カップルの戦いが

専門家が教える!2・3歳児のたたいた&たたかれた対処法

2022/03/26

自己主張が強くなる半面、気持ちを言葉で伝えるのはまだ難しい2・3歳児。同年代の子と遊ぶ機会が増え、トラブルに悩んでいるご家庭も多いのでは?子どもの成長につながる対処法をご紹介します。

<お話をうかがった先生>
松原美里先生
まつばら・みさと/横浜市の保育園や、川崎市の児童養護施設にて長年勤務してきた。コーチング資格を生かし、子育て支援や保育者向けのコミュニケーション研修の講師としても活躍中。

2・3歳は感情のコントロールを学んでいる時期

たたくことはいけないと繰り返し伝えるうち、子どもの中にも少しずつ善悪の判断が根づいてきます。でも、2・3歳の時期は自我が強くなり、やりたいことがはっきりしてくるので、頭ではわかっていても、思わず手が出てしまうことがあるんですね。
また、ダメなことを伝え続けると同時に、たたく以外の方法をお子さんに話すなどして、コミュニケーションの選択肢を広げてあげるといいでしょう。

トラブルが起きたときはおうちのかたのフォローが大切

tupikov/gettyimages

子どもが友だちをたたいてしまいそうな気配を感じたときは、もちろん止めた方がいいですが、子どもどうしのトラブルはできる限り見守り、人との折り合いのつけ方を学ぶ機会にできるといいですね。そのときに大切なのは、おうちのかたのフォローです。「貸して」「どうぞ」を言わせておしまいにせず、子どもの中にわきあがっていた気持ちを言葉にするサポートをしてほしいのです。

"出来事"ではなく子どもの"気持ち"に焦点を当てたフォローを

もしかしたら、自分が遊んでいたおもちゃを取られてたたいたのかもしれません。たたく行為をきちんと叱ることは大切ですが、そのうえで、トラブルの理由を一緒に探ってみましょう。今はまだ自分の気持ちをうまく伝えられないので、「こうなのかな」「ああなのかな」とおうちのかたが代弁したり整理したりするフォローをしましょう。それが、自分の気持ちに気づき、感情のコントロールを学ぶことにつながります。

気持ちに焦点を当てたフォローのポイント

1 たたく手を止め、行動の理由を尋ねる

泣く赤ちゃん
yamasan/gettyimages

たたくには子どもなりの理由があります。「何かいやなことがあったの?」「どうしてたたいちゃったのかな?」などと理由を尋ねて、子ども自身が状況を客観的に見られるようにサポートしましょう。

2 子どもの気持ちに共感し、クールダウンを図る

頭の少年
yamasan/gettyimages

子どもの話は、「そうだったんだ。まだ遊びたかったんだね」「それはいやだったね」などと、共感しながら聞きましょう。そうするとお子さんは安心できて、高ぶった感情が少しずつ落ち着いてきます。

3 ルールを伝えて、別の方法を示す

泣く少年
yamasan/gettyimages

子どもが落ち着いてきて、おうちのかたの言葉が耳に入るようになってきたら、「でも、たたくのはよくないよ。まだ遊びたいから返してと言えばよかったね」などと、たたかないで言葉で気持ちを表現する方法を教えましょう。

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

 
 

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