フルーツのプロが教える!パイナップルは「そのまま立てて保存しない」のが正解!
2021/09/08
芳醇な香りとジューシーさが人気のパイナップル。芯まで食べられる台湾パイナップルも話題になりましたよね。
でも、買ってきたものの大きくて保存に困ることありませんか?
パイナップルの正しい保存方法を、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。
逆さまにするのが正解!
パイナップルは追熟しないフルーツなので、そのまま置いていてもやわらかくなったり甘さが増したりすることはありません。
かたい皮に覆われていて熟度がわかりにくいのですが、おしりのほうが甘い香りがしているものが熟しているサイン。おしりの部分が甘く、上にいくほど酸味が強くなります。逆さまにすることで、おしりに溜まっている甘味が全体に行き渡り、甘さのバラツキがなくなるのです。
逆さまにするには大きな葉が邪魔になるので、葉は切り落としてから保存します。
野菜室に入れておけば、翌日には甘さが均一になり、4~5日程度は保存が可能です。
逆さま保存の方法
(1)葉をつけ根部分で切り落とす。
(2)切り口をラップで覆い、輪ゴムなどでとめておく。
(3)おしりが上になるように逆さまにして、紙袋などに入れ野菜室で保存する。
食べきれないときには冷凍もOK
皮をむいたパイナップルは冷凍保存も可能です。食べやすい大きさにカットしたら、ラップなどを敷いたバットに並べ冷凍します。凍ったら保存袋に移し替えれば、凍ったままでもバラバラの状態にすることができます。
冷凍パインは1カ月程度保存が可能。そのままアイス感覚で食べたり、半解凍でヨーグルトにのせたりするのがおすすめです(全解凍するとおいしいジュースが流れ出てしまいます)。
保存の工夫でおいしさアップ
大きくてそのままでは保存に困ってしまうパイナップル。手軽なカットパインも売られていますが、丸ごと買うほうがコスパはよいですよね。
ちょっとした工夫ですが、葉を切り落とせば野菜室に入る大きさになり、逆さまにしておくだけで甘さが全体に広がって、おいしく食べることができます。そのまま置いておくよりも、場所をとらずにおいしいパイナップルが味わえますね。
■執筆/小島香住さん・・・野菜や果物の専門的な知識をもち発信する""野菜ソムリエプロ""。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。
編集/サンキュ!編集部