「健康のエキスパート・ゲスト登場!深めようフェムテック」 ~連載「はじめよう!フェムテック」vol.2

2021/11/12

2021年10月26日(火)から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』(毎週火耀~木曜 午後7時53分~58分頃)。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティは、おなじみの伊久美亜紀総編集長と東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた3回分の内容を、ギュっと整理してお伝えします。

●パーソナリティ
伊久美亜紀 Aki Ikumi
大学卒業後、出版社3社の編集部を経て、1995年ベネッセコーポレーションに入社。『サンキュ!』編集長を長く勤め、現在はK&Fメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務める。バツイチ29歳の長女一人。

東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当する。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった31歳。

●ゲスト
奥谷裕子 Yuko Okutani
株式会社からだにいいこと代表取締役社長。雑誌『からだにいいこと』(発売:世界文化社)発行人。医療・健康の専門家と協力しながら、女性がいつまでも健康で美しくいられるための情報発信を行っている。https://www.karakoto.com/


まだまだ認知度の低い「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートした番組の第2週。ゲストは、『からだにいいこと』代表取締役の奥谷裕子さんです。前職は、ベネッセコーポレーションの編集者。奥谷編集長×伊久美副編集長のコンビ時代に、『サンキュ!』を生活情報誌No.1にした最強のパートナーだったそう。以来、25年の付き合い。「最初のゲストは、長年、“からだにいいこと”を追求し続けてきた奥ちゃん!と思っていました」と伊久美さん

【今週のTalk 1】

■東島アナ「奥谷さんが手掛けている情報誌『からだにいいこと』について、教えていただけますか」
■奥谷「2004年の創刊で、17年間ずっと、女性の身体と心、健康を応援してきた雑誌です。読者層は、主に30代から50代の女性です」
■伊久美「『からだにいいこと』の読者さんには、フェムテックという言葉は浸透しているの?
■奥谷「今年の8月に、読者にアンケート調査をしたんですが、うちの雑誌を読んでいる健康意識が高い女性でも、77%の人がフェムテックという言葉を知りませんでしたね。
■伊久美「一般的には2%の認知度と言われている中では、さすが!健康感度が高いと思うな~。それでも30%に満たないわけですね、むむむ・・・」

【奥谷Voice 1】

衝撃のフェムテック。“からだにいいこと”を求めるうちの読者にこそ、 もっと浸透させたい!

「フェムテック」という言葉を知ったときは、衝撃を受けました。『からだにいいこと』創刊以来17年、「簡単に、楽しく、健康になろう」をモットーに雑誌つくりをしてきましたが、テクノロジーで女性の健康をサポートしてくれるなんて、‘究極の簡単‘ですよね。
ただ、健康感度の高いうちの読者も、フェムテックという言葉を知っている人10%、聞いたことある人13%。77%は知らないんですよ。まだまだ浸透してないなー、と。

【今週のTalk 2】

■東島アナ「奥谷さんはフェムテックの課題をどんなことだとお考えですか?」
■奥谷「例えば、生理の不快さや膣の乾燥など、進化したグッズが助けてくれるのは、とてもいいこと。でも、「面倒くさいからフェムテックにおまかせ~」、そこで解決、終わりではなく、不調の原因は何だろう?と、立ち止まって考えることが重要だと思っています」
■伊久美「さすがだな、深いなぁ。グッズだけに頼らず、しっかりと自分の心身に向き合うということですよね」
■奥谷「女性の体は、女性ホルモンに左右されて月経前後や更年期の不調など大変なことも多いです。でもネガティブなことばかりではなく、女性ホルモンは女性の美や健康の源でもあるし、その振れ幅がアラームとなって、自分の身体を守ってもくれます。フェムテックを利用することで、体調の変化を楽しむ余裕が生まれたらいいなと思います」

【奥谷Voice 2】

製品やサービスを利用して解決ではなく、より自分の体と丁寧に向き合う機会に にしてほしい

フェムテックで、女性が感じているトラブルが緩和されることはいいこと。ただ、一時的に解決したから、それで終わりではありません。グッズやサービスを味方につけながら、不調になった原因を考えてみたり、自分の心身の健康状態を見つめ直してみたり。女性ホルモンの振れ幅で起こる体調の変化を楽しめるような、余裕が生まれるといいなーと思います。

【今週のTalk 3】

■東島アナ「雑誌ではフェムテックについて、誌面で取り上げることは増えているのでしょうか?」
■伊久美「『サンキュ!』では、最近、“プレ更年期”や“未病”の企画が人気です。ほかにも、母娘で利用する吸水ショーツの紹介とか。フェムテックという言葉は使っていなくても、ニーズが高まっていると感じます。
■奥谷「『からだにいいこと』は、正面からの特集はまだですね。女性が自分の体を見つめなおすきっかけとしては、ダイエットが入口になることが多かったと思います。以前より食べても太りやすくなった、たるんできたと実感して、やっと体の内側に目を向け始めるんです。近年、デトックスや冷えなど、ダイエット以外のところから、健康を見直す特集の人気も高まっているので、フェムテックが大きなテーマになりそうな予感があります」
■伊久美「これから私たちメディア側が、雑誌やWebでもっともっと記事を掲載して、フェムテックの認知を高めていかないと!ですね」

【奥谷Voice 3】

17年間健康情報誌に携わってきて思うのは「みんな体に悪いことが好き」笑

人は「健康になろうと思って生きていない」。結局みんな、「体に悪いこと」が好き(笑)。ということが17年間、健康情報誌『からだにいいこと』に携わってきて思ったことです(汗)。外見的な衰えに気づいたり、健診で数値が悪かったり、ヤバいかも!と実感してからやっと、自分の身体を見つめ直すようになるものです。でも最近の読者を見ていると、冷えや睡眠の違和感などを入り口に、健康についてちゃんと考え始めるというケースが増えてきたかも。いい傾向だと思います。『からだにいいこと』の読者は、まさにフェムテックの対象です。
フェムテックがどのように役立つか、どう取り入れていけばいいか、といった情報を楽しく、正しく、わかりやすく伝えていくことで、フェムテックを広めていきたいと思います。

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!」

【番組インフォメーション】
『はじめよう!フェムテック』は、毎週・火曜日~木曜日の19時53分からの5分番組です。火曜日:ニッポン放送をキーステーションに、全国19局ネット、水曜日・木曜日:ニッポン放送をキーステーションに全国27局ネットで放送中。聴き逃したかたは、お住まいのエリアの「radiko」でもお聴きになれます!

【からだにいいこと インフォメーション】
『からだにいいこと』12月号 好評発売中! https://www.karakoto.com/

●こちらもおススメ!
「脱なんとなく不調プロジェクトとは?」
脱・なんとなく不調プロジェクト | からだにいいこと (karakoto.com)

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒しをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは27年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND