【連載】おぐらなおみの働きママンビギナーズ 第17回
2017/10/05
久しぶりに高校時代の友人・幸子と会った美久は、人事部にいる幸子に再就職活動について相談する。幸子から「資格さえあれば採用してもらえると思っている人が多い」と言われ、「自分には資格以外に強みがない」とがっかりする美久。しかし、幸子は、そんな美久を「家族のスケジュール管理や家事と育児のマルチタスクをこなすなど、主婦業をしているからこその強みがあるはず」と励ます。マイナス要因だと思っていた〝主婦業〞が強みにできるとわかり、勇気を出して求人への応募を始める美久だった
前号までのあらすじ
登場人物山村ファミリー
山村美久(34歳)短大卒で就職。25歳で結婚。長女出産をきっかけに退職。現在に至る
山村利光(34歳)営業担当の会社員。基本的には家のことはしたくないタイプ
山村麻貴(6歳)(フツーの)私立幼稚園年長。ちょっとわがままな長女
山村紗絵(5歳)麻貴と同じ園の年中。わが道を行く、マイペースな二女
やっと面接。何をアピールすればいい?
<働きママンはみ出しコラム>
キャリア開発の専門家・上田晶美さんの監修で、毎月「働くこと」「働き始めること」について役立つ情報をご紹介します。
(ハナマルキャリア総合研究所 代表取締役上田晶美さん)
実は、問い合わせの電話から 面接が始まっています
求人への応募の仕方はいろいろありますが、よくあるケースはまず電話をするというもの。面接の希望を伝えて、日時を決めて面接に行く流れになりますが、その場で年齢などを聞かれて断られることも。5歳くらいの幅は考慮してもらえる場合が多いので、過去の経験などを伝えて粘り強くアピールしましょう。
面接では「仕事ができそうな イメージ」の演出が大切です
面接は、第一印象がとても大事です。「テキパキ働けそうな活発さ」「ミスがなさそうなきちんとした雰囲気」を服装と笑顔、声の大きさで演出しましょう。「ビジネスウーマンのイメージ」といっても、特別にスーツを買う必要はないでしょう。ブラウスとスカートでもよいですし、寒くなってきたらニットのアンサンブルでもよいかと思います。30分前には面接会場の近くまで着き、5分前には受付に行きましょう。部屋に通されたら、元気な声で自分から笑顔で名乗ります。堂々とした態度で自信を持って面接に臨みましょう。
面接で聞かれがちな質問の 答えを準備しておきましょう
「今までのキャリア」「この会社を志望した理由」「何ができるか、やりたいか」の3つは、聞かれる確率が高い質問です。また、主婦の場合は「家族の状況」「どのくらい働けるか」「子どもが病気のときはどうするか」「いつから働けるか」「残業はできるか」もよく聞かれます。再就職の場合は、本人の能力も大事ですが、条件が合う人というのも選考基準として重要視されるので、答えを準備しておきましょう。
マンガ/おぐらなおみ