行儀が悪いなんて言わないで!難読漢字「胡坐」はなんて読む?

行儀が悪いなんて言わないで!難読漢字「胡坐」はなんて読む?

2023/07/15

日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。

国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの主婦でライター。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です...

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知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ

こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。

「胡」と「坐」で「胡坐」。
「胡」は音読みで「こ」と読みます。
「坐」は「ざ」と読み、「すわる」ということをあらわしています。

「こざ」とも読めますが、ほかの読み方もあるのでそちらを考えてみてくださいね。

さて、なんと読むかわかりましたか?

正解を知りたい方は、もう少しスクロールしてみてくださいね。














正解は……

正解は「あぐら」でした!

ヨガなどでおなじみのあぐら。少し力を抜いてゆるく座る場合は「お父さん座り」などと呼ばれ、豪快な印象を与えます。

もともと「あぐら」という言葉は「足」を意味する「あ」と「座」を意味する「くら」があわさってできたもので、「腰かけ」の意味がありました。

時代がくだってから、今のように座り方自体をさす言葉になったそうです。

「胡」は中国の北方や西方の呼び名。「坐」はすわることをさし、古代中国の異民族から伝わった座り方とされています。時代劇などで見る座り方には正座が多く、あぐらは無作法なイメージですよね。

でも正座は茶の湯が始まってから広まった座り方で、茶の湯普及前の平安・鎌倉時代は女性でもあぐらか片膝立てで座っていたと考えられています。

昔の絵巻物を見ても大量の装束に隠れてよくわからないのですが、確かに座高が低いように見え正座はしていないと思われます。

平安時代の女房装束は衣装だけで10kg以上あったので、正座などしようものならあっという間に足がしびれることは間違いないでしょうね。

というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知っている?」と聞いて自慢してみてくださいね。

◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。

 
 

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