【韓ドラ】パク・ヒョンシク主演『青春ウォルダム~運命を乗り越えて~』呪いをかけられた世子様&名探偵男装女子の謎解きミステリー時代劇!
2024/11/08
演技ができるアイドル「演技ドル」から若手実力派にまで上り詰め、その気品溢れるオーラで多くの女性を魅了してきたパク・ヒョンシク。そんな彼が主演を務める青春ミステリー時代劇『青春ウォルダム~運命を乗り越えて~』が注目を集めています。
「ウォルダム」とは「壁を乗り越える」という意味。パク・ヒョンシク演じる呪いをかけられた世子が、立て続けに起きる不可解な事件の謎を仲間たちと解きながら、まさに運命という壁を乗り越えていく本作。
韓ドラマニアで韓ドラライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう!
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あらすじ:呪われた世子と殺人の濡れ衣を着せられた女性。彼らは過酷な運命の壁を乗り越えることができるのか…。
兄の急死により世子(王位継承者)になったイ・ファン(パク・ヒョンシク)のもとに届いた「呪いの書」。
そこには”腕があっても使えず、足があっても歩けず、妻もなく一人で老いて、子もなく寂しく死んでいくだろう。友はお前に背き刀を向け、お前の愚かさのせいで多くの者が死ぬだろう…”と書かれていました。
狩猟場で何者かに右肩を射られたファンは、真実味が増していく呪いに苦しんでいましたが、親友ハン・ソンオン(ユン・ジョンソク)にも相談できないまま孤独に戦っていました。
一方、ファンとソンオンの師匠ミン・ホスンの娘であるミン・ジェイ(チョン・ソニ)は、ソンオンとの婚礼を数日後に控えていましたが、ジェイが用意した食事を食べた家族が全員亡くなり、家族殺しの容疑者になってしまいます。
ジェイは父が死に際に残した「お前が世子様をお守りしなさい…」という言葉を頼りに現場から逃走。家族が殺された理由を明らかにする鍵は世子にあると信じ、男装して世子に近付きます。
家族の無念と自らの濡れ衣を晴らしたいジェイの強い覚悟に動かされ、ジェイとの共闘を決意するファン。ジェイはファン専属の内官となり、2人は立ちはだかる運命の壁を乗り越えるべく動き始めます…。
『青春ウォルダム』見どころは?
見どころ1:容姿端麗・頭脳明晰・民を想うハートも熱い!パク・ヒョンシク演じる世子様に惚れ惚れ!
慕っていた兄が急死すると「自分が世子になるために実の兄を殺した」と噂が立ち、そんな最中に呪いの書まで届き、ファンは窮地に追い込まれていました。誰も信じることができず、気難しくて冷たい「人を寄せ付けない世子」になっていました。
しかし本来のファンは情に厚く、立場の弱い民を守り良い国を築こうという正義感にも溢れています。さらに一度読んだ書物は全て記憶してしまうほど頭脳明晰で、幅広い知識を持ち、武術にも優れているのです。
まさに「完璧な聖君」と呼ぶに相応しい人間性を兼ね備えているファンですが、呪いの謎を解き、本来の姿を取り戻すことができるのでしょうか…。
パク・ヒョンシクにとって2016年『花郎<ファラン>』以来の時代劇。気品に溢れ、男装して宮中で暮らすジェイに対する気遣いもバッチリ。仲間とともに奮闘する世子様の姿に惚れ惚れすること間違いなしです!
見どころ2:良家のお嬢様はおてんば娘⁉︎好奇心旺盛な新たな「男装女子」がここに誕生!
父は世子ファンの学問の師匠という名家のお嬢様ですが、幼い頃から聡明で何事にも好奇心旺盛だったジェイは、侍女のチャン・ガラム(ピョ・イェジン)とともに屋敷を抜け出しては、町で起きる様々な事件を解決してきました。
こっそりと武術や剣術まで習得している言わばおてんば娘!しかし信念を貫き、自ら道を切り拓こうとする強さを持ったかっこいい女性です。男装してファンの内官となったジェイは、これまで培ってきた推理力でファンの呪いの謎に挑んでいきます!
