忙しい主婦必見!「料理の効率化」でごはん作りをスピードアップ

2018/10/08

ごはん作りは時間との闘い!毎日のことなので、なるべく短時間で効率的にすませたいですよね。そこで今回は、家事のプロに教えてもらった「調理の手間を減らして、料理の腕が上がるコツ」を紹介します。

段取りを整えてムダな動きをカット

料理中に「あれどこだっけ?」と探したり、キッチン内をムダに動いたり……。調理が中断されるたびに、時間はどんどん経過します。ムダな動きをなくし、スムーズに動くための段取り術を紹介します。

■同じ湯で野菜をゆでる
調理するうえでたいていお湯は必要です。キッチンに立ったら何も考えず、まずはお湯を沸かしましょう。野菜をゆでるときは、色うつりしないものから順に、同じお湯で一気にゆでると時短に。

■よく使う調味料を全部出す
なるべく作業スペースを広くとるように、余分なものは出さないことが大切。ただし、よく使う調味料はいちいち出すより、最初に全部出しておくほうが効率的。

■調理時間が長い料理から火にかける
煮ものなど、時間がかかるものから手をつけ、火にかけてしまいましょう。一気にすべての料理の材料を出して下ごしらえをしてしまうより、火にかけている間にほかの料理の材料を出して切るほうが時短!

■「シンクになるべく置かない」クセをつける
調理中は、「いかに後片づけをラクにするか」も考えられると効率アップ。野菜くずは袋へ、使った器具は煮ている間にサッと洗うなど、シンクにためないことを心がけて。

*冷蔵庫はジャンル別収納がスムーズ
朝ごはんに使うもの、乾物、調味料など、よく使うものをまとめて冷蔵庫に収納しておくと、出し入れがスムーズ。100均の取っ手つきケースが使えます!

*調味料をしまうときは、サッと拭く
油汚れや水滴をサッと拭きつつ、使い終わった調味料からしまっていきましょう。

*コンロの位置を固定するとスムーズ
奥のコンロでゆでて、手前は炒めものと煮もの!といったぐあいに、コンロの位置でなんとなく役割を決めておくと、調理がしやすくなります。

■洗い物を増やさない工夫をする
洗い物を最小限にするとあとがラク。肉は入っていたトレー上で味つけしたり、ポリ袋を利用。サッと洗ったトレーは、調理器具置きにも。

*調理器具はその都度洗って、本数を減らす
鍋やフライパン、菜箸や木べらなどの調理器具は、使ったらその都度サッと洗い、必要最小限だけ使用して洗い物減!また、使っていない道具を処分すると、探す手間や出し入れの時間が短縮されて効率が上がります。

■油っぽい洗い物は拭いてから!
油汚れなどは、ペーパータオルや古布で先に汚れをサッと落としておくと、洗うときに苦労しません。洗い物をするときは、油っぽいものは最後に回しましょう。

効率のいい買い物POINT

1:肉・魚コーナーから回る
通常のスーパーは野菜コーナーが入り口付近ですが、肉や魚コーナーから回ったほうが献立を考えやすく、ムダ買いが減ります。

2:買い物前に冷蔵室の写真を撮る
買い物リストを書くのが面倒な人は、在庫の写真を撮ってから買い物へ。ダブリ買いがなくなり、たりないものを買いたすだけに。

3:献立は総菜コーナーを参考に
市販の総菜は旬の食材を生かしたものが多く、献立のヒントがいっぱい!迷ったときは参考にするといいでしょう。

「マイ定番」を決める

買い物や味つけ、メニューなど、「わが家の定番」をいくつか決めておくと、「ごはん何作ろう……」と悩むことがなくなります。悩まないことこそが、最大の時短&調理の効率化に!

■「究極に時間がない」ときの一品を決めておく
麺類やどんぶりものなど、家にあるものでサッと作れる「困ったときのメニュー」を2 ~3種決めておくと、疲れている日でもなんとかなる!

【フライパンビビンバの作り方】
フライパンに切った小松菜、にんじん、もやし、水少々を入れ、ふたをして蒸し煮にする。水気をしぼって、ごま油、塩、こしょうで調味する。同じフライパンでひき肉を炒め、焼き肉のたれなどで味つけ。ご飯にのせて、好みでコチュジャンを。

■絶対に切らさない食材を持つ
日もちする野菜や缶詰類など、よく使う「定番」を3~4品決めて常備しておくと安心。買い物に行くときもメニューを考えるときも、迷いがなくなります。

*野菜*
どんな献立にも展開しやすいのは、キャベツやにんじん、玉ねぎ、じゃがいも、大根あたり。日もちするものが◎

*缶詰*
肉や魚がないときに使えるツナ缶、豆缶、さば缶は、下準備不要ですぐ使えて便利。トマト缶も煮込み料理に重宝します。

■間違いない味つけに頼る
味つけが決まらないという人におすすめなのが、甘辛だれ(しょうゆ、みりん、砂糖)、ナムルだれ(塩、にんにく、中華だし、ごま油)、カレーマヨだれ(カレー粉、マヨネーズ、オイスターソース)。肉、魚、野菜など、どんな料理にも合います。

<教えてくれた人>
・すずきよさん
料理教室の講師経験が17年あり、管理栄養士と食育インストラクターの資格も所有。栄養バランス◎の作り置き料理が得意で、テレビ出演も。

・ごはんさん
元小学校の給食調理師。たっぷり野菜を使った家庭料理からパーティーメニューまで、彩り豊かな料理が人気。料理教室も開催。

料理は「準備・調理・後片付け」とやることがたくさんあるので、なるべくムダを省きましょう。ムダな動きや迷いをなくせば、調理時間をグッと減らせますよ。

参照:『サンキュ!』10月号「伝説の家政婦が『家事の効率化』教えます!」より。掲載している情報は18年8月現在のものです。撮影/大森忠明 構成・文/草野舞友 編集/サンキュ!編集部

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