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「ママやって」を「自分でできた」に!朝の行動大変身計画

2022/03/15

忙しい朝こそ、お子さんの「自分でできた!」を増やすチャンスもいっぱい。自分で時間を意識して行動することで、時間の感覚も育まれます。朝の行動を変えるための、おうちのかたの関わり方のポイントと、年中さんがテキパキ行動できるアイディアをご紹介します。

<お話をうかがった先生>
高木紀子(たかぎのりこ)先生
臨床心理士・公認心理師。中央大学非常勤講師。清泉女子大学非常勤講師。フォーレカウンセリングセンター所属。保育園の巡回相談なども行う。

「指示する」「代わりにする」だと子どもは自立できません

学校のために服を着てかわいいアジアの男の子は、学校に戻るために集中力と幸せで長袖シャツをボタン
Jatuporn Tansirimas/gettyimages

朝は1日の中で、一番忙しい時間。「早く!」とせかしたり、子どものしたくを代わりにやったりしがちですね。でも、この状態を続けても、お子さんはひとりでしたくができるようにはなりません。

やることが多い朝は、「自分でできた!」を増やす機会がいっぱいです。最初は大変ですが、お子さんがひとりで朝のしたくができるよう、おうちのかたの関わり方を変えてみませんか?きっと3カ月もたたないうちに、お子さんの行動が変わるはずですよ。次から、具体的に朝の行動を変えるための変身術とアイディアをご紹介します。

年中さんの朝が変わる おうちのかたの見守り方って?

1.子ども主導で朝のプランをつくる
無理な時間配分にならないよう、おうちのかたが多めに時間を見積もって。プランを紙に書いて目につく所に貼るのがおすすめです。うまくいかなかったら見直せばOK!

女性の手とメモ帳
Yulia Lisitsa/gettyimages

高木先生からのワンポイントアドバイス

×「ごはんのあとに着替えなさい」
○「着替えはいつにする?」

年中さんは、自分が関わって決めたことはあまり投げ出さないもの。プランはできるだけお子さんと一緒に考えてくださいね。

省略・短縮できる方法も考えておくと安心です。私の3人の子どもたちが園に通っていた頃は、着替えの時間を短縮するため、翌日のトレーナーを着せて寝かせました(笑)。

2.指導者ではなく伴走者になってサポートする
したく中、貼ってあるプランを見せながら「次は何をするんだっけ?」と、気づくきっかけを与えたり、「あとちょっと、がんばれ!」と応援したりしましょう。

Image Source/gettyimages

高木先生からのワンポイントアドバイス

×「結局できなかったじゃない」
○「ここまでうまくいったね。明日は10分早く起きてみようか?」

プラン通りに行動できなくても、上のようにネガティブに締めくくるのはNG。うまくいったところは認めて、その場は手伝うところも必要です。さらに、あとで「どうして今日は間に合わなかったんだろうね」と、一緒に振り返ってくださいね。

先輩ファミリーの変身アイディア、大公開!

若いアジアの女性のコンセプトにインスピレーションを与えました。
metamorworks/gettyimages

先輩ファミリーが実践している、年中さんがテキパキ行動できるコツを大公開! お子さんに合いそうなアイディアをぜひ見つけてみて。

子どもが楽しめる工夫

アジアの女性の白い背景の上
taa22/gettyimages

■〈起床〉寝起きが悪いときは、くすぐって笑わせながら起こします。
■〈起床〉起きないときは、私が「お布団たたみロボ」に変身! 歌いながら布団をはぐと目覚めてくれます。
■〈朝食〉娘は果物が大好きなので、朝食に必ず用意。「今日は何かな?」と声をかけると、喜んで食卓につきます。
■〈声かけ〉「スタート!」「じゃじゃーん!」など、元気が出るような声をかけています。
■〈声かけ〉楽しい気持ちで行動できるよう、今やるべきことや次にやることをクイズ形式で確認!
■〈声かけ〉「早くして」とせかすのではなく、「もういいか~い?」と楽しそうに聞くと、「まあだだよ~」と答えながら、がんばってしたくをするように。

子どもが自分で、時間も短縮できる工夫

■〈着替え〉着る服を全て選ばせると時間がかかるので、私が2着決めてから、「どっちがいい?」と選ばせています。
■〈着替〉パンツやズボンの前後を間違えずにはけるよう、名前を書きました。
■〈着替え〉服のボタンを全て外して渡すと、途中で投げ出さずに着替えるようになりました。
■〈したく〉自分の衣類やタオルをたたませると、「明日はこのハンカチを使おう」などと言います。自分のものにふれる機会があると、着替えや準備に時間がかからないですね。
■〈したく〉着替えはひとつの箱に入れてすぐ出せるようにしたり、カバンかけも子どもサイズにしたりと、自分で準備できるようにしています。

子どもに時間を意識させる工夫

Phiwath Jittamas/gettyimages

■〈テレビ〉朝のテレビ番組を時計代わりにして、「これが終わったら着替え」「これが始まったらトイレ」と決めています。
■〈声かけ〉友だちと遊ぶときはお別れの時間を決めておくようにしています。決めた時間が近づいたら、「あと10分でお片付けだよ」と声をかけます。
■〈声かけ〉「あ、8時だ!顔を洗っておいで」「もう9時になっちゃう。早く寝よう」というように、時間と行動をセットで伝えます。「○時には△△をする」という意識が娘にも生まれてきました。
■〈タイマー〉キッチンタイマーを見せて、時間が減っていくことを体感させています。

やることが多い朝は、「自分でできた!」を増やす機会がいっぱい。最初は大変ですが、お子さんがひとりで朝のしたくができるよう、おうちのかたの関わり方をぜひ変えてみてください。きっと3カ月もたたないうちに、お子さんの行動が変わるはずですよ。

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

 
 

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