野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。
突然ですが「キャロットケーキ」をご存知ですか?
「キャロットケーキ」は、中世のイギリスで食べられるようになった伝統的菓子。にんじんの素材の甘さとスパイスを効かせた生地に、濃厚なチーズクリームをのせて食べるケーキで、イギリスやアメリカのカフェでは定番メニューです。
スイーツを食べながら野菜もとれると、日本でも人気が高まってきている「キャロットケーキ」。おうちで手軽につくることができるレシピをご紹介します。
レンジでつくる本格「キャロットケーキ」
このレシピでは、ホットケーキミックスを使ってレンジで手軽につくります。オーブン不要なのもうれしいポイントですね。
生地にはレーズンの食感やシナモンの風味をアクセントに加え、チーズフロスティング(クリーム)の濃厚な中にも爽やかさのある味わいが、やみつきの組み合わせ。
なんと、にんじんはたっぷり2本!スイーツですが、野菜の栄養をまるごととることができます。
レシピ
材料
・にんじん 280g(中2本)
・ホットケーキミックス 150g
★卵 2個
★砂糖 60g
★サラダ油 70g
・レーズン 40g
・シナモンパウダー 小さじ1
<パウンドケーキ型>
8cm×18cm×高さ6cm 1個
<チーズフロスティング>
・クリームチーズ 120g
・バター 25g
・砂糖 15g
作り方
(1)にんじんは水洗いし、皮つきのまますりおろす。
(2)ボウルの中で★をしっかり混ぜ、すりおろしたにんじん、レーズン、シナモンパウダーを加えて混ぜる。
(3)ホットケーキミックスを加えてさっくりと混ぜる。
(4)型の内側にバター(分量外)をうすく塗る。
(5)型に生地を流し入れ、レンジで600W×4分加熱する。
(6)レンジから取り出し、竹串などを刺して生地がついてこなければOK。つく場合は30秒ずつ追加加熱する。
(7)粗熱がとれたら型から取り出す。
(8)チーズフロスティングの材料を耐熱容器に入れ、レンジで600W×30秒加熱し、なめらかになるように全体をよく混ぜる。
(9)チーズフロスティングを上にたっぷり塗ったら、冷蔵庫で15分ほど冷やす。
POINT
・油はサラダ油や米油など、クセのない油がおすすめ
・レーズンの硬さが気になる場合は、お湯で軽くもどすか、粗く刻むと食べやすい
・シナモンはが苦手な場合は、入れなくてもOK
・[6cm×12.5cm×高さ4.5cm]の型2本に分けてもOK
緑黄色野菜の王様「にんじん」 栄養素吸収率アップも
にんじんに含まれるβカロテンは、油といっしょに食べることで吸収率が上がります。βカロテンは、免疫力を高める抗酸化作用があると共に、皮膚や粘膜を丈夫に保つ働きがあるので、乾燥やマスクによる肌荒れなどが気になる時期に、とくにおすすめの野菜。
生地に加えたサラダ油や、チーズフロスティングのバターとの組み合わせで、βカロテンの吸収率をアップさせましょう。
この“カロテン”の含有量が多いものが「緑黄色野菜」に分類されるのですが、じつは“カロテン”の語源は“キャロット”なのです!まさに、にんじんは緑黄色野菜の王様ですね。
スイーツを食べながら野菜もとれて、栄養素の吸収率もアップできる「キャロットケーキ」。ぜひお試しくださいね。
◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ)
野菜ソムリエプロ&管理栄養士。男の子(1歳)のママ。子育てをしながら、野菜・果物を“おいしく食べて” “キレイに健康”になるレシピや保存のコツを紹介しています。
※電子レンジの加熱時間は、600Wの場合の目安です。
※電子レンジで液体を加熱するとき、沸点に達していても、沸騰しないことがごくまれにあります。この状態の液体が、ちょっとした刺激で急激に沸騰を起こし、液体が激しく飛び散ることがあります。(=突沸現象)。やけどの原因になりますので、ご注意ください。