乾燥ダメージは肌だけじゃない!知らないうちに体内の「水分・ミネラル不足」に!?医師に教わる「冬の乾燥対策」

2022/01/11

冬は夏と違って、皆さんは水分補給に気をつかうことはあまりないようですが、実は、知らないうちに汗をかいて、いつの間にか体内の水分・ミネラル不足なんてこともあるんです。では、どのような対策をすればいいか、医師に話を聞きました。ママたちの素朴な疑問にもお答え!

■あす育!チャレンジとは
「親子の毎日を笑顔に!」 それがサンキュ!世代の最大の願い。子どもの心と体の成長に必要なことを、サンキュ!・生活育チャレンジと伊藤園・健康ミネラルむぎ茶が提供する体験を通して、6人のあす育メンバーがリポートしていきます!

「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」を知っていますか?

今回の先生/
千葉中央メディカルセンター 消化器内科 黒沢哲生医師

埼玉県熊谷市出身。群馬大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院、関東中央病院消化器内科での研修を経て現職。ブログなどを通じて、身近な健康問題や医療についてわかりやすく解説。㈱伊藤園も参加している暑さ日本一の記録を持つ熊谷市、浜松市、四万十市、多治見市、山形市がタッグを組んだ「アツいまちサミット」にも参加し、暑さ対策についての啓蒙活動を行っている。
ブログ:https://naikaiblog.com/

寒い冬は汗をかかないと思うかもしれませんが、運動中はもちろん暖房の効いた室内や厚着で過ごす電車や車の中、お風呂や睡眠中など、寒い冬でも実はかなりの汗をかいています。加えて、「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」によって、自分では意識していないうちに皮膚や呼気から1日約900㎖の水分が体から失われています。冬は乾燥のため、この「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」で失われる水分量が増加するのです。

さらに、⼦どもは⿐⽔が出やすく、その分、⽔分が失われます。水分が足りなければ便秘にもなるし、皮膚も乾燥しやすく、自律神経のバランスを乱れやすくなります。体温調節が未熟な子どもは、水分不足で発熱することもあります。
冬の渇きに注意が必要なんです。

冬の汗には夏の汗の約2倍のミネラルが!?水分・ミネラル不足対策は点滴飲みで

汗をかくと、水分だけでなくミネラルも失われます。冬の汗には夏の汗の約2倍、ミネラルが含まれると言われています(※1)。
ミネラルは5大栄養素のひとつで、体の健康維持に欠かせない必要な栄養素です。ミネラルは体内で作ることができないため、食品や飲料から補給する必要があります。

水分やミネラルを効率的に補給するのにおすすめなのが、点滴のようにこまめに補給する「点滴飲み」です。水分やミネラルは一気に補給すると、尿から出てしまい体にうまく吸収されません。十分体に取り込まれるようこまめに飲むことが重要なのです。目安は1時間にコップ1杯程度。とくに、汗をかく外遊び前後や入浴前後には意識して水分・ミネラル補給するようにしましょう。

※1 出典:Keatisuwan,W et al.,Appl Human Sci,15(4):169-176,1996.
※ 健康ミネラルむぎ茶のミネラルとは、リン・マンガン・ナトリウムのことです。

生活シーンや体調に合わせた飲み物選び

飲み物は生活シーンや体調に合わせて選びましょう。日常生活や適度な運動時にはミネラル入りむぎ茶がおすすめです。手軽にミネラルが補給できるうえ、無糖でカロリーゼロ、カフェインゼロなのでお子さんでも安心して飲むことができます。
風邪をひいたときの栄養補給や激しい運動をしたときは、体内への吸収が早いスポーツドリンクが適しています。しかし、スポーツドリンクは糖分も多く含まれているので、飲み過ぎには注意が必要です。
すでに、脱水症状があるときには、経口補水液が最適です。ただし経口補水液は自己判断ではなく、医師の指示のもと食事療法として飲むようにしてください。

冬も冷たいものを飲みたがるけど体が冷えないか心配…。あす育メンバーの悩みやギモンに医師がお答え!

