時短&効率アップ!いいことだらけの夜洗濯のすすめ
2021/01/15
洗濯というと朝するものというイメージがありますが、実は夜に洗濯する「夜洗濯」派の人も近年は増えてきています。
毎日の重要な家事の一つである洗濯を夜に行うことで、どんなメリットがあるのか? コツは必要なのか? どんなことに注意すべきか? 夜洗濯の気になるあれこれを、時短家事コーディネーターの資格を持つ家事のプロに聞いてみました!
■教えてくれたのは…時短家事名人のミホさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」の人気ハウスキーパー。中学生の女の子と小学生の男の子のママで、掃除から洗濯、整理収納まで、幅広い知識を持つ家事のスペシャリスト。簡単に続けられる主婦目線のテクニックが大好評。時短家事コーディネーター®。「タスカジさんが実践! 快適! キッチンのスゴ技 収納・しくみづくり・掃除・料理: 時短!家事ラク! お役立ちアイデア集」(徳間書店)でも掃除ワザを多数紹介。
雑菌の繁殖を防ぎ、一番汚れ落ちがいい状態で洗える!
夜洗濯は、家族がお風呂に入り終わったあとにスタートしましょう。残り湯を洗濯に再利用して水道代を節約しているお宅は多いと思いますが、夜洗濯の最大のポイントは残り湯が温かいうちに使えるということです。
洗剤に含まれる酵素が最もよく働く水温は、人肌程度の36℃~37℃。つまり、入浴後の残り湯をすぐ洗濯に活用すれば、一番汚れ落ちがいい状態で洗うことが可能に。時間がたつほど残り湯には雑菌が繁殖するので、きれいなうちに使えるというのもメリットといえます。
また、入浴後に洗濯すれば、脱いだ服や使ったタオルなどをすぐ洗うことができ、雑菌や嫌なにおいの繁殖を防げるのもポイント。汚れがついた衣類もすぐ洗濯することで汚れ落ちがアップします。
ひどいシミや泥汚れなどがついたアイテムは、入浴時にそのまま浴室に持ち込んで下洗いしたり、入浴している間につけ置きしておくのがおすすめ。お風呂から出てそのまま洗濯機に入れて洗えば、作業動線がスムーズで時短にもなります。
時間や電気代の節約&室内の乾燥対策にも!
共働きで毎朝バタバタな家庭にとっては、比較的時間に余裕のある夜に洗濯することで、忙しい朝の家事を減らせる点も大きなメリット。洗濯自体はスイッチオンで洗濯機がしてくれるものの、衣類の仕分けや干す作業にもそれなりに時間がかかるので、朝こなさなければいけない家事が1つ減るだけでだいぶラクになるはずです。
夜洗濯したあと部屋干しするなら、天気を気にせず干せるのもメリット。空気がカラカラな冬場は、室内に干すことで適度な加湿ができて乾燥対策にもなります。気温が低い今の時期は朝になっても乾いていないことがありますが、その場合は朝にハンガーごと外に移動すればいいだけなので、それほど時間や手間もかかりません。
また、住んでいる地域や契約している電力プランによっては、夜間の電気使用料が安くなるケースも。夜洗濯の際、乾きやすくするために短時間だけ乾燥機を使う場合なども、電気料金がお得になります。
部屋干しは風通しのいい場所に!
夜洗濯の一番の問題は、どこにどう干すかです。夜に外干しすると、急な雨や夜露などでぬれたり、強風で飛ばされたり、夜行性の虫が卵を産みつけるといったリスクがあるので注意が必要です。また、外に干しっぱなしで不在と思われたり、盗難の恐れがあるなど、防犯上のリスクも発生。夜に外干しする場合はこうしたリスクをしっかり考慮しましょう。
夜洗濯の場合、特に冬場は部屋干しするのが一般的だと思いますが、ポイントは家の中の風通しのいい場所に干すこと。ついカーテンレールなどにかけがちですが、窓やドアの位置、エアコンの風向きなどを考え、家の中で一番風通しのいい場所を見極めて干すようにしましょう。ちなみにわが家では、風の通り道になる家の中央に、100円ショップのハンガーキャッチを鴨居やドアの枠部分に取り付けて干しています。
部屋干しの際は扇風機やサーキュレーターなどを活用し、衣類に風が当たるようにすると早く乾かすことができ、嫌な生乾き臭を抑制できます。洗面所などに干す場合は、除湿機を使うのもおすすめです。また、朝までに確実に乾かしたいときや乾きにくいアイテムは、浴室乾燥機を利用して浴室内に干すといいでしょう。使用後の浴室全体をカラリと乾燥できるので、カビの繁殖も防げて一石二鳥です。
乾きにくいアイテムは干し方をひと工夫
デニムなど厚手のボトムスは裏返して、ピンチハンガーに筒状に留めるのがコツ。立体的になるよう筒状に留めることで、内部にも風が通り、格段に乾きやすくなります。
厚手のトップスは厚みのあるハンガーを使い、服の中に空間ができるように干しましょう。フード部分が乾きにくいパーカーは、100円グッズなどの専用ハンガ―を使ったり、ハンガーにつるしたパーカーのフード部分を物干し竿の端に引っかけるようにして干すと乾きやすくなります。
バスタオルは横幅が広がるワイドタイプのハンガーを使ったり、ピンチハンガーに蛇腹干しするのが有効。シーツなどの大物は、リビングなど広い空間にイスを2つ離して配置し、その上に掛けるように干すのがおすすめです。
タオルや小物をピンチハンガーに干す際は、外側にタオルなど長いもの、内側に下着や靴下など短いものを干す「アーチ干し」にすると空気の通り道が生まれ、乾きやすくなります。また、ピンチハンガーはすべてのピンチを使ってぎっしり干すと風が通りにくく、乾きにくくなるので、ピンチハンガーをあえて2つ使い、ある程度間隔をあけて干すのも一つのテクニックです。
夜洗濯のデメリットも知っておこう!
