気象予報士おすすめ!夏を乗り切る暑さ対策グッズ4選
2024/07/02
毎年毎年、来るとわかっていてもやっぱりつらい夏の暑さ。地球温暖化や都市化の影響で暑さが年々厳しくなる中、今年こそは暑さにうまく対処したい!と思う人は多いのでは?
今回は、気象予報士・防災士・熱中症対策アンバサダーとして活躍する植松愛実さんに、おすすめの暑さ対策グッズを教えてもらいます!
冷えすぎ注意!?「ひんやりシャツシャワーストロング」
最初にご紹介するのは、「極冷」という文字のインパクトが強い、「ひんやりシャツシャワーストロング」。シャツシャワーと名前にあるとおり、衣服にスプレーすることでひんやり感じる商品です。一度スプレーするとその部分のひんやり感が約30分続くので、エアコンのない場所や屋外でしばらく作業をしなければならないときにも便利ですよね。
もちろん、わざわざスプレーしなくても、最初から布地自体がひんやりするタイプの衣服も売っていますが、気象予報士としてのおすすめポイントは、スプレーなら重要な部分をねらい撃ちできる点です。わきの下など血管が多くとおっているところに当たる部分をめがけてスプレーすることで、効果的に体温を下げることができます。
ちなみにTシャツやワイシャツにかけてもいいですが、メーカーによるおすすめは肌着のシャツにかけること。ひんやり効果だけでなく消臭効果もあるのも夏にうれしい!ちなみに香りは、ミントのほかグレープフルーツもあります。
夢みたいに無限に冷える!?「夢ゲンクールタオル」
水にぬらして冷たく感じるタオル系の商品は最近増えてきましたが、こちらの「夢ゲンクールタオル」はとにかく冷たさが長持ち!さらにUVカット効果もあるので、首に巻いておくと、汗で日焼け止めクリームが落ちてしまいやすい首もとの日焼けを防ぐこともできそうです。
最近は首もとを冷やすための商品も増えてきましたが、この「夢ゲンクールタオル」は水さえあれば使えるのがポイント。台風などの災害で停電してしまったとき、冷蔵庫で冷やさなくても熱中症対策ができるのです。
今から5年前、2019年9月には令和元年房総半島台風の暴風被害によって千葉県内で大規模な停電が長引き、厳しい残暑のなかで多くの人が熱中症に苦しみました。筆者はその当時、千葉県で気象予報士として仕事をしていたので、いざというときに電気を使わず体を冷やす手段の重要性をことさら感じています。
体感大幅ダウン!「銀行員の日傘」
ここまで体を冷やすための商品をご紹介してきましたが、暑さの原因となる日光をとにかくシャットダウンしたい!という人にはこちらがおすすめ。「銀行員の日傘」と呼ばれる商品で、外回りが多く、夏の仕事がとにかくたいへんな銀行員さんでもできるだけ快適に外を歩いてほしい!ということで、日ざしを強力にカットしてくれる日傘です。
メーカーの説明によると、体感温度は約4~7℃も下がるとのこと。日ざしの光も、熱も、そして紫外線もカットしてくれるので、暑さ対策と紫外線対策を兼ねることができます。男女関係なく使えるシンプルなデザインで、晴雨兼用なので晴れているときはもちろん、突然のゲリラ豪雨でも使えそうです。ちなみに折り畳み傘タイプもあります。
気象予報士としては、もちろん表側のコーティングも重要ですが、内側(傘の裏側)が黒色なのもポイント。というのも、日光は上から降りそそぐだけでなく、地面で反射して下からもやってくるので、内側が薄い色だと地面からの反射光をさらに反射して顔の周りに当ててしまうことになります。そのため、下からの日光をがっつり吸収してくれる黒色が内側にあるのは重要なのです。
見たことある?「アイススラリー」
最後にご紹介するのは、食べて暑さを吹き飛ばす商品。食べて涼しくなると言えば、アイスかかき氷かな?と思われそうですが、これはどちらでもありません。「アイススラリー」と言って、いわば"液体のような氷"なのです。
「アイススラリー」とは、通常の氷よりも結晶が小さく、流動性が高いためにまるで液体のように見える氷です。もちろんただの氷を食べても体は冷えるのですが、「アイススラリー」の状態になっていると体内で液体のように広がり、内部を効率よく短時間で冷却できるというわけです。
ここではポカリスエットのアイススラリーをご紹介していますが、ほかのスポーツドリンクの「アイススラリー」バージョンも売っています。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部