【管理栄養士監修】賞味期限切れの「ティラミス」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴や保存方法を解説!
2020/11/25
ティラミスは材料が傷みやすく加熱工程もないため、とても日持ちが短いスイーツです。そのため、賞味期限ではなく消費期限が設定されている場合もあります。
今回は、ティラミスの賞味期限や保存方法、傷んだときの特徴をご紹介します。正しい保存方法を把握して、おいしく安全に食べましょう。
ティラミスの賞味期限は?
イタリア発祥の人気スイーツであるティラミスは、かつて日本でブームを巻き起こして以来、今や専門店やコンビニで手軽に買える定番スイーツとなっています。
賞味期限は手作りと市販品で異なりますが、手作りは冷蔵で約2日、市販品は冷凍の状態で1カ月程度が多いようです。また、コンビニなどで販売されている冷蔵のティラミスは消費期限を記載している場合が多く、1~2日程度に設定されています。
保存方法やメーカーによって賞味期限・消費期限は異なるため、必ずパッケージの記載を確認しましょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限がすぎて傷んだティラミスの特徴
マスカルポーネチーズや生卵など、ティラミスの材料には鮮度が落ちやすいものが多く、製造過程では加熱処理がないため、とてもデリケートなスイーツであるといえます。
そのため販売店では要冷蔵、なおかつ賞味期限や消費期限は短く設定されていることがほとんどです。消費期限をすぎたものは、前述のとおり「安全に食べられる期限」をすぎたことになるため、傷んでいるかどうかに関わらず食べることは避けましょう。賞味期限の場合は「おいしく食べられる期限」なので、状態を確認すれば食べられる可能性はあります。
賞味期限がすぎて傷んだティラミスには、いくつかの特徴が見られます。
特徴1:味の変化
マスカルポーネは水分が多いフレッシュタイプのチーズで、クセのない味が特徴です。そのマスカルポーネが使われているティラミスに、苦みやピリピリした食感があれば、傷んでいると考えられます。
また、ティラミスには非加熱で生卵も使われていることから、より傷みやすいと言えます。傷むことによって、風味や香りも変わっていくので違和感がある場合、食べることは避けましょう。
特徴2:カビが生える
目に見えてわかりやすい特徴がカビです。ティラミスの表面や断面が変色していてカビが見られる場合には、すぐに食べるのを中止しましょう。
ティラミスに限らず食品全体にいえることですが、たとえカビの生えた部分を取り除いたとしても全体が汚染されている可能性は高いです。カビが生えてしまったティラミスは、食べないようにしましょう。
賞味期限が1週間すぎたティラミスは食べても大丈夫?
多くの販売店では、冷蔵保存で数日中に食べてくださいとの表示があります。期限が切れてから何日まで大丈夫、と明言された情報はあまりないため、とくに手作りのものや店頭で購入したものは、早めに食べきることがおすすめです。
ティラミスの材料は、生卵や、マスカルポーネチーズなど、あまり日持ちしないものばかりです。そのため、賞味期限が1週間すぎてしまったティラミスを食べるのは、おすすめできません。
ただし、冷凍されたもので賞味期限が長いティラミスであれば、問題のない可能性があるので、正しく保存していたか、見た目、異臭、味などを確認し、自己責任で判断してください。
ティラミスの保存方法
このように、とてもデリケートなスイーツであるティラミスですが、上手に保存することによって、通常よりも長く楽しめる場合があります。
正しい保存方法を把握し、きちんと管理しておいしくティラミスを食べましょう。
冷蔵/冷凍で保存する
基本的にティラミスは冷蔵保存です。しかし、どうしても期限内に食べられない場合は、できるだけ早いうちに密封できる容器や保存袋へ入れて冷凍保存することもできます。また、冷凍の状態で購入したティラミスは、食べるまで冷凍保存が可能です。
解凍する際の注意点としては、時間はかかりますが、必ず冷蔵庫に移して解凍するようにしましょう。傷みやすい材料が多く使われているので、常温での解凍を避け、数日中に食べ切るようにしましょう。
市販品であっても手作りであっても、冷蔵庫に保存して食べる直前に取り出して食べるのが望ましいでしょう。
賞味期限切れのティラミスには要注意!無理して食べないようにしよう!
ティラミスはとても傷みやすい材料でつくられており、つくる過程で加熱処理を行いません。そのため食べる直前まで、できるだけ低温で保存するように気を配る必要があります。
おいしく食べるためにも、正しい保存方法を守り、忘れずに賞味期限や消費期限をチェックしましょう。期限が切れてしまった場合は、無理をして食べないようにしてください。