〈Special Interview〉土屋太鳳さん 「素直に思ったことを伝えるのが信頼している証し」
2024/02/20
2/23公開の映画「マッチング」はふつうの女の子がふとしたことから事件に巻き込まれる非日常を描いた作品。映画とは相反する、土屋さんの穏やかな日常を伺いました。
今は、暮らしを整えることに興味があります
春風のようにあたたかい雰囲気の土屋太鳳さん。置いてあった『サンキュ!』12月号別冊付録「50人の家とお金」の表紙を見て「こういう木の家具が主役のインテリア、私も好きです」とふんわり話し始めました。「食べることも料理も好きなので、スーパーに行くと買う予定ではなかった食材まで欲しくなってしまって……」と、少し恥ずかしそう。日々の掃除も苦ではなく、「水回りの掃除が好きです。気持ちがもやもやするときに掃除するとスッキリするから。歯磨きのついでに、ささっと歯磨き粉で洗面台を掃除したりもします。汚れをためこまずにちょこちょこやるほうが楽なんですよね。料理では、ミュージカル『ローマの休日』で共演した加藤和樹さんに教えていただいたローストポークをよく作ります。一日寝かせるとお肉が柔らかくなっておいしいんです。作り置きという感じがしないのも好きな理由ですね」。
時には自分を甘やかすことも大事だと考えられるように
今、心がけているのは、“〇〇しなければならない”をなくすこと。「昔はすごくストイックで、夜中にお菓子なんて絶対に食べなかったんですけど、今は『まあいっか!』って食べちゃいます。それが自分へのご褒美にもなるし、ストレスを減らすことにもつながるから。その代わり、よく噛んでゆっくり食べるようにしています。消化が良くなって太りにくくなると思うので」。重ねて「幸せを感じる瞬間は?」と聞くと「家族と過ごす時間です。何のプレッシャーもないので」とほほえむ姿が印象的でした。
人に噓をつかないこと、相手の呼吸に合わせることを心がけています
2月23日公開の映画「マッチング」で土屋さんが演じるのは、マッチングアプリがきっかけで思わぬ事件に巻き込まれていく役柄。「日常って1つヒビが入るとあっという間に壊れてしまったりしますよね。特に人間関係はそうだと思うので、私は相手に噓をつかないようにしています。素直に思ったことを伝えるのが信頼している証しになるのかなって」。
これから春にかけて新しい出会いが増える季節。目の前の相手にひたすら誠実な土屋さんに、出会ったばかりの人と親しくなる方法を聞いてみるとこんな答えが返ってきました。「相手の呼吸に合わせて、自分の話をしすぎないことです」。そう話しながら「そうそう、このスタジオに置いてあるポップコーンおいしいんですよ!」とポップコーンの入れ物のふたを開けてくれて、みんなで食べることに。土屋さんは「今、ここにいる瞬間」を楽しむ達人でもありました。
映画「マッチング」2024年2月23日(金・祝)全国ロードショー
恋愛に奥手な輪花(土屋太鳳)は同僚に勧められ、マッチングアプリに登録。マッチングした吐夢(佐久間大介)と会ってから生活が一変していく。明かされていく輪花を取り巻く人々の“本当の顔”、当たり前だった日常が壊れた先には――。
出演:土屋太鳳
佐久間大介 金子ノブアキ
監督・脚本:内田英治
原作:内田英治『マッチング』(角川ホラー文庫)
音楽:小林洋平 共同脚本:宍戸秀紀
制作・配給:KADOKAWA
<プロフィール>
土屋太鳳さん
1995年2月3日、東京都生まれ。2005年、オーディション「MISS PHOENIX」で審査員特別賞を受賞。08年、映画「トウキョウソナタ」で女優デビュー。15年、NHK連続テレビ小説「まれ」でヒロインを務め、人気女優に。
参照:『サンキュ!』2024年3月号「土屋太鳳さん あたりまえの日常を丁寧に暮らす」より。掲載している情報は2024年1月現在のものです。撮影/西﨑博哉(MOUSTACHE) 取材・文/藤坂美樹 編集/サンキュ!編集部