SHOCK EYEさん「“考えすぎる自分”を断捨離。『まず行動』で運は開ける!」

2021/11/25

■SHOCK EYE:
「湘南乃風」のメンバー。1976年、神奈川県生まれ。ゲッターズ飯田さんに占われたのをきっかけに「歩くパワースポット」と呼ばれ、「写真を待ち受けにするといいことが起こる」と評判に。新刊『待ち受けにしたくなる』(講談社)は12月1日発売予定。インスタグラムの会員限定コンテンツ「Shrinegram」も人気。

https://www.instagram.com/shockeye_official/

■やましたひでこ:
断捨離®提唱者。1954年、東京生まれ。子育てや介護を経験した後、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」から着想を得た「断捨離」理論を構築。BS 朝日『ウチ、〝断捨離〞しました!』(毎週月曜夜8時)にレギュラー出演中。著書に『モノ・人・心の悩みが消えていく 断捨離道場』(講談社)など。

https://ameblo.jp/danshariblog/

定期的な大断捨離で家も心もスッキリ

【ひでこ】:昨年(2020年)、『サンキュ!』の特集の誌上対談でお会いして以来ですね。あれは本当に楽しい時間だったわ。SHOCK EYEさんは断捨離を習慣にしている上級者ですが、今はどのくらいのペースで物を捨てていますか?

【SHOCK EYE(以下SE)】:以前は2年に1度は引っ越しをしていたので、その都度大量に物を捨てていました。でも今は子どもの学校の都合などで、同じ家に7年住んでまして。引っ越しで物を捨てる機会がないので、その代わりに半年に1回は大断捨離をしています。

【ひでこ】:大断捨離で物を減らして空間をスッキリさせれば、まるで引っ越しをしたみたいに家も心もリセットできますものね。どんなふうに断捨離するんですか?

【SE】:まずは、僕と奥さんとで協力しながら、クローゼットや棚の中身をすべて部屋に出して広げることから始めます。家の中に何があるのかを把握しないと取捨選択ができないので、一気に「見える化」します。

【ひでこ】:さすがです。断捨離のコツは最初に物を全部出すこと。一見大変そうだけど、実はそのほうが効率よく仕分けできて、結果的に作業がグンとはかどるのよね。

布団の上げ下ろしでスイッチをオンオフ。気持ちを切り替えて毎日充実!

【ひでこ】:昨年春の1回目の緊急事態宣言中には服や高級腕時計、それにベッドなども思い切って手放したそうですね。

【SE】:はい。スペースを有効に使いたくて、ベッドを捨ててマットレスに変えてみました。いまは朝起きたら、「さぁ、片づけよう!」と家族全員でマットレスを畳んで収納するのが日課です。すると部屋がまっさらになって、スイッチがオンに切り替わるんですよ。

そして夜になると、今度は「寝るよ~」と、みんなでマットレスを敷く。そうすることでおのずと、スイッチもオフに切り替わる、というわけです。

【ひでこ】:スイッチのオンオフって、頭でイメージしていざ実践しようとしても、なかなか難しいもの。行動で切り替えるのはナイスアイデア!

【SE】:僕にとって、スイッチの切り替えってすごく大事なんです。特に、仕事をするうえでは必要なもの。なぜなら、仕事の内容が音楽以外にも執筆活動、風景撮影、SNSやコミュニティの運営など幅広く、すべてどこでもやろうと思えばできてしまうものなので、メリハリをつけないと、ついダラダラとやり続けてしまうんですよね。すると、全部が散漫になってしまうリスクがある。

だから、仕事は自宅には持ち込まず、必ず仕事場でやると決めています。場所を変えることでスイッチを切り替えて、集中して取り組むようにしています。

【ひでこ】:断捨離を行うために必要なのは「いま・ここ・わたし」に集中すること。SHOCK EYEさんのように日常に小さなスイッチをいくつも仕込んで、その都度集中力を高める習慣をつけるのは、断捨離上手になりたい人におすすめのテクニックといえますね。

迷ったときは「やる!」と宣言したほうが成長できる

【ひでこ】:ところで、SHOCK EYEさんが今までの人生で、断捨離していちばんよかったと思う物は?

【SE】:「物」であなく、「物事を熟考してから行動する」という「考え方」ですね。
昔は何かにチャレンジしたいと思ったら、本当に挑戦するべきか否かを熟考して、結局、やらずに終わることも多かったんです。というのも、考えれば考えるほど「本当に僕にやれる?」という不安がふくらんで、最終的には「やらない道を選ぶ自分」を正当化するようになっていく。つまり当時は「力不足だから無理」「失敗したら恥ずかしい」など、何か理由をつけては、やらないほうを選んでいました。

【ひでこ】:ああ、人にはそういう弱い部分がありますね。

【SE】:でも、それだと何も挑戦しないまま人生が終わってしまう。だったら、頭で考え始める前に、やってみたいと思った気持ちに素直に従って、「やる」と決めたらいいんじゃないかなって。たとえ自信がなくても、時間をかけて努力して、最終的につじつまが合えばいい。そのほうが成長できると気づいたんです。

【ひでこ】:私も、「できます!」と笑顔でハッタリをかますタイプ(笑)。「断捨離提唱者」として発信すると決めたときも、まさにそうだったの。でも、ハッタリに追いつけるように頑張れば、いずれ超えられる瞬間がくるんですよ。そうしたら、また次のハッタリをめざせばいい。

【SE】:ですね。僕は約10年前、あるテレビ番組で共演したゲッターズ飯田さんに「歩くパワースポット」と言われて、最初は戸惑いました。でも、そう言っていただけるのは素直にうれしいし、僕がそれを否定するのは、ゲッターズ飯田さんや僕に期待してくれている人たちに失礼だなって。それで「歩くパワースポット」として生きることを引き受けよう、その名に恥じないよう日ごろの行いを変えていこう、と覚悟を決めたんです。

【ひでこ】:熟考に入る前に、「やる」と決めたんですね。

【SE】:はい。それからは、日々感謝をするなど、心が整うような習慣を意識的に続けました。すると少しずつ準備ができてきて、間もなくバラエティー番組から「歩くパワースポット」としての出演オファーがきたので、「ここは流れに乗ってみよう!」と受けることにしました。

「神社に行く」という行動習慣で情報過多を断捨離

【ひでこ】:その番組がきっかけで、「歩くパワースポット」としての知名度がさらに上がったんですね。「考える前に動く」のは断捨離の哲学。それを実践しながら、「歩くパワースポット」に実際のご自分を近づける努力を重ねてきた結果、今のSHOCK EYEさんがあるのだということがよくわかりました。

【SE】:家電製品が待機電力を消費しているのと同じで、思考ってとめどなく流れ続けているもの。考えすぎをやめるには物理的に遮断する、つまり「動くこと」だと思います。

【ひでこ】:そう、動く。それも大げさに考えず、ただ体を動かせばいいのよね。物を1つ捨てるだけでも十分。

【SE】:僕の場合は、神社に行くようにしたのも大きかったです。僕たちの生活って情報であふれているから、いつのまにか頭の中がパンパンになっちゃう。それをリセットするには、神社というよけいな物が何もない場所に出かけて、心をクリアーにするのがいちばんと気づきました。

【ひでこ】:動いてリセットしないと、外からの刺激に振り回されるようになってしまう。それって他人軸を生きているのと同じこと。家の中にあふれる物や常に垂れ流しの情報から今の自分に必要な物だけを選び抜くことで、自分軸が育つの。

「歩くパワースポット」という呼び名も、最初はSHOCK EYEさんにとってよけいな情報だったかもしれない。でも、他人軸を背負う覚悟を決めた瞬間、それは自分軸に変化した。

【SE】:納得です。僕は今、「神社に行く行動習慣」をすすめる活動をしていますが、みんなが自分軸を選べるようになるお手伝いをしているともいえますね。

【ひでこ】:SHOCK EYEさんは「歩くパワースポット」として、私は「断捨離提唱者」として。お互いこれからも「自分で選ぶ」ことの楽しさ、素晴らしさを伝えていきたいですね。

★SHOCK EYEさんが撮影と執筆を手掛けた最新刊「待ち受けにしたくなる」(講談社)は、12月3日(金)発売。この書籍の発売を記念したSHOCK EYEさんの独占インタビューを12月3日(金)に配信します!

・紙版には限定袋とじ特典つき。SHOCK EYEさんが撮影した掲載画像全48枚を待ち受けとしてダウンロード可能

☆本日から発売の『サンキュ!』1月号には、やましたひでこ先生の「日めくり断捨離金言カレンダー」がついてます! オールカラー74ページ! ひでこ先生の言葉を毎日浴びて、人生を変えよう!

サンキュ! 2022年 1 月号

参照:『サンキュ!』2021年1月号連載『断捨離トークひでこの部屋』より。
※掲載している情報は2021年10月現在のものです。

撮影/久富健太郎(SPUTNIK) ヘア・メイク/渕上カン(SHOCK EYEさん)、Hachi (ひでこ先生) スタイリスト/大島千穂 取材・文/志村香織

 
 

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