【韓国文化】これこそが本物のビビンバだ!本場韓国の家庭で食べるビビンバの実態とは!?

2022/02/10

韓国の代表料理ともいえるビビンバ。もはや日本でも顔馴染みですよね。
でも、韓国の家庭で食べるビビンバの本当の姿をご存知でしょうか。

韓流マニアで韓国ドラマライターのJUMIJUMIさんに、ビビンバが韓国の家庭でどのように食べられているのか、その秘密について教えてもらいました。

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そもそもビビンバってどんな料理?

ビビンバはハングルでは「비빔밥」と書きます。「비빔(ビビン)」が混ぜる、「밥(バ)」がご飯という意味です。大きなどんぶりに盛ったご飯の上にナムルや肉や卵などさまざまな食材をのせ、コチュジャンやごま油などで味つけし、全体をよく混ぜて食べる料理です。

日本では焼肉店のご飯メニューとして定番でしたが、すき家や松屋などの大手牛丼チェーンでもメニュー化されたり、学校給食でも見かけるようになりました。
熱々に熱した石の器で食べる石焼ビビンバも人気ですね。

韓国では「全州ビビンバ」がもっとも有名で国の無形文化財にもなっています。牛骨スープでご飯を炊いて20種類以上の具材がのっているのが特徴。全州のある全羅北道は朝鮮半島の南西部に位置していて、海・山・平野があることでさまざまな食材に恵まれ「食の都」と呼ばれています。

韓国旅行に行った際に全州まで足を運ぶのは大変ですが、ソウルにも全州ビビンバの名店はあります。明洞の「全州中央会館」、仁寺洞の「古宮」などが有名なので要チェック!

そのほかに各地の名産を使ったご当地ビビンバや、ヘルシーな野菜中心のオーガニックビビンバなど、さまざまな形で進化を続けています!

韓国の家庭で食べるビビンバの本当の姿とは?

ここまでで説明したビビンバは、あくまでもお店で食べるものです。
それでは韓国の家庭ではビビンバはどのように食べられているのでしょうか?

結論から言うと、ビビンバは家庭でわざわざつくって食べるものではありません!

というのもビビンバの起源には諸説ありますが、祭祀や旧正月などにお供物を用意し、残ったものをご飯にのせて混ぜながら食べたと言われています。つまりビビンバのために各種具材をつくるのではなく、今ある(残っている)具材をご飯に入れてしまうというのがビビンバの本来の姿なのです!

韓国の家庭では冷蔵庫にミッパンチャンと呼ばれる常備菜がいくつも入っているのが一般的。
キムチだけでも数種類、そのほかにナムルのような和物や炒め物など、その食材に合う味つけや調理法でつくられた副菜をいいます。

韓国料理店に行くと注文したメニュー以外におかずが何種類も出てきたことがありませんか?それがまさにミッパンチャンです。

韓国の家庭ではそのミッパンチャンを利用し、いそがしくて料理ができないときや自分1人の簡単な食事、小腹がすいたときや子どものおやつなどに、ビビンバをつくって食べるのです。一つ一つが副菜としてきちんと味つけされているので、混ぜることでいろいろな味が重なりおいしくなります!

韓国ドラマでも冷蔵庫からタッパーを何個も出して、ボウルにご飯とおかずを適当に入れてスプーンで混ぜて食べるというシーンがよく出てきます。

これこそが本当のビビンバ!私のビビンバはこれだ!

私もこの韓国の家庭式ビビンバを、1人のお昼ご飯によく食べています。
冷凍のご飯をチン!そこに残ったおかず、常に冷蔵庫に入っているキムチと納豆、韓国式目玉焼きのケランフライをのせます。(ケランフライは多めの油で両面を焼くのがポイントです!)

味つけはコチュジャンをお好みの量と、全体にごま油をひと回し。海苔やごまをかけてもいいですね。

あとは全体をとにかくよく混ぜれば完成!これこそが本当のビビンバだ!
韓国ドラマを見ながらビビンバを食べるのが至福の時間です。

もし冷蔵庫にキムチやおかずが残っていたら、ぜひ韓国の家庭式ビビンバをお試しください。

■執筆/JUMIJUMI…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。
編集/サンキュ!編集部

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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