小学生が考えたSDGsのためのアイデアがユニークで本格的すぎる! 「小学生SDGsサミット2021」をレポート

2021/07/09

テレビやネットやSNS、様々なメディアで毎日のように聞くようになり、じわじわと浸透してきた「SDGs」という言葉。
意識はしていても、具体的に何ができるのか? まだわからないと感じる部分もありますよね。

そんな中、SDGsを達成するためにどんなことに取り組んだらいいか? 小学生からアイデアを募集。その中から優秀作品を発表しつつ、SDGsへの理解をより深めよう!というイベントが開催されました。
リモートにて参加してきたので、レポートします。小学生がSDGsを達成するために考えた、すごいアイデアとは?

小学生とともにSDGsの課題に取り組む「小学生SDGsサミット」

「小学生SDGsサミット」とは、朝日小学生新聞と読売KODOMO新聞、そして株式会社伊藤園がタッグを組んで、小学生とともに持続可能な社会に向けて課題に取り組んでいる活動。

2021年は「SDGsの目標期限となる2030年の夏に、みんなが快適に暮らすアイデア」をテーマに、小学生からアイデアを募集しました。

SDGsって何? 大切なのは「誰一人取り残されないこと」

まずサミットの最初に、SDGsの第一人者である慶應義塾大学の蟹江教授から、SDGsの大切なポイントについてお話がありました。

SDGsが達成目標のゴールとしている2030年は、ちょうど小学生が大人になる頃。そのときにはSDGsで掲げられている目標は“常識”になっていないといけない。そのために今、世界を大きく変えていく必要がある、ということ。

そして、なにより大切なのは、「誰一人取り残されないこと」と力強く語ってくいました。

SDGsによって、困難な状況から誰一人取り残されることなく救われる、というだけでなく、よりよい未来のための活動にも、地球に住む私たち1人ひとり全員が、できることから参加していくことが大事だとも言えますね。

クモの糸で植樹! 熱を吸着する○○シート! 今すぐできる5ルール?!  「2030年の夏に、みんなが快適に暮らす」ための、小学生の斬新なアイデア発表!

今回のテーマ「SDGsの目標期限となる2030年の夏に、みんなが快適に暮らすアイデア」には、国内外から500件を超える応募があったそう。その中から優秀作品に選ばれた3人が登壇し、自分たちのアイデアを発表しました!

【受賞作品1】クモの糸とドローンで砂漠に植樹「人工的なクモの糸で世界を救おう!」

黒木秋聖(しゅうせい)さんがテレビ番組でクモの糸がとても強いことを知ったのをきっかけに思いついたアイデアがこれ! なんと苗木を人工的なクモの糸とドローンで運んで植えるという方法。これなら人が立ち入るのが難しい場所にも運べるし、輸送コストもカット、さらに苗木のポットも植えられた後には自然に還るというパーフェクトさです。

また、もう一つのアイデアである、木を植えていない人から税金を取るという新しい税制度については、あくまで意識改革のためであって高額ではなく、生活に困っている人からは徴収しない、木のメンテナンスのための仕事で雇用も確保など、誰一人取り残されない思想も含まれていました。

【アイデア2】世界中で釣りがしたいから!「空気から水を作る装置」と「透明酵母菌熱吸着シート」

小泉英太郎さんの趣味は釣り。将来、世界中の海で釣りをしたいという思いから、地球温暖化対策のアイデアを考えました。

ひとつは、空気から水を作る装置を砂漠に設置して街をつくること。作った水では水力発電も行います。水を作る装置は取り合いにならないように平等に配置するという、SDGsの一つである平和と公正さも考慮されていました。

もう一つは、暑さ対策として、世界の都市の窓ガラスに「透明酵母菌熱吸着シート」を貼って冷房の使用を抑えるというアイデア。貼るだけだから、世界中の誰でもできるというのがポイントです。

【アイデア3】ムリなく続けられるSDGs習慣「5rules」

山田遥斗さんは、CO2を減らすために、誰もが日常の中で、今すぐにでも始められるルールを提案。「5」という数字に着目したのは、多すぎず少なすぎない、ちょうどいい数であり、心がけや習慣を変えるのにも、ムリなく実践できて続けられる数だから。
「マイボトルに5℃のドリンクを入れて持ち歩く」、「5飯(ご飯)を残さない」、「シャワーは1回5分」など、まさに今日からでもできそうです。
SDGsは続けることが大切。主催者たちからは「プレゼン能力やコピーライティング能力もすごい!」という声も挙がっていました。

大人も子どもも、企業も取り組んでいるSDGs

SDGsは小学生だけでなく、大人や企業も取り組んでいます!
共催の伊藤園から活動報告も行われました。

商品製造時に出る緑茶の茶殻やむぎ茶のむぎ殻を有効的に再利用していること、2030年度にペットボトルを100%リサイクル素材等にすること、そして、日本国内で歴代最高気温を記録した5つの都市(浜松市、熊谷市、四万十市、多治見市、山形市)で結成される「一般社団法人アツいまち」とともに、グリーンカーテン事業など、暑い街を住みやすくする活動を行っているなどの発表がなされました。

小学生たちのアイデアに感動! 私たちも今できることから始めよう

小学生たちの発想とプレゼンテーションの素晴らしさにただただ感動。私たち大人も負けてはいられません! SDGsのため、よりよい未来のために、少しずつできることを始めましょう♪

協力/株式会社伊藤園

 
 

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