大久保先生も実践している健康法“腎活”とは!?~連載『はじめよう!フェムテック』

2024/11/22

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、『レタスクラブ』編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。32歳の長女一人。

●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。

<ゲスト>
●大久保愛 Ai Okubo
漢方薬剤師、食薬アドバイザー。昭和大学薬学部生薬部植物薬品研究室を卒業後薬剤師に。その後、北京中医大学で漢方、薬膳、東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方、薬膳を始め、医療と美容の専門家として商品開発、ライティング、企業コンサルティングなどに携わっている。一方、食薬アドバイザーとして、年間2000人以上の女性の悩みに応えている。最新刊 『心と体がバテない食薬手帳2025』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も好評発売中。

認知が広がりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。今回もゲストは、漢方薬剤師で食薬アドバイザーの大久保愛さんです。「さまざまな老化現象に関わる腎。話題の腸活も、実は “腎活(じんかつ)” に含まれているのだそう。詳しく伺っていきたいと思います」(伊久美)

キャベツを食べるという気軽な“腎活”で、腸や肝臓まで整い元気に!

■東島アナ「ゲストは前回に続きまして、漢方薬剤師で食薬アドバイザー・大久保愛さんです。今回も漢方の観点からお話を伺いますが、大久保さんがおすすめする健康法の一つに“腎活”というものがあるそうです」

■伊久美「気になるよね。“活”はいろいろとありますが、腎臓の腎に活動の活で“腎活”。こちらはどういうことなのでしょうか」

■大久保「漢方の考え方では、体のさまざまな機能を “肝・心・脾・肺・腎” と臓器の名前をつけて5つに分けて考えます。その中の一つ腎は、生殖、発育、成長という人間の根幹となる部分を網羅しているといわれています。生まれてから加齢にともなって生じるさまざまな不調が、すべて腎に関わっているとされるほど大事なのです。腎というのは腎臓、そして副腎の働きをあわせたような働きであり、それ腎と呼んでいます。腎臓ということで考えると、体の中に血液中の老廃物を排せつするのが臓器です。血中によい血液が循環するためには、肝臓や腸が働き、血管が丈夫であることが必要ですが、全身に血液が巡り酸素や栄養が届いて老廃物が回収されて、腎臓の負担が少なく血液中の老廃物が腎臓から出ていきます。そのため、この一連の流れが肝臓や腸、腎臓のすべてを整えていくことを、私は腎活と考えています。ですから、今、腸活が話題になっていますが、広い意味で考えると腸活は腎活の中に含まれているのです」

■伊久美「腸活も腎活なのですね!」

■大久保「そうですね。全部を元気にしてあげることで、腎臓も整うということです」

■東島アナ「体の中の繋がり、連携がわかるようなお話ですね。腎が弱ってしまうと、どんな不調が生じるのでしょうか」

■大久保「漢方で考える腎というのは、やはり老化にともなって出てくる症状なので、ホルモンバランスの乱れ、耳が遠くなる、抜け毛、尿もれといった、いわゆる老化現象ですね。あとは女性だと、むくみやすくなったり、冷えておりものの量が多くなったりすることもあります」

■東島アナ「自分でできる腎のチェックはありますか」

■大久保「まずは尿が泡立っていないかどうかをチェックしてください。尿にたんぱく質や糖が出ていると、泡立ってしまいます。あとはおなかが張りやすい、便が便器にべっとりついてしまったり、おりものの臭いが気になったり、色が濃かったりという場合には、腎のダメージが考えられます」

■東島アナ「腎の健康を保つために、普段の食生活でできることはありますか」

■大久保「実体験になるのですが、私も腎が弱ってバテてしまった時に行ったのは、キャベツ一玉を1週間かけて食べることです。特に運動や食事制限をしません。私の場合は、細かくちぎったキャベツを保存袋に入れ、塩昆布をふってもみ込んで冷蔵庫にストックしていました。それを食事やおやつに食べたり、お弁当と一緒に持ち歩いたりして、薬のようにキャベツを食べていました。実は不摂生をしていた時期は、今より11キロも太っていたのですが、キャベツを食べるようになってからやせて、体脂肪も10%減少しました」

■伊久美「11kg!  キャベツの他に食事はしてよいのですよね」

■大久保「はい。食生活が乱れている時は、お菓子を食べたくなったり、食事以外にいろいろとつまみたくなったり、お酒を夜飲んでしまったり。どんどん悪い食習慣を重ね、眠る時間も遅くなり、味覚も乱れて悪いサイクルになります。キャベツを摂るようになってから、甘いものを食べなくなり、血糖値が急上昇するのを抑えることができました。また、キャベツ自体にキャベジンが含まれているので胃の働きがよくなり、スルフォラファンが肝臓の解毒の働きを助けてくれたり、腸内環境を整えてくれたり、ビタミンCが抗酸化力を発揮したり・・・。解毒機能全般を整えて、血管も丈夫にする働きも期待できるかなと思っています」

■伊久美「キャベツってすごい! 栄養の面で優秀ですね。ちなみに生で食べた方がよいのでしょうか」

■大久保「生の方がスルフォラファンなど解毒機能を高めやすいです。ただ、やはりストイックにならず習慣化することが大事なので、まずは生でも加熱してでもよいので食べてみることをおすすめします」

■伊久美「これならできそう、ハードルが低いかもしれない!だれでもトライできると思います」

■大久保「私はキャベツに塩昆布をつけていますが、以下のようにディップするものを変えていくとあきないです。
*カレー風味のディップなら、カレーパウダーとみそを合わせ、水やみりんで滑らかにする
*大根おろしに梅をたたいて入れて、酢やオリーブオイルで調整してドレッシング風に
*豆腐にすりごまと酢、オリーブオイル、みそを加えてマヨネーズ風に
いろいろなディップを自分でアレンジしてみてはいかがでしょうか」

■東島アナ「ディップをアレンジしていけば、続けやすいかもしれないですね。腎活について、もっと詳しく知りたいかたは、大久保さんの著書『だる抜け ズボラ腎活ーだるいの原因は腎だった!』(ワニブックス)もご覧くださいね」

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

●次回は、森永乳業の古田雄一郎さんをゲストにお迎えします。

【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にニッポン放送でオンエア。お聴き逃しのかたは『radiko』のタイムフリー機能で放送後1週間までお聴きになれます!

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀 

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