料理でやらなくてもいいことBEST10
2021/03/15
掃除に洗濯、料理、片づけ…と毎日の家事って、本当に終わりがないですよね?共働き家庭が増えたことで、家事を夫婦で分担する傾向もありますが、どうしても妻の負担が多くなりがちに。疲れて帰宅して、家事をこなす気力も体力も時間もない……。そんな負のループを断ち切るためには、家事の効率化だけでなく、「やるべき家事を減らす」ことに発想を転換してみてもいいかもしれません。
今回は家事の中でも妻が担当する率が高い料理に着目し、「やらなくてもいい家事」をピックアップ。家事代行サービスでも腕をふるっているお料理達人が、依頼者の声や自らの体験をもとにランキング形式でご紹介します。
■教えてくれたのは・・・ろこさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」で、料理専門のタスカジさんとして活躍。時短料理研究家・フードコーディネーター・野菜ソムリエ。これまでの訪問調理実績は延べ400件で、味はもちろん目でも楽しめる料理が大人気。自身のインスタグラムでも料理やおべんとうの写真を発信中。今年2月に出版した『オファーの絶えない大人気料理家 タスカジ・ろこさんの詰めて、冷凍して、チンするだけ! 3STEP冷凍コンテナごはん』(徳間書店)も大好評。
BEST1 揚げ物をしなくてもいい
私が料理をつくりに伺うお宅で、必ずリクエストされるのが「揚げ物料理」です(笑)。揚げ物は準備や片づけに手間がかかるし、使用後のコンロ掃除や残った油の処理が面倒。料理を仕事にしている私でさえ、家での揚げ物は週1回と決めています。面倒な揚げ物は、家ではやりたくない料理の筆頭ですよね?
自分ではつくりたくないけれど、夫や子どもは揚げ物が大好き。ならば、揚げ物は家族のリクエストがあったときに市販の総菜を買ったり、外食時のお楽しみにして、家ではつくらないことにしてしまうのもあり!買ってきた総菜を温め直すときは、レンジのあとにオーブントースターを使い、表面を少しカリッとさせるのがおいしく食べるコツです。
BEST2 献立を毎日考えなくてもいい
栄養バランスを考え、マンネリにならないように毎日献立を考えるのは大変です。ざっくりでもいいので、○曜日はカレー、△曜日は麺類、買い物前の×曜日は在庫一掃の炒飯など、家族の人気メニューを並べてパターン化してしまうとラクかもしれません。残業や子どもの送り迎えで時間がない日は、「総菜を買っていい日」と決めてしまうのもいいですね。
また、マンネリを打破しようと凝った料理をつくる必要もありません。子どもは(意外と夫も?)手の込んだ料理よりも、きっといつものカレーに大喜びするはず。「またカレーでごめんね」ではなく、「今日はお楽しみのカレーの日だよ!」というふうに、前向きにアピールしてみましょう。同じメニューでも言い方ひとつで、家族のテンションがガラリと変わるはずです。
BEST3 全部手作りしなくてもいい
時間や手間がかかる料理は、買ってすませてラクをするという選択肢ももちろんあり!ポテトサラダやひじき煮などの副菜は総菜を買ったり、フライ類は半調理品を活用したり、餃子は冷凍食品に頼ったり。効率的だし、メニューによっては一から材料をそろえて手作りするよりコスパがいいこともあります。
また、最近のコンビニおかずの進化には目を見張るものが!私は某コンビニのコールスローサラダが好きでよく買うのですが、レモン汁をかけて自分で味変させて楽しんでいます。「総菜を買う=手抜き」とネガティブに考え、買ったことが家族にバレないように注意を払う人も多いかもしれませんが、新たな味を研究するつもりで前向きに市販のおかずを楽しんでみるのもおすすめです。「これ、コンビニの新商品のおかずだよ」と家族に伝えたら、いつもと違う味や目新しさに家族の関心や食いつきがよくなるかもしれませんよ。
BEST4 火を使わなくてもいい