質疑応答では、あす育メンバーから子どもたちの冬の健康対策についてたくさんの質問が寄せられました。

あす育メンバー 「冬でも氷の入った冷たいものを飲みたがります。体が冷えないか心配です」
黒沢医師 「冷たいものを飲むと体は一時的に冷えますが、長く続く反応ではないので、コップ1杯くらいであれば気にする必要はありません。温かい飲み物は体を温める効果があり代謝も上がりますが、好みもあります。嫌がるものを無理に飲ませるのは難しいでしょうから、食事で工夫をするのも一つの方法です。発酵食品や根菜類など代謝を上げる食べ物を意識的にとるといいと思います」

あす育メンバー 「冬は乾燥するので、寝る前に水分を摂らせてあげたいのですが、おねしょが心配です」
黒沢医師 「寒くなると尿が作られる量が増え、膀胱(ぼうこう)がふくらみづらくなって尿が出やすくなります。冬におねしょが増えるのは当然なんです。対策としては、寝る3時間前ぐらいからは水分補給の量を控える。そして、起きたあとに水分をしっかりと飲ませてあげてください。小さなお子さんの場合はお母さんがおしっこの色を見てあげてください。色が濃くなっていたら水分不足なので、しっかりと水分・ミネラル補給をしましょう」

あす育メンバー 「寒い屋外と暖房の効いた室内、寒暖差が激しく何を着せたらいいのか迷ってしまいます」
黒沢医師 「いちばんは環境や活動量に応じて服装を自由に変えられるようすること。アウターは脱ぎ着しやすいものを選び、首元を温めるマフラーなどをうまく活用してください。また、子どもは大人と比べて、代謝が良く、熱を体の中で作りますので、大人よりも一枚薄着を目安にするといいでしょう。厚着しすぎてしまい、汗をかいてしまったら、しっかりと水分・ミネラル補給してください」

あす育メンバー 「夜、子どもはモコモコ靴下を履いて寝ています。素足で寝たほうがいいと聞いたことがあり、気になっています」
黒沢医師 「足の裏は汗をかいて体温調節をする大事な役割を果たしています。靴下を履いて寝ると、それが十分にできず、体に熱がこもりやすくなります。そこでおすすめなのが、レッグウオーマーです。足首を温めると体全体が温まりますし、足の裏は出ているので発汗や体温調節もうまくいきます」

子どもたちの「冬の健康対策」はママの一大テーマ。
湿度が低く乾燥する冬も、水分・ミネラル補給が大切です。こまめな飲む「点滴飲み」で、この冬も健康に過ごしていきましょう。

冬の健康対策には「点滴飲み」による水分とミネラル補給が大切! 点滴飲みが習慣になるようなアイデアやシーンを、子どもたちと考え、みんなとシェアしましょう。「自分で作ったむぎ茶なら飲んでくれる」「ボトルをそばに置いてゲームが終わるたびに飲む」など、「なるほど!」なアイデアをレッツ・シンク!

 \ほかにも情報満載/

\やっぱりおいしい!冬の水分・ミネラル補給にぴったり!/

■あす育チャレンジ!メンバーのご紹介
(左から)
●高田なみこさん 子どもは8歳の女の子と6歳の男の子。IT企業で働くワーキングママ。子どもたちは家用のハンテンやポンチョを着てポカポカ。インスタグラム:@taka_namy
●Sakiさん 元航空会社のグランドスタッフ。子どもは4歳と2歳の男の子。お料理にもむぎ茶を取り入れ、不足しがちなミネラルを補給。インスタグラム:@s_fam.amour
●さっきーさん 子どもは6歳と3歳の女の子。自宅で料理教室を主宰。実践する乾燥対策「はちみつレモン」は先生からもお墨付き。インスタグラム:@morehapilife_saki
●林優実さん 3歳と0歳児のママで、現在育休中。厚着をさせすぎないように配慮。次男は家の中では元気にはだし。インスタグラム:@yun.for
●渡邉有紀さん 6歳の男の子のママ。ビタミンCや発酵食品を積極的にとって、太陽の光を浴びるのが冬の健康対策。インスタグラム:@kenmama89
●ちひろさん 5歳男児の双子のワーキングママ。マスクをはずしたときの急激な肌の乾燥が気がかり。インスタグラム:@tomokeimam

協力/株式会社伊藤園

関連するキーワード

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND