【管理栄養士監修】消費期限切れの「くず餅」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴を解説!
2021/01/24
くず餅は生菓子であるため、消費期限が短く傷みやすい食べ物です。くず餅をおいしく食べるためにも、消費期限や賞味期限について理解し、正しい保存方法を把握しましょう。この記事では、くず餅が傷んだときの特徴などもご紹介します。
くず餅の消費期限は?
くず餅は一般的に、消費期限が記載されている場合が多く、目安は2~3日ほどです。ただし、くず餅の種類や商品によって消費期限は異なります。また、賞味期限が記載されているくず餅もあります。そのため、必ずパッケージの記載内容を確認しましょう。葛粉を使ってつくられる「葛餅」の場合は、賞味期限が長いものが多いようです。
消費期限は未開封で正しく保存されることを想定しているため、開封したくず餅は消費期限に関わらず、早く食べきる必要があります。
なお、この記事では小麦粉を発酵させて蒸して作る東京風の「久寿餅」についてご紹介しています。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
消費期限がすぎて傷んだくず餅の特徴
賞味期限が記載されているものであれば、すぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、くず餅は劣化しやすく、消費期限が設定されていることが多いようです。
一般的に食品が傷むと、異臭がしたり味が変化する可能性があります。くず餅もこのような特徴が見られたら食べないようにしましょう。
また、くず餅は発酵食品であるため、酸っぱい香りを感じることがあります。発酵食品ということを知らなければ、独特の香りで傷んでいると勘違いしてしまう可能性があります。そのため、酸っぱい香りがしても、処分しないように注意しましょう。
消費期限がすぎているのであれば、安全に食べられない可能性が高いため、食べないようにしましょう。
傷んだくず餅の特徴
傷んだくず餅のわかりやすい特徴として、固くなってしまうことが挙げられます。くず餅が固くなって食感が悪くなってしまうのは、水分が飛ぶことやでんぷんの性質が原因とされています。そのため、とくに冷蔵庫へ入れるとくず餅が固くなってしまう可能性があります。
固くなったくず餅を食べる際には電子レンジで軽く温めるなどの方法がありますが、元のように戻らない場合もあります。くず餅はそもそも消費期限が短いため、傷んでしまう前に食べきるか、固くなったものは無理して食べないようにしましょう。
消費期限が1週間すぎたくず餅は食べられる?
小麦粉を発酵させて蒸してつくる東京風のくず餅は傷みやすく、消費期限も短く設定されています。未開封で正しく保存ができていたとしても、消費期限を1週間もすぎてしまったくず餅は食べられない可能性が高いでしょう。
そのため、消費期限が1週間すぎたくず餅を食べることはおすすめできません。
くず餅の保存方法
消費期限は、正しい方法で保存される場合が前提となっています。そのため、正しく保存できていなければ、消費期限を縮めてしまう可能性があります。とくに、くず餅は消費期限が短いため、保存方法を誤るとすぐに傷んでしまうでしょう。
くず餅のおいしさと安全を長く保つためにも、正しい保存方法を把握しましょう。
常温で保存する
くず餅は涼しげな見た目をしていることから、冷蔵保存をする必要があると認識しているかたもいるでしょう。しかし、くず餅は常温での保存が可能です。冷蔵庫で保存するとくず餅が固くなる場合があるため、注意しましょう。
常温で直射日光の当たらない、できるだけ涼しい場所で保存するのがおすすめです。冷やして食べたい場合には、食べる30分~1時間ほど前に冷蔵庫に入れるとよいでしょう。
冷凍保存できる?
一般的に日持ちしない食材は、冷凍することで保存期間を延ばせる場合が多くあります。
しかし、くず餅を冷凍保存してしまうと、解凍した際に食感がパサパサになってしまって、味や風味が損なわれてしまう可能性が高いです。そのため、くず餅は冷凍保存に向いていないでしょう。
消費期限切れのくず餅には要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限であれば、すぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、くず餅は傷みやすい食べ物であるため、消費期限が設定されていることが多いでしょう。そのため、くず餅はなるべく早く食べる必要があります。
消費期限をすぎたくず餅を食べないことはもちろん、賞味期限がすぎてしまった場合にも、無理して食べないようにしましょう。