雪平鍋(ゆきひらなべ)特徴や魅力を徹底解説!おすすめ商品からお手入れの方法まで紹介
2024/07/06
雪平鍋は熱伝導率がよく火が通りやすいので、ふだんの料理から忙しい日の時短料理にもぴったりです。
この記事では雪平鍋の特徴、種類、選び方を紹介するとともに使い勝手がいいおすすめの雪平鍋もご紹介します。雪平鍋について学び、日々の食生活に活かしましょう。
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雪平鍋とは?
雪平鍋は「行平鍋」と書かれることもあります。最初は粥を炊くための土鍋で、現代のような金属製の鍋ではありませんでした。冷めにくく粥を炊くのに最適であったため、鋳物の小型鍋に代わり普及したといわれています。
語源は平安時代の歌人である在原行平(ありわらのゆきひら)が須磨にいた時、海女に鍋で塩を焼かせたという故事からきた説や、鍋で煮ている時の湯気から「湯気平(ゆげひら)」と表現し、それを行平にしたとする説があります。
また、雪平の語源としては、鍋の打ち出し模様が雪のように見えることに由来したという説もあります。
「雪平鍋」の特徴は?
「雪平鍋」は料理を始めたばかりの人から、プロの料理人まで使う鍋ですが、ふつうの鍋に比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは「雪平鍋」の特徴5つを解説していきます。
表面の凹凸が熱伝導率をUP!注ぎ口も特徴
雪平鍋と言えば表面が凸凹した特徴的なデザインを思い浮かべる人も多いはず。この凸凹は槌目(つちめ)と呼ばれるもので、鍋の表面積を広げて熱伝導率を高める効果があります。また、一般的な雪平鍋には注ぎ口が設けられているので、汁物などを別の鍋や容器に注ぎやすいというメリットもあります。
さまざまな用途で使用可能なのも魅力
熱伝導率が良く、注ぎ口がある雪平鍋はさまざまな用途で活躍してくれます。食材を茹でる、煮るといった調理はもちろん、和洋問わずスープづくりにもピッタリ。またアルミ製で軽量のものが多いので、力のない人でも使いやすいですね。
蓋はあまり使わない?
雪平鍋で調理する際、一般的に蓋はあまり使いませんが、販売サイトなどでは蓋付きのものも販売されているので、用途に合わせて選ぶようにしましょう。蓋は本体と同じアルミ製のもの、ガラス製のものがあります。煮物をする場合は落し蓋を用意しておくと便利でしょう。
アルミ製は温度が安定しにくく揚げ物には不向き
アルミ製の雪平鍋は熱伝導率が高いため、温度が安定しにくいという特徴もあります。そのため、調理時に一定の温度を保つことが望ましい揚げ物の調理にはあまりおすすめできません。
取っ手は付け替え可能、取っ手なしのものを選ぶのもアリ
雪平鍋の多くは木製の取っ手が付いていますが、長く使っていると外れてしまったり汚れてしまって使いにくくなってしまうことも。そんなときは、付け替え用の取っ手を購入すればOK。また、最初から取っ手なしの雪平鍋を選ぶのもいいでしょう。
雪平鍋の素材は主に3種類
雪平鍋の素材1:アルミ製
一般的な「雪平鍋」の素材であるアルミ製は、軽量で片手でも扱いやすく安いものが多いです。熱伝導もよくふだん使いしやすい素材なので、初心者から料理好きな方まで幅広くおすすめです。
デメリットとしては黒ずみなどの変色が起こりやすい点や、火力が強いと焦げつきやすい点があげられます。また、アルミ製だとIHに対応していない鍋もあるため、購入の際は注意しましょう。
雪平鍋の素材2:ステンレス製
ステンレス製の「雪平鍋」は熱伝導率が他の素材と比べて劣りますが、直火とIHの両方に対応したものが多くサビにも強いのでお手入れがラクという特徴があります。
また、重みがありますが、その分ゆがみにくく耐久性も高いため長期間使うことができます。よく料理するという方や、お手入れに時間をかけられないという方にぴったりです。
雪平鍋の素材3:銅製
銅製の「雪平鍋」は熱伝導率が高いのが特徴です。汁物や煮物でも均一に熱が伝わるため、ムラなく加熱できます。保温性も高いので煮物などを作る際に味が染み込みやすく、プロの料理人も愛用している方が多い素材です!
