【我が家の防災】災害発生時に実感!今すぐやめて、命を脅かすNG収納3つ
2024/08/11
年始に発生した能登半島地震で、整理収納アドバイザーのおだけみよさんが住んでいる富山県も大きく揺れました。避難を要する災害に遭ったのは今回が初めてで、災害を経験して学んだことが沢山あったのだそう。
そこで今回は、おだけみよさんが災害時に実感した、二次災害などの被害に繋がるNG収納を紹介します。
1.避難動線上にものが出しっぱなしになっている
災害時に安全かつ迅速に避難できる避難動線。
お客様宅の片づけの作業に伺うと、収納に入りきらないものが避難動線に出しっぱなしになっている事が多いです。
スムーズに避難できるよう、この通路にあたる部分には極力余計なものを出しっぱなしにしないようにしておきましょう。
ものがあって避難の妨げになると、貴重な時間をロスする原因になります。
2階建て以上のお宅は階段も要チェック
つい階段にも出しっぱなしのものがあったり、行き場のないものをちょい置きしてそのままになっていませんか?
階段は避難時だけでなく、日々の生活でも転倒や段差を踏み外す原因になり危険です。
階段にものが出しっぱなしになっている場合は、すぐに移動しましょう。
うちの避難動線上です。
うちは廊下がない間取りになっていて、キッチンのすぐ隣が玄関です。
そのためキッチンの床には極力ものを置かないようにしています。
2.頭上にある収納に重いものをいれている
防災時に頭上から物が落ちてくると、けがなど二次災害の原因になります。
吊り戸棚や天袋など、頭より上の高い位置の収納に入っているものを確認しましょう。
石川県で震災に遭った方のお話を聞くと、「震災時の揺れで吊戸棚に入れていたものが、扉にガンガンぶつかり、ストッパーを破って落ちてくるのではないかと不安だった」というお話を聞きました。
吊戸棚や天袋など、頭上にある収納は重たいものを入れないのがおすすめです。
3.コンロ周辺の壁面に吊り下げ収納をしている
キッチンは吊戸棚だけでなく、壁面も注意したい場所です。
壁面を使った吊り下げ収納は、SNSなどでよく見かけるおしゃれな収納です。
けれども、重たいフライパンを吊るしていると、落ちた時に二次災害の原因になり危険です。
また軽いキッチンツールであっても、落下時にガスがついていると、火傷や火災の原因になることも考えられます。
特にコンロ周りは、危険な収納になっていないか確認してみましょう。
あとでやろうは厳禁!すぐ確認を
あとでやろうと思っていると、何もしないままになってしまいます。
いつ発生するかわからないからこそ、いざという時への備えは大事です。
気になったら、即確認が大切です。
■執筆/おだけみよ…汚部屋住人から片づけのプロになった整理収納アドバイザー。
片づけのプロ歴10年目。コロナ禍以前は個人宅の片づけ作業サポートや片づけ講座開催などを中心に活動。現在は執筆作業中心にオンラインでの情報発信を行う。
編集/サンキュ!編集部