ここまで、夜洗濯のメリットや干し方のコツを紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。1つ目は前述の通り、外干しがしにくく、冬場は室内干しでは乾きにくいこと。そして2つ目は、夜間の洗濯機の音が近所迷惑になる可能性があることです。
一戸建てならそれほど神経質にならなくてもいいかもしれませんが、マンションなどの集合住宅では、洗濯機の音や振動が近所迷惑になる場合があります。最近は静音タイプの機種なども出ていますが、音はしなくても振動が伝わるので、トラブルを避けるためにも、遅くとも夜9時くらいまでに洗濯機を使い終わるようにするのが賢明です。
また、洗濯機の振動を抑えるための防振ゴムや生乾きのにおいを軽減する部屋干し用の洗剤などもあるので、気になる方はチェックしてみましょう。デメリットをうまく回避しながら、汚れ落ちや効率がアップする夜洗濯にトライしてみてください!
タスカジ・ミホさんおすすめアイテム
アタックZERO(ゼロ) レギュラー[ワンハンドタイプ](400g)/花王
落ちにくい汚れ、生乾き臭、洗剤残りゼロの「ゼロ洗浄」で、洗うほど衣類がよみがえるのが特徴。汚れが落ちにくい化学繊維も高い洗浄力でスッキリきれい。次世代消臭「抗菌+(プラス)※」で気になる部屋干し臭を24時間防ぐ。片手で使える簡単計量&量の調整が自由自在のワンハンドプッシュも大好評。
※すべての菌の増殖を抑制するわけではありません。
※抗菌に加えてにおい菌のにおい代謝を制御。
簡単取り込みハンガー(60ピンチ・幅85×奥行き40×高さ33㎝)/ニトリ
洗濯物を下に引っ張るとピンチが開く設計で、生地を傷めずに簡単かつスピーディ―に取り込むことが可能。60個のピンチでたくさんの洗濯物をまとめて干すことができ、丈夫なフレーム設計なので重量があるアイテムでも安心。部屋干しに便利なスライドフックを採用し、ドアや鴨居にかけられるのも便利。40ピンチや24ピンチタイプもあり。
サンキュ!編集部おすすめアイテム
アリエール バイオサイエンス(750g)/P&G
科学の洗浄力と自然の分解力を1つに融合し、洗浄力の限界突破※1を実現した液体洗剤。黄ばみやにおいの原因となる落ちにくいえりやそで口の汚れをしっかり落とし、自然からヒントを得た抗酸化成分配合で枕カバーや加齢臭などの気になるにおいの発生も防ぐ。徹底抗菌※2で洗濯槽の防カビ対策をしてくれるのも大きな魅力。
※1当社従来品比較。
※2すべての菌の増殖を抑えるわけではありません。
左:洗たく槽カビキラー(塩素系 550g)/ジョンソン
右:アクティブ酵素で落とす 洗たく槽カビキラー(非塩素系 250g)/ジョンソン
手の届かない洗濯槽の裏側のカビや、嫌なにおいの原因になる雑菌を強力洗浄。カビ胞子除去率99.9%※。独自の成分がしっかり効くので、つけおきの必要がなく時短に。左の液体タイプ(塩素系)は、塩素の力で洗濯槽カビを分解。ドラム式洗濯機にも使えるのが特徴。右の粉末タイプ(非塩素系)は、塩素のにおいが苦手な人におすすめ。塩素成分を使わず、アクティブ酵素で洗濯槽カビをはがして落とす。
※衛星微生物研究センター実施。