもしれません。でも、ローリングストックなら、日常でよく食べるもの、かつ常温でやや日持ちがするものならば、あえて非常食でなくてもOK。これなら最後までムダにすることなく、おいしく食べられます。

「ローリングストック」ではどんなものを用意したらいい?

普段の食事のために用意した食品も含めて、1週間分程度用意できればOKです。冷蔵庫や冷凍庫に入っているものも、季節にもよりますが、数日内なら食べることができます。それ以外に「ローリングストック」用として、1日3食×3日分×人数分用意しておくといいでしょう。

一般的な非常食は数年間常温保存できて、加熱調理不要というものが多いですが、そこに縛られると、「ローリングストック」はしにくくなります。普段からよく食べるインスタントやレトルト、フリーズドライ、缶詰などを多めに買っておきましょう。

また、ガスや電気が止まっても調理できるように、カセットコンロとボンベ、ラップやポリ袋などの予備を含めて、多めに用意しておくと安心です。

以下、一例を紹介しますので参考にしてください。

「ローリングストック」の目安

■水
1人1日3L×人数分が目安です。非常用に数年単位で長く保存できる水もありますが、ローリングストックであれば、市販のペットボトルでもOK。

■主食
パックご飯、乾麺(うどん、そば、そうめんなど)、スパゲティ、インスタントラーメン、カップラーメン、レトルトおかゆ、ゼリー飲料など。

■主菜
レトルトカレー、パスタソース、丼の素、缶詰(魚や肉など)など。

■副菜・汁物
缶詰(トマト缶、コーン缶)、カップスープ、味噌汁、野菜ジュースなど。

■嗜好品
お菓子やジュース類、コーヒー、紅茶など。食べ物や飲み物は栄養補給だけでなく、非常時のリラックスやリフレッシュにも効果的です。

「ローリングストック」でムダなく備えて、ムダなく食べきる方法とは?

「ローリングストック」の基本は、普段からよく食べる食品を少し多めに買い置きし、賞味期限が近いものから食べて、食べた分は買い直していくことです。

とはいっても、日常生活の買い置きですら棚の中に入れっぱなしで食べ忘れてしまうという人も少なくないのではないでしょうか。月に一度「今日は買い置きでご飯を食べる日」と決めて、食品を回すことを心がけてみてもいいでしょう。

インスタントやレトルトなど手軽に食べられる食品は、疲れている日やいそがしい日に「ローリングストック」を兼ねて食べるというのもアリです。

「夕ご飯にインスタントなんて手抜き…」と罪悪感を覚える人もいるかもしれませんが、これもおうちでできる避難訓練のひとつと考えて、日々のご飯をラクすることにもつなげていきましょう。


◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくる、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

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