デメリットは、価格が高く塩分や酸に弱いなど扱いが難しい点です。ですが、しっかりとお手入れすれば長持ちするので、長く愛用したいという方にはおすすめです。
「雪平鍋」はサイズとIH対応かで選ぶ
万能な「雪平鍋」ですが、どのくらいの人数で食べることができる量をつくる予定なのか、使う人によっては鍋のお手入れ方法、素材なども関係してきます。
ここからは、「雪平鍋」を選ぶ際のポイントを紹介します。
ポイント1:必要なサイズを考える
「雪平鍋」の選び方のポイント1つめは、必要なサイズを考えることです。
少量しかつくらないのに大きな鍋を購入しても不要になってしまうので、料理の種類やつくる量に合わせて必要なサイズをそろえましょう。
24cm
家族5人以上、もしくは業務用に使用する場合は、24cmがおすすめです。
カレーやシチューなどの煮込み料理や、たっぷりの湯が沸かせるのでパスタや大きい野菜を茹でたり幅広くいろいろな料理に使うことができます。注ぎ口がついているので、出汁を取るときにも重宝するでしょう。
18~20cm
18~20cmの「雪平鍋」は程度なサイズで調理中邪魔になりにくく、また収納場所にも困らない扱いやすいサイズです。
家族2~4人の場合、カレーやつくり置きしたい煮物、味噌汁などをつくるのに適した大きさでしょう。パスタや野菜を茹でる際にも使えるサイズです。
16cm
16cmは、一人暮らしの料理にぴったりなサイズです。インスタントラーメンをつくったり、手軽にいろいろな料理をつくることができます。
また、あんかけのあんやソースづくりをするときは、16cmの小さめの鍋があると重宝します。
ポイント2:IH対応かどうか
「雪平鍋」の選び方のポイント2つめは、IH対応かどうかです。
「雪平鍋」の素材によってはIH対応していないものがあるので、自宅のコンロがIHの場合は対応熱源を確認する必要があります。
「雪平鍋」のおすすめ11選
今回は、「雪平鍋」のおすすめ11選をご紹介します。なお、本記事で紹介するおすすめ商品につきましては、Amazonを始めとした各種ECサイト上のランキング・口コミを総合的に判断したうえで、選出しております。
谷口金属工業 和の職人 IH 雪平鍋
■楽天市場での販売価格(2024年6月5日時点):3,980円
「谷口金属工業 和の職人IH雪平鍋」は、職人技で手間暇をかけてつくりあげた雪平鍋です。
表面は、アルマイト加工により耐食性があり、本格フランジ加工や槌目加工などの加工によって強度が増しています。また、引っかけ金具による脱落しにくいハンドルのおかげで、使い勝手もよくなっています。
■商品詳細
サイズ|24cm(41.7×26.9×13.6cm)
素材|本体アルミニウム合金 はり底ステンレス鋼(クロム12%)
重量|約675g
容量|3.8L
IH対応|IH/ガス火対応
表面加工|アルマイト
ヨシカワ ステンレス雪平鍋
■Amazonでの販売価格(2024年6月5日時点):2,527円
「ヨシカワ ステンレス雪平鍋」は、使いやすさにこだわって設計された鍋です。
木製の持ち手は手に馴染みやすく、古くなったら交換することができます。また、注ぎ口が両サイドにあるため、煮物や汁物等をほかの容器に移し替えやすい設計です。
鍋の中には、計量ができる目盛りがついているので、分量の目安を確認したり人数に合わせた調理がしやすいため、料理初心者さんでも安心です。
■商品詳細
サイズ|18cm(34.5×18.19×9 cm)
素材|ステンレス鋼
重量|470g
容量|1.7L
IH対応|IH(200V)/ガス火対応
表面加工|なし
宮崎製作所 オブジェ ゆきひら鍋
■Amazonでの販売価格(2024年6月5日時点):4,461円
「宮崎製作所 オブジェ ゆきひら鍋」は品質にこだわった製品です。
宮崎製作所は、1960年に金属加工技術が集まる新潟県燕市で創業され、堅実なものづくりで知られる会社です。
熱伝導率のよいアルミをステンレスで挟んだ全面アルミ芯三層鋼を採用していて、マイルドに熱が伝わり、焦げつきにくい特徴があります。お手入れも簡単で、シンプルなデザインが人気です。
5年間の保証つきなうえ、交換部品も取りそろえられているため保証期間終了後も部品の交換ができ安心して長く使えます。
■商品詳細