クリクリと大きな目が印象的。聡明さと人懐こい可愛らしさのバランスが魅力的な新たな男装女子が誕生!
ジェイを演じたチョン・ソニは、映画を中心に活躍してきましたが、2018年『ボーイフレンド』パク・ボゴム演じる主人公の親友役でドラマに本格進出。今後のドラマでの活躍が期待される注目女優です。
見どころ3:仲間たちの絆に笑って泣いて!キラキラまぶしい青春、詰まってます!
それぞれの運命に立ち向かう決意をしたファンとジェイ。彼らには頼もしい仲間がいます。
兵曹正郎(軍務を司る役所の部長クラス)のハン・ソンオンは、幼い頃からのファンの親友。ファンに対する臣下としての忠誠心はもちろん、親友としての揺るがない熱い心も持つ頼れる相棒です。
婚約者であるジェイが殺人の容疑者となり逃走したことでショックを受けますが、「ジェイは犯人ではない」と信じ探し続けます。新人内官コ・スンドルが男装したジェイだとは気付かないまま…。
ジェイの侍女だったチャン・ガラムは、ジェイの逃走を手助けし、自らも男装して漢陽で身を隠していました。自分のことを家族のように大事にしてくれていたジェイのため、キム・ミョンジン(イ・テソン)の弟子となり事件解決の手伝いをします。
キム・ミョンジンは領議政(現代でいう国務総理)の末息子。優秀な2人の兄とは正反対で出世には興味がなく、興味があるのは死体だけ⁉︎検視官を目指していて、謎の死を遂げた死体を調べることに関しては優れています。
変わり者として有名で「新郎候補として回避すべき第一号」と呼ばれ、母親には怒られてばかり。しかしどこか頼りないところも憎めないムードメーカー的存在です。
『砂の上にも花は咲く』『僕のヤバイ妻』出演のユン・ジョンソク、『模範タクシー』『昼に昇る月』のピョ・イェジン、『ホテルデルーナ』『私のIDはカンナム美人』で知られるイ・テソンなど若手注目俳優が大集結!
みんなで力を合わせ事件を解決していく中で深まる絆に、笑って泣いてキュンキュンします!
筆者の感想:時代劇×謎解きが新鮮!アクションやコメディ要素まで、バランスが良い作品!
若者たちが新しい時代を切り拓いていく明るいエネルギーが強く、見ていて元気がもらえる作品でもあると思います。
前半は様々な事件が起きますが、この時代に合った内容の謎解き要素がしっかりと練り上げられていて、面白さと新鮮さも感じました。次々と現実化していく呪いの書の謎。そしてその犯人は誰なのか。目的は何なのか。ミステリアスで緊張感のある展開が進み、目が離せなくなっていきました。
しかしそんな中にもコミカルでほっこりできる場面があったり、ハラハラドキドキなアクションシーンがあったり、ファン・ジェイ・ソンオンのロマンスの行方が気になったりと、様々な要素がバランス良く入っていて飽きることがなかったです!
チョ・ソンハ(左議政/ソンオンの父)、ソン・ビョンホ(領議政/ミョンジンの父)、チョン・ウンイン(右議政)など、韓ドラ界の重鎮たちが脇を固める安心感がすごい。
そして世子ファンが、苦悩・不安・疑心に支配された「呪われた世子」から、仲間とともに一つ一つ壁を乗り越え「聖君」に成長していく変化を、パク・ヒョンシクがとても丁寧に演じていたと思います。
世子として宮中では完璧な姿を見せる一方で、仲間たちの前ではお茶目で負けず嫌いでちょっと鈍感な一面が出てしまう世子様がとても魅力的でした!
『青春ウォルダム~運命を乗り越えて~』は2024年9月現在、U-NEXTやAmazon primeにて視聴可能です。
■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。