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今が始めどき!専門家に聞いた1・2歳の「知育のカギ」

2022/03/09

「1・2歳で知育を始めて、どのくらいわかるもの?」と、おうちのかたは思われるかもしれません。
いろいろなものを言葉と結びつけ始めるこの時期は、色や大小、長短といった、やや抽象的な概念の理解も始まります。こうした違いがわかると、物事への理解が深まります。
1・2歳の時期に、楽しく始められる知育について、専門家にうかがいました。

<お話をうかがった先生>
沢井佳子(さわいよしこ)先生
視聴覚教育メディア設計、認知発達支援を専門とする。お茶の水女子大学大学院修了。専攻は発達心理学。幼児教育番組『ひらけ!ポンキッキ』の心理学スタッフなどを経て、現在、チャイルド・ラボ所長。幼児教育番組『しまじろうのわお!』監修。静岡大学情報学部客員教授。「日本子ども学会」常任理事。

生活の中に手指を使う体験を取り入れて、色や大小の概念を理解していく

たくさんの体験が概念の理解を助ける。

アジアの父が触れ、一緒に屋外で小さな小さな赤ちゃんの手を保持
eggeeggjiew/gettyimages

子どもは自分で手指を動かしながら、ものの概念を学びます。手と手を合わせて実際に大きさの違いを感じたときに、おうちのかたが「パパの手の方が大きいね」などの言葉を添えることで、ものの概念と言葉がつながるのです。
手指を動かして覚える体験を繰り返すうちに、少しずつ頭の中だけで色や大小をイメージできるようになります。そのためにも今は、手指でものにさわりながら、色や大きさの違いに目を向け、楽しく遊んで実感することが大切です。

手指を使う玩具で理解がもっと深まる

玩具だからこそ楽しく色や大小に注目できる。

SerjioLe/gettyimages

生活の中で色や大小を伝えたくても、実際には青いものや、まったく同じ形で大きさの違うものがない場合があります。そういうときこそ、色や大小を的確に表現した玩具が役に立ちます。
たとえば「マトリョーシカ」は、マトリョーシカになっていることで、「大きい」「小さい」の違いに目が行きやすく、手指を使って出し入れ遊びができるので、「中と外」などの概念も自然と身につくでしょう。

「ちょこっと参加」と「自然な言語化」が1・2歳の知育のカギ!

2割目安の「ちょこっと参加」で理解がもっと進む。

ブロックで遊ぶ親子
yamasan/gettyimages

子どもと遊ぶときに、「これをこうするのよ」と全てを先回りしたり、「ひとりでやってごらん」と突き放したりすると、お子さんの意欲が下がります。
おすすめは、お子さん主体で遊び始めるまでの「ちょこっと参加」。夢中になっているときにはそっと見守り、必要なときにはヒントを与えるなど、適度な参加によって、お子さんの「もっと知りたい!」という意欲が高まります。

「き・い・ろ」よりも「きいろいあひるちゃんだね」。

ゴム製アヒル
ajt/gettyimages

子どもは日常の会話に何度も同じ単語が出てくると、自然にその単語だけを抜き出して学びます。逆に、「これは、き・い・ろ」などと教え込んでも、興味をもてず、理解が進みません。
遊ぶときは、「あ、きいろいあひるちゃんだね!」などと自然な言葉で伝えましょう。いろいろなおしゃべりを楽しく何度も聞くうちに、色の違いや大小が自然にわかるようになります。

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

 
 

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