きみどりさん(@kimidori_itame)が投稿したさくらんぼの写真に18万件のいいねが集まりました。「今年の収穫を見てくれ」とコメントされた大量の実は、幼稚園生だったころに植えた1本の木から採れたものだそう。お話をうかがいます。
25年後の大収穫
きみどりさんが「今年の収穫を見てくれ〜!!」と投稿したのは、大量のさくらんぼ。鍋やタッパーなど、中身がいっぱいに入った13個もの大きな器が、大きなテーブルを埋め尽くしていました。真っ赤でツヤツヤとした実が美しいですね。
こちらはすべて、きみどりさんの実家に植えられているという1本のさくらんぼの木から実ったもの。
25年前、当時1メートルほどだった苗木を、幼稚園生だったきみどりさんが駄々をこねて買ってもらったのが始まりだったそう。
その苗木を庭に植えたところ「屋根くらいまで育った」とのことで、現在では約10メートルの鯉のぼりにも追いつきそうなほど成長。空いっぱいに枝葉を伸ばしてたくさんの実をつけるようになったのだとか。
実だけでなく花もまた綺麗だという、きみどりさんのさくらんぼ。
投稿を見た人たちも「ス、スゲー!!」「夢のよう」「食べ放題だ!」と収穫量の多さに大興奮だったほか、「私も植えてみたい」と期待に胸をふくらませる人もいました。
「自分のフルーツの木」が欲しかった
さくらんぼの苗木を「幼稚園のころに駄々こねて買ってもらった」とのことでしたが、どのような状況で苗木を購入することになったのでしょうか。
「当時通っていた幼稚園の近くでさまざまな苗木の販売会が行われていて、どうしても欲しくてたまらなかった私は、私に特に甘い父をターゲットに駄々をこねて買ってもらいました」
作戦は大成功だったんですね。なぜそんなにさくらんぼの木が欲しかったのでしょうか。
「実家の庭はそこそこ広く、木苺やアケビなどが取れましたが『自分のフルーツの木』が欲しかったんだと思います」
たくさんの果物が実るお庭に、さらに“自分の木”が加わるとなったら夢が広がりますね。
25年間の成果
きみどりさんやご家族の方は、25年間どのようにお世話されてきましたか。
「庭に地植えなので、ベランダから適当に水まきをしている程度だと思います。剪定もしていないと思います」
土地や気候と、さくらんぼの木の相性がよかったのかもしれませんね。
投稿写真の大量の収穫には非常に心が踊りました。今年の収穫を見て、きみどりさんはどのように感じましたか。
「素直に『多くない!?』でしたね。
年によって採れる量は変わるのですが、今年は過去1番採れたと思います。
すべて父が手作業でジャムにしていました」
きみどりさんによると、ジャムを作る際は「種取りが苦行だそうで……」とのこと。たくさん採れたことは喜びである一方、作業が増える点についてはうれしい悲鳴が上がりそうですね。
大量の収穫までには紆余曲折も
さくらんぼを育ててきた中で、「忘れられないエピソード」がありましたら、ぜひお聞かせください。
「大の毛虫嫌いなのですが、当時の庭にはソメイヨシノが数本植わっていて……そこからさくらんぼの木にも大量に発生するようになってしまい、近づくことすらできなくなりました」
おいしい実がたくさんできる木は、虫たちにとっても非常に魅力的なのでしょう。
また、「小さいころは、窓から祖母と父が収穫するのを眺めていました」とも教えてくれたきみどりさん。素敵な思い出の光景ですね。
収穫後のさくらんぼは?
収穫されたさくらんぼは、どのように召し上がりましたか。
「遠方に嫁いで10年になるので、なかなか採れたては味わえていません。帰省したときに、父特製のさくらんぼジャムをもらうつもりです」
間違いなしのおいしさを味わうのが、待ち遠しいですね。
現在、さくらんぼの木とは離れた地で暮らすきみどりさん。収穫されたさくらんぼは、その実のおいしさだけでなく、25年分のさまざまな思い出も思い起こさせてくれそうです。今から来年の収穫も楽しみですね。
取材協力:きみどりさん(@kimidori_itame)