私は朝食やおべんとう作りに、火を使わないことにしています。前日の夕食作りのときに、翌日のおべんとう用のおかずを取り分けたり、朝食用のおかずをついでにつくったりし、翌朝は温め直すだけにしているのでとてもラクチン。
前日におかずを準備できないときの朝食は、具材とチーズをのっけたパンをオーブントースターで焼いてピザトーストにしたり、市販の粉末スープとご飯をレンジで温めてリゾット風にしたりすることも。火を使わないので朝からコンロが汚れず、洗い物も最小限ですみます。
ランチにはゆでずに使える流水麺なども便利だし、夕食のメインおかずもレンジを使った料理にすれば、火を使わずに作れます。汚れるからコンロを使いたくない、疲れたからキッチンに長く立ちたくない。こんな日のために、火を使わずにつくれる料理のレパートリーをいくつか持っておくといいですね。
BEST5 個別に盛りつけなくてもいい
料理をフライパンや鍋ごと食卓に出したり、おかずを大皿に盛って各自が取り分けるようにすれば、使う食器の数を減らせて洗い物を少なくできますが、コロナ禍の今はちょっと気になるところです。
わが家では仕切り付きのお皿を使い、おかずをワンプレートに盛りつけるのが定番スタイル。仕切り付きだから、味が混ざらないのがポイントです。ワンプレートなら洗い物が減るだけでなく、食べ終わった食器を子どもが自分でシンクまで運ぶお手伝いがスムーズにできる点も、うれしいメリットといえます。
BEST6 一汁二菜にしなくてもいい、汁物を毎日つくらなくてもいい
実家の献立がそうだったから、SNSで見る他の人の食卓が立派だから。こうした理由で「夕食はがんばって一汁二菜や三菜にしなくちゃ」と思い込んでいませんか?「品数の多さ=家族の満足」というのは勝手な思い込みかもしれません。おかずをたくさんつくるのが大変でプレッシャーを感じるなら、試しに品数を減らしてみるのも手です。
子どもが「今日は汁物ないの?」なんて、文句を言わないですよね?子どもは好物のメインおかずがあれば満足で、副菜や汁物は毎日用意しなくても平気なお宅が多いのではないかと思います。ただ、大人の場合は品数の多さを求めたり、食事には絶対汁物が必要というこだわりがある人もいるでしょう。わが家ではインスタントのみそ汁を常備しておき、食卓がさびしいときやリクエストがあったときは、インスタントで手軽に汁物を追加できるようにしています。
BEST7 包丁とまな板を使わなくてもいい
食材ごとに専用の包丁とまな板を使い分けたり、調理中に包丁やまな板を何度も洗って使ったり。食材を切る作業も意外と面倒だったりします。
でも、食材を切るのに必ず包丁とまな板を使う必要はありません。葉物野菜は手でちぎったり、豆腐は手でくずしたり、肉は切らずに使えるひき肉をチョイスすればOK。葉物野菜や薄切り肉はキッチンばさみで切るのも有効です。
私は広げたポリ袋の上で豚の薄切り肉をキッチンばさみでカットし、ポリ袋に肉を入れたまま片栗粉をまぶしたり、調味料で下味をつけたりしています。包丁やまな板、ボウル、バットなどの調理器具を使わないから、洗い物が減るのはもちろん、ポリ袋ならもみ込みやすいので、肉に味がしみ込みやすくなっておいしく仕上がります。
BEST8 味つけに凝らなくてもいい
時間がないときに、いちいち複数の調味料の分量を計るのは面倒だし、おしゃれなスパイスをあれこれそろえても、いつの間にか賞味期限が切れて無駄になりがち……。
BEST2のところでも触れましたが、ふだんの食事で凝った料理をつくる必要はなく、味つけに凝る必要もありません。焼き肉のたれやオイスターソースを使えば一発で味が決まるし、子どもが食べ慣れているマヨネーズやケチャップなら目分量で味つけできてラク。使い切りタイプの市販の○○の素などを取り入れることで、レパートリーを増やすことも可能です。
また、私は余りがちなドレッシングを炒め物などの味つけによく活用しています。ドレッシングには酢が入っているので、肉をつけ込んで焼くと柔らかくなっておいしく仕上がるのがポイント。ごまドレッシングは坦々麺のねりごま代わりに使えて重宝しています。
