男性もどんどん語ろう!フェムテック~連載「はじめよう!フェムテック」vol.3
2021/11/18
2021年10月26日(火)から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』(毎週火耀~木曜 午後7時53分~58分頃)。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティは、おなじみの伊久美亜紀総編集長と東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた3回分の内容を、ギュッとまとめてお伝えします。
●パーソナリティ
伊久美亜紀 Aki Ikumi
大学卒業後、出版社3社の編集部を経て、1995年ベネッセコーポレーションに入社。『サンキュ!』編集長を長く勤め、現在はK&Fメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務める。バツイチ29歳の長女一人。
東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当する。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった31歳。
まだまだ認知度の低い「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。第3週は、「男性もどんどん語ろう!フェムテック」ウィークまとめです。
【今週のTalk】
■東島アナ「今週は、この番組が始まるきっかけともなった、8月の特番『フェムテックを学ぼう』を振り返ってみたいと思います。
■伊久美「あの特番がとても評判よかった!とお聞きしております。私の周りでも、また番組をやらないんですか?なんていう声も届いていたので。反響に驚きました。
■東島アナ「特番では、フェムテック振興議員連盟(*1)事務局長の宮路拓馬さん(*2)に、リモートでご出演いただき、婦人科のオンライン診療やフェムテックの経済的な影響など、“政策から考えるフェムテック”をテーマにお話を伺いましたね。
■伊久美「いやぁ、宮路議員は、熱意にあふれていて頼もしかったですね! 政策への本気度もビンビン伝わってきました。
■東島アナ「そして、伊久美さんと一緒にスタジオにお越しいただいたのが、風水のDr.コパさん(*3)! そもそも風水というのは、“女性が幸せで健康だと、家族・社会が円満になるっていうことなんだよ” と熱弁されていたのが印象的でした」
■伊久美「コパ先生とは20年のお付き合いで、特に『サンキュ!』は、どれだけ先生にお世話になっていることか。雑誌では、女性を元気で幸せにするための考え方や運の招き入れ方を特集で教えていただいています。考えてみると、風水を通して、ずっとフェムテックを広めてこられたんだなぁ~と。男性の皆さんがいろいろな立場で女性の健康や幸せを語ることで、より社会にフェムテックが広がっていくと思うんです」
*1 フェムテック振興議員連盟:フェムテックの振興を目指し関連製品やサービスなどの普及に向けた政策を推進する、自民党内の議員組織
*2 宮地拓馬氏:衆議院議員 内閣府政務官 自民党フェムテック振興議員連盟 事務局長
*3 Dr.コパ氏 方位学・風水の第一人者、建築家、神主、作家として活躍する実業家
【伊久美Voice】
男性がフェムテックを発信することで、 社会が動き始める一歩に!
夏に『フェムテックを学ぼう』という番組に出演させていただいて、男性の視点って、本当に重要だなぁと思いました。宮路拓馬議員は政治家として、フェムテックを社会問題として政策につなげる活動を。そして、コパ先生は、風水を通して、女性が健康で幸せだと、社会全体がハッピーになるって、いつもおっしゃっている。フェムテックについて女性だけで話していると、どうしても身体のトラブル解決に終始してしまいますが、男性が発言することで、社会全体が取り組む流れになると思います。
【今週のTalk】
■東島アナ「伊久美さんは長年、最前線でご活躍されていますが、女性の社会進出や活躍、そのための制度の確立など、現状について、何か感じるところはありますか」
■伊久美「編集の仕事は、昔から女性が活躍している分野なので、正直、男女差を感じたことはないですね。ただ、一般的には、女性が会社の中で出世していくのは、まだまだ大変だと思います。企業にもよりますが……。あとは、生理休暇も制度としてはあるけれど、現実には取りにくいとか、ホルモンバランスの乱れで体調が悪いけれど、忙しくて帰れない、という声もよく耳にしますね。社会全体で見ると、女性が働きやすい環境が浸透していくには、もう少し時間がかかるのかなぁと。まずは、女性が抱える身体や心のリアルな悩みを、政策につなげていかなくてはいけない。それには、地道でも一歩一歩、フェムテックを広げていくことだと思います」
【伊久美Voice】
制度は整ってきていても、 女性が働きやすくなったかは、まだ微妙
女性が活躍する社会が叫ばれ、育児休暇や生理休暇などの制度が整ってきていても、女性が働きやすくなってきているかといいうと、まだまだ疑問です。例えば、子どもが生まれて、男性が育児をすると“育メン”、“パパが家事に協力してくれる”と言われたりしていますが、本来、子育ては、夫婦で一緒に取り組むべきこと。女性の場合は、妊娠、出産、生理など、仕事に大きく影響するライフイベントがある中で、物理的にも、身体の面でも負担は大きいと思います。日々女性がつらい!と感じている身心のことを男性も共有して、ひとりひとりが気持よく働ける環境をつくっていきたいですね。
合言葉は「はじめよう!フェムテック!!」
●次週のゲストは、写真美術作家の木村尚樹さんです。
【番組インフォメーション】
『はじめよう!フェムテック』は、毎週・火曜日~木曜日の19時53分~の5分番組です。火曜日:ニッポン放送をキーステーションに、全国19局ネット、水曜日・木曜日:ニッポン放送をキーステーションに全国27局ネット、で放送中。聴き逃したかたは、お住まいのエリアのradikoでもお聴きになれます!
●記事まとめ/板倉 由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは27年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
●撮影/寿 友紀