35歳を過ぎたら『サンキュ!』流!“夏養生”のススメ~連載『はじめよう!フェムテック』
2024/07/24
2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。
番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。
<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、『レタスクラブ』編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。31歳の長女一人。
●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。
<ゲスト>
●山本沙織さん Saori Yamamoto
岐阜県生まれ。大学卒業後、保険会社を経て、1997年にベネッセコーポレーション入社。生活情報誌『サンキュ!』副編集長、書籍ムック部副編集長、姉妹誌、WEBサイト立ち上げ、『サンキュ!』や妊娠出産ブランド『たまひよ』のブランドマーケティング責任者を経験。通算20年以上、ママ向けメディアの編集やマーケティング、イベント事業に携わる。現在は『サンキュ!』編集長として活躍中。企業向けの講演、セミナーなど多数行う。プライベートでは中3と小4姉妹の母親でもある。https://39mag.benesse.ne.jp/library/
認知が広まりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。ゲストは 「5カ月ぶりのご登場で、この番組の準レギュラーともいえる生活情報誌『サンキュ!』の山本編集長です。今回は夏にぴったりのキャッチーな健康提案をしてくださいました」(伊久美)
熱帯化している日本では、夏に顔が老ける!?
■東島アナ「ゲストは、『サンキュ!』山本編集長です。『サンキュ!』では、さまざまな特集が組まれていますが、今回ご紹介するのは “夏養生” についてです」
■伊久美「聞きなれない言葉ですが、気になる! 教えてください」
■山本「はい。『サンキュ!』7月号では、“35歳を過ぎたら、夏養生を習慣にしよう”という特集をしています。東洋医学の世界では、女性は7歳ごとに老けるそうです」
■伊久美「今、東島さん息をのんでしまいましたね(笑)。7歳ごとに老けるのですか?」
■山本「はい。35歳、42歳、49歳という具合に、だんだん女性ホルモンが減少していくとともに、さまざまなトラブルが生じてくる。例えば、“夏バテをひどく感じるようになる”、“同じもの食べているのに、なんだか痩せにくい”、“髪の毛が薄くなってくる”というような症状です。それに加え、昨今、外の暑さと室内の冷房との寒暖差で、自律神経がバグを起こしている状況のかたが非常に多く、“体が悲鳴を上げている! ”という声をよく耳にするようになりました。そういったかたがたに対して “夏、あえて養生しましょう!”と提案をしています」
■東島アナ「不調の原因は、女性ホルモンの減少と自律神経の乱れということですが、この二つの言葉が出てくると“もうお手上げ!” と思ってしまいます。何か対策はあるのでしょうか」
■山本「はい。『サンキュ!』の7月号で、まるごと一冊“人に言えない夏の女の体悩み大事典”という特集をしておりまして、さまざまな対策をお伝えしています。“すごくだるくて、朝、すっきり起きられない”というかたには、“朝、太陽の光を浴びましょう”、“白湯を飲みましょう”などを提唱しています。どちらも体を活性化することなので、とてもよいです。また、“室内でのお仕事かもしれませんが、あえて外を歩きましょう”など、体にオンとオフをわからせるような対策をお伝えしています」
■伊久美「古巣の『サンキュ!』ですが、さすがだなぁと感心するのは、全部すぐにできることばかりですよね。すぐできる上にエビデンスも載っているので、読み込んでしまいました」
■東島アナ「他には、どのような体の変化が考えられるのですか」
■山本「“夏はバテるだけでなく老ける”という感覚をもっていらっしゃるかたが、結構多かったです」
■伊久美「ちょっと待って。老けるのは夏なの!?」
■山本「最近の猛暑の影響で、以前に比べかなり疲れやすくなったと感じ、その結果、“夏に顔が老ける”という声も結構多いです。紫外線の影響、あとは冷房のかけっぱなしで肌が乾燥し、食欲もなくなり水分ばかりとっている。そういったことで体のバランスが崩れてしまい、“あまり眠れていなくて疲れ顔” ⇒❝顔が老けた❞などという声を耳にします」
■伊久美「わからなくもないですね」
■東島アナ「確かに。今おっしゃった環境は、思い当たる節があります」
■山本「顔がたるんだり、老けたという症状がある場合は、マッサージがおすすめです。後頭部、額、側頭部などを、拳でグリグリ額や頭部をマッサージすることで、ほうれい線の予防になるというようなことをお伝えしています」
■東島アナ「とにかく筋肉を動かして、ほぐしておくということですね」
■山本「放置しているとどんどん老けていくので、対策をする必要があるかなぁと思います」
■伊久美「少し時間がある時に、何かをしながらでもよいから、諦めずに筋肉を動かしたりほぐしたりする。これならできそうですよね」
■山本「本当に簡単にできます。それもできないというかたは、“汗をかいたら小まめに拭く”、“首の後ろを冷やす“それだけでもよいと、特集の監修をしてくださっている漢方薬剤師の先生もおっしゃっていました。老けた顔の印象が改善されるそうです」
■東島アナ「ここまでで、だいぶパンチを受けました(笑)、ズバズバと回答をいただきましたが、夏養生の対策は、他にもありますか」
■山本「4つの提案をしていまして、①1日15分小昼寝をする ②1日5分小散歩をする ③1日5分ぬるいお風呂に肩まで入る ④意識的に休みの日をつくる、です。①や④は、体を休ませることなので必要なのがわかりやすいのですが、②や③は、“暑いのにやるの?”という声もあると思いますが、キンキンに冷えた室内に長くいると汗をかきにくくなり、自律神経の乱れに繋がってしまいます。暑さに適応するために②③は、体を温めるという意味でおすすめです。監修の漢方薬剤師の先生は、 “あえて肩まで5分湯船に浸かって体を温めることで少し汗をかき、それが養生に繋がる”とおっしゃっていました。また、特集の担当編集者も、これがいち推しということでした」
■伊久美「質問なのですが、①の小昼寝というのは眠らなくてはいけないのですか。眠れなくても横になるだけでもよいのですか」
■山本「例えば、机に頭を伏せて目を閉じ、少し休むだけでもよいそうです」
■東島アナ「それなら、できるかもしれませんね。②の小散歩もよいですよね。でもこの暑さですから、涼しい時間、暑さが厳しくない日などを選んで、実践していただけたらと思います」
■伊久美「もう一つ質問です。③のお風呂は、よく半身浴がよいといわれていますし、夏に肩まで入るのかなぁ?と確かに思いますね」
■山本「そうですよね。でも、最初の5分は肩まで浸かっていただいて汗をかき、その後は半身浴していただくのを特集ではおおすすめしています。お湯の圧で内臓がマッサージされるらしく、疲れを解消するのによいそうです。日本も気候が変わってきているので、熱帯に住んでいる人々と同じぐらい、夏養生をした方がよいのではないかと思います」
合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」
●『サンキュ!』7月号は、↓こちらからチェック!
https://39mag.benesse.ne.jp/library/thankyou/backnumber/content/?id=191433
●次回のゲストも『サンキュ!』の山本編集長です。
【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!
●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
●撮影/寿 友紀