BEST9 食器の汚れをこすらなくてもいい
料理に関連する面倒な家事といえば、洗い物!最近は食器洗い機があるお宅も増えていますが、実はわが家のキッチンは収納スペースを優先して食器洗い機をつけなかったので(笑)、日々手洗いしているんです。
面倒な食器洗いは、洗剤の力を借りてラクをするのが得策。食器や調理器具の汚れに泡タイプの洗剤をスプレーすると、ギトギトの油汚れやヌルヌルのおべんとう箱の汚れも簡単にスッキリ!スポンジでゴシゴシこすらなくても汚れがスルリと落ち、時短にもつながっています。
BEST10 休日に作り置きしなくてもいい
作り置きのおかずがあれば、確かに平日のごはん作りがラクになります。でも、家族全員の1週間分のおかずを作り置きするとなると、貴重な休日の大半がつぶれてしまって体が休まりません。
さらに、作り置きしたおかずの冷蔵保存は数日が限界で、日にちが立つほど味も鮮度も落ちてしまいます。その日に無性に食べたいメニューがあっても、作り置きのおかずがあるから食べられないことも……。作り置きを義務に感じたり、負担に思うなら、いっそのことやめてしまうのも一つの方法。ふだん料理をする際に少し多めに作って余りを保存する程度にとどめ、休日にがんばって何種類も作る必要はありません。
「今日は料理したくない」という日のための「冷凍コンテナごはん」が便利!
家事代行で料理を作りに伺うお宅で、依頼者からのリクエストで多いのが、「この先、疲れて料理をしたくない日に、すぐに食べられるものがあるとうれしい」という声。そこで考えたのが、私の著書でもご紹介している「冷凍コンテナごはん」です。
冷凍コンテナごはんとは、コンテナで作る自家製の冷凍ミールキットのようなもの。レンジの使用や冷凍保存が可能なふた付きの保存容器(コンテナ)に、1人前の食材と調味料を入れて冷凍し、食べるときにレンジで1回温めるだけで完成するのが最大の特徴です。
準備段階から一度も火を使わずにつくれ、冷凍なので最大1カ月の保存が可能なのもうれしいポイント。コンテナのふたにメニュー名と温め時間を書いておけば、ママがいなくても家族が自分で温めて食べることができるので、子どもの補食にもぴったりなんです。
BEST10でも触れた休日の作り置きのように、冷凍コンテナごはんをつくるためにわざわざ時間を確保する必要はありません。ふだん料理をするときにコンテナを近くに置いておき、半端に残った食材が出たらコンテナに入れ、調味料を入れて冷凍すればOK。パスタなどの乾麺は、水につけた状態で一度凍らせてからレンジで解凍することで、生パスタみたいなモチモチ食感を味わえるのでおすすめです。冷凍コンテナごはんでつくれるメニューや詳しい作り方は私の著書でご紹介しているので、興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
自分にとっての「やらなくてもいい家事」とは?
ここまで10個の「料理でやらなくてもいい家事」をご紹介しましたが、家族構成やライフスタイル、性格、得意不得意、コスト面など、人によって「やらなくてもいい家事」は異なるでしょう。でも、「やらなくてはならない」と自分が勝手に思い込んでいるだけで、実は家族はその家事や作業をしなくてもそれほど気にしていなかったり、実際にその家事や手間を省いても気づかなかったりするケースも多いように思います。
あまり難しく考えず、「ここはちょっとラクしてもいいかな」というスタンスで、自分にとっての「やらなくてはならない家事」を少しずつ減らしてみるのがおすすめです。「やらない=手抜き」と罪悪感を抱くのではなく、「やらなくてもいい家事を見つけることは効率よく暮らすための手段」とポジティブにとらえ、時間に追われながらこなしている毎日の料理の手間や作業を一度見直してみませんか?