サイズ|18cm(34.5×20.2×10.5cm)
素材|特殊有磁性ステンレス鋼全面アルミ芯三層鋼
重量|600g
容量|2.0L
IH対応|IH
表面加工|なし
ウルシヤマ金属工業 匠味 ゆきひら
■Amazonでの販売価格(2024年6月5日時点):4,791円
「ウルシヤマ金属工業 匠味 ゆきひら」は、外側は蓄熱性の高いステンレス、内側は熱伝導のよいアルミの2層構造で、入電効率と熱伝導性に優れています。
また、内側には水量目盛りとふっ素樹脂加工が施されているため調理のしやすさも優れています。製造の工程ごとに検査を行い、大量生産では実現できない良質な「雪平鍋」です。
■商品詳細
サイズ|16㎝(33.6×17.1×11.6cm)
素材|本体:2層クラッド材(板厚1.5mm)(内側:アルミニウム合金、外側:ステンレス鋼) ハンドル:フェノール樹脂
重量| 400g
容量| 1.2L
IH対応|オール熱源対応、電子レンジ・オーブン不可
表面加工|内面:ふっ素樹脂塗膜加工、外面:研磨仕上げ
北陸アルミニウム 【GAS】デミプロキッチン ユキヒラ
■楽天市場での販売価格(2024年6月5日時点):2,200円
「北陸アルミニウム 【GAS】デミプロキッチン ユキヒラ」は、内面はフッ素コーティングで、料理がこびりつきにくくお手入れもラクです。
ハンドルもステンレス製で約260度まで耐えられるため、オーブンに直接入れて使うこともできます。料理の幅も広がり、アウトドア用品としても使うことができ重宝するでしょう。
■商品詳細
サイズ|18cm(33.9×18.3×11cm)
素材❘本体:アルミニウム合金 底面:ステンSUS板圧着 ハンドル(取っ手):ワイヤーハンドル(ステンレス鋼)
重量|0.35kg
容量|約1.7L
IH対応|無・ガス火のみ
表面加工|内面:ふっ素樹脂塗膜加工、 外面:サテン仕上げ
ヨシカワ aikata(アイカタ)両口ステンレス雪平鍋
■Amazonでの販売価格(2024年6月5日時点):8,821円
「ヨシカワ aikata(アイカタ)両口ステンレス雪平鍋」は、煮汁がまんべんなく対流するようにほどよく丸みを帯びた設計です。
取っ手は木製で握りやすく、特徴的な形状の注ぎ口が両側についているので、利き手を問わずきれいに注げるため便利です。また、別売りの専用ぶたは、向きを変えることで蒸気を逃がせる形状になっています。
■商品詳細
サイズ|18cm(34.8×22×9cm)
素材|本体:ステンレス ハンドル:天然木
重量|477g
容量|1.7L
IH対応|オール熱源対応、電子レンジ・オーブン不可
表面加工|なし
京都活具 ゆきひら鍋
■Amazonでの販売価格(2024年6月5日時点):2,800円
「京都活具 ゆきひら鍋」は、アルミニウムの表面に電化処理をすることで被膜ができ傷や腐食に強くなるアルマイト加工がされているため、耐久性に優れています。
また、安価な「雪平鍋」の板厚と比べると約1~2倍厚い2.2mmで設計されているため、蓄熱性・保湿性に優れ料理が冷めにくい特徴があります。左側と右側の注ぎ口の大きさが違うので、用途によって使い分けることが可能です。
■商品詳細
サイズ|18cm(35×20.5×12.5cm)
素材|本体:アルミ(板厚2.2mm) ハンドル:天然木
重量|430g
容量|1.8L
IH対応|無・ガス火(IH対応のものは底にステンレス鋼付)
表面加工|アルマイト加工
宮崎製作所 ジオ・プロダクト 行平鍋
■Amazonでの販売価格(2024年6月5日時点):5,725円
「宮崎製作所 ジオ・プロダクト 行平鍋」は、アルミニウムをステンレスで挟んだ全面7層構造のため、熱効率がよくムラなく火が通り時短料理に最適です。
角がないシンプルなデザインでお手入れがラクにでき、ハンドル自体もステンレス製なのでオーブンにそのまま入れて使えます。
本体とふたがしっかり密着する構造によって定温・定圧に近い状態が保てるため、無水料理や余熱調理も簡単にできます。また、料理を始めたばかりの方にもうれしいレシピブックつきです。
■商品詳細
サイズ|21cm(40×23.6×11.3cm)
素材|ステンレス、アルミ
重量|920g
容量|2.5L
IH対応|オール熱源対応、電子レンジ不可
