【連載】おぐらなおみの働きママンビギナーズ 第30回
2017/10/12
出産後、専業主婦をしていた美久は、再就職しコールセンターのオペレーターに。オペレーターの仕事に不満はなかったが、「やはり正社員になりたい」と一念発起して、転職活動をした。薬局の事務の正社員に応募するも不合格。しかし、「パートなら採用できる。パートから正社員になる道もある」と聞いて系列のドラッグストアで販売のパートに。仕事も家庭もバタバタの毎日を送っている
前号までのあらすじ
登場人物山村ファミリー
山村美久(34歳)短大卒で就職。25歳で結婚。長女出産をきっかけに退職。現在に至る
山村利光(34歳)営業担当の会社員。基本的には家のことはしたくないタイプ
山村麻貴(6歳)(フツーの)私立幼稚園年長。ちょっとわがままな長女
山村紗絵(5歳)麻貴と同じ園の年中。わが道を行く、マイペースな二女
仕事に行くのがユウウツ。人間関係ってむずかしい
<働きママンはみ出しコラム>
キャリア開発の専門家・上田晶美さんの監修で、毎月「働くこと」「働き始めること」について役立つ情報をご紹介します。
(ハナマルキャリア総合研究所 代表取締役上田晶美さん)
「職場の人間関係の悩み」は 特別なことではありません
人が集まる所には、どうしても人間関係の悩みが生じるものですよね。職場も同じこと。上司と部下など、プライベートでの人間関係とは違う要素が入るものの、悩むこともあるでしょう。小さいことなら「これも仕事のうち」と割り切るのも1つです。職場は友達をつくりに行くのではなく、仕事に行くのだということを忘れずに。
「主婦経験」がコミュニケーション能力を高めてくれています
再就職したての場合、特にこれまで体験したことのない業界では、自分と違った価値観・考え方の上司・同僚がいて、戸惑うこともあるかと思います。とはいえ、みんないろいろな背景・状況を抱えながら、縁あって集まった、同じ目的に向かう同志。そんなときこそ地域や学校の集まりで培ったコミュニケーション力が発揮できるでしょう。積極的にあいさつをしていけば、チームワークもとれると思います。多様な人と接してきた主婦経験を生かしましょう。
ママだって、「つらい」 「疲れた」と言っていい
「自分から働くと言いだしたのだから」と仕事のつらさや疲れを家庭に持ち込んではいけないと思っていませんか。でも、私たちは機械ではありませんから、つらいことや疲れることがあるのは当たり前です。周囲も状況がわからなければ思いやることもむずかしいので、マイナスのことであっても、家族には「つらい」「疲れた」状況を伝えましょう。人に聞いてもらうことで自分で解決策を思いつくかもしれません。
マンガ/おぐらなおみ