■タスカジ・ろこさんおすすめアイテム
キュキュット Clear泡スプレー 無香性(本体300mL) /花王
食器などの汚れにシュッと吹きかけるだけで濃密泡が汚れを浸透分解し、あとはすすぐだけでOK。食器洗いがラクになると大好評の「キュキュット Clear泡スプレー」が、改良して新発売しました。手ごわい固まり脂への洗浄力がパワーアップし、スプレーして約1分置いて流すだけで、落ちにくかった油汚れをスッキリ落としてくれます(※1)。
吐出量はそのままに泡がボリュームアップし、汚れに密着したパワフルな泡が油汚れを吸い上げて分解。スプレータイプだから、スポンジが届きにくい奥やみぞ、すき間の汚れにも届き、隅々まで清潔にします。
1本で除菌(※2)・消臭・くすみ落としの3つの効果があり、食器や調理器具のウイルス除去(※2)(※3)にも威力を発揮。無香性のほか、オレンジの香りと微香性のグレープフルーツの香りもあります。
※1 汚れがひどいときはスプレー後しばらく置き、すすぐときは手やスポンジなどで軽くこすってください。
※2 すべての菌・ウイルスを除去するわけではありません。
※3 エンベロープタイプのウイルス1種で効果を検証。
クノール® カップスープ コーンクリーム(3袋入り)/味の素
産地や旬にこだわった素材をたっぷり使って丁寧につくられたクノール® カップスープは、熱湯を注いで15秒よく混ぜるだけで粉末がちゃんと溶けるから、忙しい朝の栄養補給にピッタリ。定番のコーンクリームは、100%指定農場栽培のスーパースイートコーンを甘さのピークで収穫し、24時間以内にパウダー化して栄養とおいしさをギュッと凝縮しています。ほかにもさまざまな野菜を使ったポタージュなど、味の種類が豊富。パンにつけたり、具材をちょい足ししたり、ご飯を入れてリゾットにしたりと、お好みでアレンジしやすいのも大きな魅力です。
■サンキュ!編集部おすすめアイテム
キュキュット あとラクミスト 微香性(本体420mL)/花王
子どもの世話などで食後すぐに食器洗いができないとき、家族の食事時間がバラバラでまとめて洗いたいときなどに役立つ、食器用プレ洗剤。水につけずに食器や調理器具にまんべんなくミストをかけておくと、放置している間の菌の繁殖を抑え(※1)、汚れを落としやすく分解するので、あとは食器用洗剤とスポンジで洗うだけ(※2)でOKです。
フライパンやお皿についたベタベタ油汚れ、茶碗についたお米のカピカピ汚れなどもスルリと落ちるから、ゴシゴシこする必要がなく時短に。食器洗い機で洗う前の予洗いにも使用できます
。
※1 すべての菌に効果があるわけではありません。
※2 スプレー後、30分~3時間で洗うと効果的。
ジョイ ミラクル・クリーン泡スプレー(本体300mL)/P&G
汚れた食器や調理器具に直接スプレーすると、泡が高濃度なまま汚れに直接アタックし、油汚れをスピーディーに分解(※1)。こすらず汚れが流れ落ちるから、スポンジで洗う時間を50%も短縮できます(※2)。
軽い汚れやシンクの掃除はスプレーしてすすぐだけで、こすらず手軽に汚れを落とすことができ、頑固な油汚れや茶渋もスプレーして数分放置すれば、泡が汚れを吸着・分解するので、スポンジでなでるだけでスッキリ。
大きな洗い物には「広がる泡」、スポンジが届かない汚れや小さな洗い物には「細い泡」と、2種類の泡を使い分けることが可能です。香りは微香タイプ、フレッシュシトラスの香り、緑茶の香りの3タイプがあります。
※1 汚れによって分解に時間がかかる場合があります。汚れがひどいときは、スプレー後数分おいた後にスポンジなどで軽くこする。
※2 当社研究所における測定値。実際にかかる時間は汚れの度合いや食器の種類に応じ変わる。