「心の秋バテ」処方箋 脳がポジティブになる習慣でメンタルを強化

2018/09/24

季節の変わり目は無気力になったり、イライラしたり……。心と体はつながっていますから、体がバテれば、心(脳)も疲れるのは当然のこと。ちょっとした毎日の習慣や、最近ストレス解消法として注目されている「マインドフルネス瞑想法」で深呼吸を取り入れるなどすると、イライラに振り回されなくなりますよ。

心と脳の疲れを取る習慣

その1 「深呼吸」でイライラや不安に振り回されない

マイナスの感情が浮かんできたら、腹式の深呼吸をゆったり繰り返してみましょう。呼吸そのものに意識を集中しながら行うことで、副交感神経が刺激され、心が穏やかになります。朝起きたときに行えば、前向きな気分に。

<深呼吸瞑想のやり方>
軽く目をとじ、鼻から静かに息を吸い込み、おなかをふくらませる腹式の呼吸をする。おなかがふくらみきったら、ゆっくり息を吐き出す。鼻腔や鼻の粘膜を通過する空気の流れに感覚を集中させるのがポイント。これを5回ほど繰り返す

その2 五感をフル活用して好きなものを食べて、モヤモヤ解消

1人の時間に好きなものを味わうと幸福感が倍増。初めて食べるような気持ちで、見た目、香り、味、食感などを楽しみながら一口ずつ味わうことで、心を落ち着かせてリフレッシュする効果大。ケーキなどでもOKです。

その3 疲れているときはSNSの刺激から離れる

心が弱ったり、疲れているときに他人のSNSを見ると、自分と比較してネガティブ思考が加速してしまいがち。思い切ってスマホを手放し、家族と話をするなどして過ごすことで心が元気になります。

その4 意識して歩くと「今」に集中できる

足の裏の感覚や脚の筋肉の動きに意識を集中させながら、ウォーキングしてみましょう。頬に当たる風や飲食店から漂ってくるにおいなどに五感を集中させながら歩くことで、雑念を追い払い、「今」に集中することが可能に。

<歩行瞑想のやり方>
人通りが少ない道を選び、真っすぐ前を見て、ふだん歩くようなスピードで歩き始める。一定の速度、リズムで深く呼吸をし、足の裏が地面についたり離れたりする感覚をじっくり味わいながらリズミカルに。3~5分ほど集中しながら歩行する

その5 アロマや花など、手軽な「好きなこと」を増やせばハッピー

 心の疲れを解消するには、手軽にできる「好きなこと」で、上手に気分転換してみて。好きなアロマや花を楽しんだり、大きな声で歌ったり、子どもと思い切り体を動かしたり。ちょっとした楽しみを増やせば人生がハッピーに。

教えてくれたのは……奥田弘美さん
精神科医、作家。複数の企業の産業医、クリニックでのカウンセリングなどに従事。著書に『1分間どこでもマインドフルネス』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある

『サンキュ!』2017年9月号「「心の夏バテ」処方箋」より一部抜粋 掲載している情報は2017年9月現在のものです 取材・文/鹿島由紀子

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