旬の枝豆を買ったら絶対やって!管理栄養士が教える枝豆のいちばんおいしい食べ方
2024/07/06
今年も枝豆のおいしい季節の到来です!旬の枝豆は、自宅でゆでたてを味わうかたも多いですよね。最近は、焼き枝豆もSNSでよく見かけるようになってきました。
野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんは、旬の枝豆をある料理にして食べるそう。塩ゆでや焼きよりも、簡単でおいしくて栄養素も逃さないという、おすすめの食べ方を教えてもらいました。
さやごと枝豆のお味噌汁
おすすめの食べ方とは、枝豆をさやごと入れたお味噌汁。なんとも大胆な料理ですが、お味噌汁に必要な「だし」が不要なのがこのレシピのおすすめポイント。
枝豆のさやがだしの役目を果たし、とても香り高いお味噌汁ができあがります。別ゆでの必要もなく、お鍋ひとつで簡単にできてしまうので、いそがしいときにも助かる一品ですよ。
さらにうれしいのは、この食べ方は栄養面でも理にかなっているのです。簡単なだけでなく、栄養もきちんととれちゃうんです。
「枝豆のお味噌汁」栄養面でのよいことは?
枝豆は大豆が未熟なうちに収穫したものですが、大豆にはないビタミンCを含んでいます。
ビタミンCは水に溶ける性質があるため、ゆでてしまうとゆで汁へ流出してしまうのです。味噌汁にすれば、汁ごと食べるのでビタミンCも逃さずとることができます。
そして、野菜にはめずらしくたんぱく質を豊富に含んでいます。お味噌汁の具材は「豆腐&わかめ」「油揚げ&ねぎ」のように、たんぱく質とビタミン類などの組み合わせが多いですが、枝豆だけでたんぱく質とビタミンがどちらもとれてしまうのです。
食事でのたんぱく質は、動物性と植物性を組み合わせるとよいとされています。植物性のたんぱく質は、主菜からは摂取しにくいので、お味噌汁などの副菜が取り入れやすいでしょう。
材料(2~3杯分)
・枝豆 200g
・塩 小さじ1
・水 400cc
・味噌 大さじ2
つくり方
(1) 枝豆は塩をまぶして揉みこむように汚れとうぶ毛を落とし、水で洗い流す。
(2) 鍋に水を入れ、沸騰させたら下処理した枝豆を加えて、5分加熱する。アクが出てきたら取り除く。
(3) 火を止めて、味噌を溶かしたらできあがり。
塩ゆでとはまた違う食感も楽しめる
枝豆を入れただけのシンプルなお味噌汁ですが、豆の香りがしっかり漂い、だしを使っていないとは思えないほどの奥深い味わい。
具の枝豆は、さやは食べずに中の豆だけを食べます。ほんのり味噌風味がついた豆は、ホクホクでジューシー。プリっとした塩ゆでの枝豆とはまた違う食感が楽しめますよ。
旬の味覚を味わおう
生の枝豆が出回るのは初夏~晩夏の限られた時季だけ。甘みや風味が落ちやすい枝豆は、買ってきたらその日のうちに調理するのがおすすめです。
風味をなるべく落とさないようにと、枝つきで売られているものを見かけることも。枝からさやを外す作業も、夏を感じさせますよね。
旬の枝豆を買ってきたら、さやごとお味噌汁にしておいしさも栄養も、丸ごと味わってみてください。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する"野菜ソムリエプロ"。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。
編集/サンキュ!編集部