話題の“美菌活”！美と菌活の関係とは？～連載『はじめよう！フェムテック』
2024/12/02
2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう！フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。
番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう！フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。
<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、『レタスクラブ』編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年～2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ！』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。32歳の長女一人。
●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00～15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00～15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。
＜ゲスト＞
●古田雄一郎 Yuichiro Furuta
森永乳業（株）食品素材統括部 販売企画機能性グループ マネージャー。1996年麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、森永乳業入社。酪農部で生乳取引や飼料販売などを経て、子会社の（株）クリニコで医療食販売や在宅医療事業などに従事。2010年より機能素材事業部で機能性素材販売などBtoB事業を行う。2015年以降も、所属部門の業務を引き継いだ食品素材事業部にて、機能性素材の販売企画に携わり、2022年4月より現職。https://www.morinagamilk.co.jp/
認知が広がりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい！という意気込みでスタートしたこの番組。ゲストは、森永乳業の古田雄一郎さんです。「いつも難しい腸内環境の話を、私たちにわかりやすく教えてくださる古田さん。最近、耳にするようになったワード “美菌活” について、詳しく解説していただきます」(伊久美)
勝負日に備え、“美菌活” で最高に美しい自分を手に入れる
■東島アナ「ゲストは、腸内環境のスペシャリスト・ 森永乳業の古田雄一郎さんです。この番組には定期的に出演していただいていますが、今回は、美しい菌の活動と書く “美菌活” について教えていただきます」
■伊久美「美菌活とは？ よくわかっていないのですが、どういうことなのでしょうか」
■古田「例えば、結婚式を迎える女性は当日に、自分を最高に美しい状態へもっていきたいという思いをもたれています。そこでいろいろなケアをされるのですが、いよいよ “腸内環境までしっかり整えて当日を迎えよう！” というかたが増えています。この取り組みが “美菌活” です」
■伊久美「ご自身の健康状態を確認するブライダルチェックは一般的になってきましたが、ついに腸内環境まできましたか！“美菌活”は、インパクトワードですね」
■古田「そうですね。美と菌活、かけ離れているようで、実はすごく近い！というお話を今回できれば幸いです」
■東島アナ「“美菌活”を行うと、具体的にはどういうメリットがあるのでしょうか」
■古田「腸は体の血液の約４割を使う場所といわれていまして、全身に影響を及ぼします。代表的なところでは肌。肌はゆっくり28日周期で再生します。腸は全身の炎症を防ぐポイントでもあるので、炎症しがちな体だと老廃物をためやすい体になってしまいます。肌はもちろん、きれいなボディーラインを整えるという意味でも、腸活は重要です。結婚式では、なかなか普段は気にしない背中のケアなども大事になってくると思います」
■伊久美「髪にもよいのでしょうか」
■古田「まだ細かなところまではわかっていないのですが、実は頭皮と腸の状態は関係があるという考えがありまして、腸の状態がよくなると頭皮の状態もよくなり、髪やヘアスタイルの仕上がりにも影響します。式当日は、花嫁はいろいろなかたから見られますので、究極まで整えたいという気持ちも理解できます」
■伊久美「“美菌活”は究極のエステティックといえますね」
■古田「究極の美意識が、“美菌活”に集約されるのではないかと思います」
■東島アナ「“美菌活”をするには、何を食べるのがよいのでしょうか」
■古田「これまでもお話ししてきましたが、腸内環境には善玉菌がよいので、手軽に食べられるビフィズス菌のヨーグルトなどをしっかり摂っていただくことは大事です。そして、皆さんのお腹の中にいる菌に餌を与えることも重要なので、キウイや玉ねぎはすごく腸によいといわれています。また、全粒粉のもの、納豆を始めとした大豆もおすすめです。お腹の中にはさまざまな菌がいるので、菌が喜ぶ餌を与えるという感覚で、意識的に摂っていただきたいです」
■伊久美「結婚式はもちろんですが、他にもきれいになって出席したい同窓会、勝負するイベントなどがたくさんありますので、日々腸を整えることを心がけないといけないと思うのですが、勝負日のどのくらい前から“美菌活”を意識すればよいでしょうか」
■古田「個人差はありますが、若いかたでも腸を整え変化が起こるまでに２週間くらいはかかります。そうすると、腸をしっかりよい状態にするまで、さらに肌の状態まで考えると、３カ月くらいを考えていただけたらよいと思います」
■伊久美「先に挙げていただいた腸によい食べ物は、毎日食べるとよいですか」
■古田「はい。ただ、一つのものばかりを食べるのではなく、バラエティー豊かに食べていただくとよいと思います」
■伊久美「“毎日、腸によいものを食べよう！” という意識をするだけでも、変わってきそうですね」
■古田「はい。食事が少し乱れただけで、簡単に腸の調子が崩れることもありますので、毎日コツコツと続けていくことが大事だと思います」
■東島アナ「これまでは食にまつわるポイントでしたが、食べるだけは心もとない気がします」
■古田「そうですね。歩くくらいでよいので、運動をしていただくことです。人間は血巡りが大切な動物なので、体を動かして血液をしっかり回していく。腸だけがよくても、結局血巡りがよくないといけないと思います」
■伊久美「いつも古田さんにお会いすると思うのですが、すごくスタイルがよいですよね。やはり歩いていらっしゃるのですか？」
■古田「はい。なるべく天気のよい日は、ほどよい汗をかくくらいですが、歩くようにしています。特別な運動をしなくても、腸活はできます」
■伊久美「東島さん、特別なことをしなくてもよい、といわれるとうれしいですよね。歩くだけでいいみたい（笑）」
■東島アナ「ほっとしますよね。食べ物はバランスよくということですが、摂り過ぎに注意したほうがよいものはありますか」
■古田「食べ物の吸収に、腸内環境の影響があるということがわかっています。もちろんたんぱく質や脂肪も大事なのですが、摂り過ぎてしまうとしっかり吸収できず、腸内を乱すことになるので、バランスが大事です。最近では、プロテインを摂り過ぎているかたほど、腸が乱れやすいということもわかっています」
■伊久美「筋トレがブームだから、プロテインを多くのかたが飲んでいますよね」
■古田「そうなのです。ブームの当初は、アメリカ人の摂取量が目安になっていたのですが、それは日本人には多かったので、今は腸にやさしい設定になっているそうです」
■東島アナ「それにしても、ここのところ、世の中で体への関心が本当に高まっていますね！」
■伊久美「菌がブームですからね」
■古田「本当に美しくなるというところまで、菌活は進んでいます。最近私も、美容の世界からもお声をかけていただき、菌と美容の関係などいろいろなお話をさせていただく機会が増えています」
●次回も、森永乳業の古田雄一郎さんをゲストにお迎えします。
合言葉は「はじめよう！フェムテック！！！」
【番組インフォメーション】 『はじめよう！フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分～16時にニッポン放送でオンエア。お聴き逃しのかたは『radiko』のタイムフリー機能で放送1週間後までお聴きになれます！
●記事まとめ／板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル＆スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成＆執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
●撮影／寿 友紀