表面加工|なし
パール金属 マーブルミラー アルミ行平鍋
■Amazonでの販売価格(2024年6月5日時点):在庫切れ
「パール金属 マーブルミラー アルミ行平鍋」は、キズに強いマーブル加工なので金属のヘラの使用も可能です。
軽いアルミ製ですが安定感のある設計で、持ち手には温かみのある天然木を採用しています。値段も手頃で使いやすいですが、ガス火専用なので熱源がIHの方はご注意ください。
■商品詳細
サイズ|20cm(35.5×22×11cm)(底の厚さ1.7mm)
素材|本体:アルミニウム合金 ハンドル:天然木
重量|371g
容量|2.1L
IH対応|無・ガス火のみ
表面加工|内面:ふっ素樹脂塗膜加工
丸新銅器 雪平鍋
■Amazonでの販売価格(2024年6月5日時点):8,078円
丸新銅器は、銅製の玉子焼き器や鍋などの厨房機器を製造している、創業70年以上の老舗のメーカーです。
銅素材は熱伝導率がよいため、レストランや料亭などプロも愛用しています。手入れに気を使いますが、本格派の料理をつくりたい方にはおすすめの製品です。
■商品詳細
サイズ|21cm(42.5×21.2×9.5cm)
素材|本体:銅 ハンドル:天然木
重量|1.16Kg
容量|2.2L
IH対応|無・ガス火のみ
表面加工|-
ビタクラフト VitaCraft Pro ユキヒラ鍋
■Amazonでの販売価格(2024年6月5日時点):8,454円
「ビタクラフト VitaCraft Pro ユキヒラ鍋」は、ステンレス全面5層構造で「高い熱吸収性」「熱伝導性」「保温性」があり、側面まで均一の厚みがあるので耐久性にも優れています。
ビタクラフトは、1939年にアメリカで設立され、「家族の健康は家庭料理で守っていく」という信念のもと無水料理、無油料理を始めとした健康家庭料理を提唱してきた会社の鍋です。
注ぎ口は2箇所あり、ハンドルは頑丈で高級感があるステンレスキャスト製です。また、本体とふたが密着する構造のため、無水調理もできます。
■商品詳細
サイズ|16cm(全幅32.8cm × 内径16.0cm x 深さ6.0cm x 全高8.6cm)
素材|ステンレススティール、1145アルミニウム、3004アルミニウム合金、1145アルミニウム、ステンレススティール
重量|610 g
容量|1.1L
IH対応|IH、ガス、ハロゲンヒーター、ラジエントヒーター、シーズヒーター
表面加工|-
アルミ製「雪平鍋」のよくあるお悩みやお手入れの仕方
アルミ製「雪平鍋」お手入れの仕方をご紹介していきます。アルミ製の「雪平鍋」は、軽く、値段も手頃で使い勝手がよいのですが、使っているうちに、黒ずみなどが気になってくることがあります。
そこで、黒ずみを予防する方法や黒ずみの落とし方をご紹介していきます。
【使い始めの注意点】黒ずみを防止するにはどうすればいい?
米のとぎ汁で黒ずみを防止する方法です。
アルマイト加工などの表面処理加工がされていない場合は、使用する前に米のとぎ汁を入れて5分程度火にかけると表面に酸化皮膜ができるため、黒ずみを防ぐことができます。煮たあとはすぐ水を捨て、よく乾かしてから使います。
米のとぎ汁以外にも、お水に野菜くずを入れたり、米ぬかやレモンの輪切りを入れたりして代用することもできます。
黒ずみを落とすにはどうすればいい?
黒ずみの落とし方をご紹介します。
鍋の内側の黒ずみが気になるようになってきたら、酸性度が高い食品を使って黒ずみを落としていきましょう。クエン酸、レモン、梅干し、白ワイン、赤ワイン、お酢、りんごなどが使えます。
りんごやレモンは使ったついでに使えるのでおすすめです。皮や芯などを水と一緒に15分ほど煮たのち、軽くこすると黒ずみを落とすことができます。
使い勝手のいい「雪平鍋」を見つけよう
幅広い用途で使える「雪平鍋」ですが、素材やサイズ、価格によっていろいろな種類を選ぶことができます。
最近は、アルミとステンレスの両方の素材を生かした多重層加工で、熱伝導率がよいのにIH対応しているものや、表面をアルマイト加工にしてお手入れがラクなもの、ふたがついているもの、取っ手が変えられるものなど、より使いやすい「雪平鍋」も出ています。
自分のライフスタイルに合わせて、使い勝手のいい「雪平鍋」を見つけましょう。