しまった! 風邪をひいてしまったらやるべきこと5

2017/12/29

風邪やインフルエンザなどの感染症が気になる季節。子どもがかかると心配ですよね。いざというときに慌てないために、かかってしまったときのホームケアのコツを芝大門いまづクリニック院長・今津嘉宏先生に伺いました。

子どもは重症化させないよう、初期段階での対応が重要!

「ひいたかな」と思ったら早めに休ませて。熱が出てから4~5時間がポイント。普通の風邪だったら徐々に落ち着くころなので、それ以上高熱が続く場合、全身の様子に気を付け、少しでもおかしいと感じたら受診するようにしましょう。

子どもが高熱を出したときに冷やすべき所はココ!

脳を高熱から守るためには、おでこではなく頭全体を氷枕で冷やして。あまりに熱くなったら、わきの下、首、へそ、脚のつけ根など、太い血管が通っている部位をタオルで包んだ氷で2分程度しっかり冷やします。血液を冷やすことで全身の熱が下がります。

のんびり休めない大人。早く治すコツはコレ!

大人もふとんで休んで、体をしっかり温めて汗をかくと、風邪も早めにすっきり。だけど、そうも言っていられないときには、首にタオルを巻いて体を冷やさないようにし、家族への感染防止にマスクをして過ごして。また、初期に風邪薬を飲むのも効果的。元気なうちにかかりつけ医に、自分に合う風邪薬を聞いておくとよいでしょう。

便と舌を見て、子どもの健康状態をチェック!

子どもは体調をくずすと、腸がうまく働きません。子どもが本調子に戻ったかどうか
判断に迷うようなら、便の状態を見てみて。また口内と腸の中の状態はリンクすることがわかっています。健康なときは、舌は光っていてきれいなピンク色をしているので白~黒色は体調をくずしている証拠。ふだんから舌の様子をチェックしておきましょう。

直りかけこそ、加湿に注意

体調をくずすと体がむくみますが、喉も同様にむくむため、喉の粘膜どうしがこすれて炎症が起こり、せきが出ます。せきが出るとさらにこすれて炎症がループ。改善するためにも、うがいや加湿で喉を湿らせ、炎症から守りましょう。加湿器をサーキュレーターなどを使って循環させると子どもも大人も喉を潤すことができます。

子どもは病気をしながら大きく育っていくもの。人は風邪をひくと、体にはそのウイルスや免疫ができ、一度かかったものにはかかりにくくなると言われています。幼児はいろいろな免疫をつけている成長期。風邪をひき、治ることで、だんだんと丈夫な体になっていくのです(今津嘉宏先生)。大人も子どももこじらせないことに注意して、上手に風邪をひけるようになるといいですね。

監修/今津嘉宏先生(芝大門いまづクリニック院長) イラスト/上路ナオ子 本誌構成・文/松崎裕子
参照/サンキュ!1月号「子どもや家族を重症化させないために『やること』リスト」

記事を書いたのは・・・

H野(サンキュ!編集部員)

管理栄養士の資格保持者。子ども向け料理雑誌や教材編集を経て、「サンキュ!」へ。データ解析が得意で、理論に基づいた企画を発信。実はいたずら好きな面も


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