フェムテック推進宣言!~連載「はじめよう!フェムテック」vol.1
2021/11/05
2021年10月26日(火)から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』(毎週火耀~木曜・午後7時53分~58分頃)。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」をさまざまな角度から取り上げています。パーソナリティは、おなじみの伊久美亜紀総編集長とニッポン放送の東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた3回分の内容をギュっと整理してお伝えします。
伊久美亜紀 Aki Ikumi
大学卒業後、出版社3社の編集部を経て、1995年ベネッセコーポレーションに入社。『サンキュ!』編集長を勤め、現在はK&Fメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち』など、年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務める。バツイチ・29歳の長女一人。
東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当する。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった31歳。
まだまだ認知度の低い「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートした番組の第1週。まずは基本の「フェムテックって、何?」ウィークまとめです。
【今週のTalk 1】
■東島アナ「フェムテック。健康課題を解決する体験はしているはずなのに、女性にも言葉は浸透していませんよね。ましてや男性は、知るきっかけって少ないですよね」
■伊久美 「言葉だけではなく、本質的なフェムテックを広げていきたいですよね。女性の健康課題が解決されるということは、女性が幸せになるということ。女性が幸せになると男性にも、社会全体にも、幸せが広がっていくと思います」
【伊久美Voice 1】
一生つきまとう女性の「健康もやもや」。便利グッズ以上に、悩みを共有できる心のケアが重要
フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語で、女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる製品やサービスのことを指すといわれています。しかし、物だけではありません。生理、妊娠、出産、更年期など、女性には一生、健康に関する“モヤモヤ”がつきまとうので、便利な製品で、日々の苦痛が和らぐことは、確かにうれしい。でも、それ以上に、女性が不調を打ち明けられる場が広がっていくことが大切です。女性が幸せになり、そのことで男性も幸せになり、社会全体が幸せになるところまでたどり着けることを目指します。
【今週のTalk 2】
■東島アナ「フェムテックという言葉、実は私、今年知ったんですよね~。具体的にはどんなものがありますか?」
■伊久美「私の周りにいる健康や美容に意識の高い友人たちでも、知らない人多かったですよ。認知度は、国民全体の2%にも満たないとか。でも、言葉は知らないけれど、製品やサービスを利用しているという人は30%といわれています。例えば、生理用の吸水ショーツとか月経カップとか……」
【伊久美Voice2】
フェムテックの認知度、たった2%!~からの、広めるぞ、フェムテック!
フェムテックという言葉の認知度は、国民全体の2%。ただ、言葉は知らなくても、実際に製品やサービスを利用している女性は30%くらいいて、私たちの身近なところにフェムテックはあります。例えば、ポピュラーなものだと、生理用の吸水ショーツ、妊娠可能日を測定する器具など。また、最近利用している人が増えているのは、月経カップです。ナプキンやタンポンを使わずに、膣にカップを挿入して使用します。こういった製品を活用することで、不安や不快感が緩和されるのは、女性にとってうれしいことですよね。
【今週のTalk 3】
■東島アナ「伊久美さんが目指すフェムテックの在り方、どんな将来をイメージしていますか?」
■伊久美「健康って、心や身体だけでなく、社会的に良好な状態にあることだと思うんです。だから、この番組を通して、私の友人をお招きして、老若男女、さまざまな立場の人のフェムテックに関する考えを聞いて仲間を増やしていく。そして、社会全体に、フェムテックについて気軽に語り合えるムードが、少しずつ広がっていけばいいなぁと思っています」
【伊久美Voice3】
老若男女、多種多様な友人たちをゲスト招集!みんなで語るぞ、フェムテック!
フェムテックを通して女性の健康課題が解決され、さらにより多くの人が快適に、幸せを実感できるようになるところを目指します。確かに、30年前に比べたら、理解や思いやりをもってくれる男性や、生理休暇などの社会制度の取得率も増えています。男性は女性と身体構造や社会的立場も違うのでリアルにフェムテックを感じることは難しそう。だからこそ、老若男女、さまざまな立場で疑問や不安を共有し社会全体で考えていくことが重要だと思っています。
合言葉は「はじめよう!フェムテック!!」
●次週のゲストは「株式会社からだにいいこと」代表取締役社長の奥谷裕子さんです。
【番組インフォメーション】『はじめよう!フェムテック』は、毎週・火曜日~木曜日の19時53分~の5分番組です。火曜日:ニッポン放送をキーステーションに、全国19局ネット、水曜日・木曜日:ニッポン放送をキーステーションに全国27局ネット、で放送中。聴き逃したかたは、お住まいのエリアのradikoでもお聴きになれます!
記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒しをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは27年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
撮影/寿 友紀