ペットトリマーに資格は必要?トリマー資格の種類、取得方法を解説
2018/10/31
ペットの毛をきれいに洗い、カットやスタイリングを行うトリマー。犬好きの人なら一度は憧れたことがある職業かもしれません。「今からでもトリマーはめざせるの?」「どんな資格を取れば働ける?」など、今回はトリマーの資格について気になることを調べてみました。
トリマーになるために資格は必要?
トリマーには「美容師」のような公的な資格はありません。ただ、動物の扱い方やトリミング技術、ペットの健康にまつわる知識を身につけていることの証明として、いくつかの民間団体が認定資格を発行しています。
就職や転職にももちろん有利になるので、この先トリマーとして働きたいと考えている人は、やはり何らかの資格は取得しておきたいものですね。
トリマー資格、どれを取る?
日本にはトリマーの民間資格がたくさんあります。資格ごとに求められる知識やスキルは少しずつ異なり、取得方法もそれぞれ。ここでは数あるトリマー資格のなかから3つをご紹介。早速資格の概要を1つずつ見てみましょう。
JKC公認トリマー資格
トリマーの資格のなかで最も有名なものといえば、ジャパンケネルクラブ(JKC)による認定資格。JKC公認のトリマー養成機関に入学し、卒業試験に合格するとC級を取得することができます。その後、スキルや経験に応じてB級、A級と段階的に資格が取得できる仕組み。
独学でも受験することはできますが、学校に通わずにトリミング技術を身につけるのは大変なので、やはり多くの人がトリマー専門学校などに通うようです。
トリマーライセンス
ペットサロンで働くうえで必要なトリミング&グルーミングの技術を証明するのがトリマー2級。日本ペット技能検定協会が発行するもので、ライセンスを取得するための勉強には通信講座を利用することができます。トリマー2級を取得したあとは、サロンの現場で働きながら、さらにリーダー的業務に必要なスキル習得の証明になるトリマー1級をめざす人も。
「学校に通う時間がとれない」という人や、「トリマーの道へ早く踏み出したい」という人にも、比較的チャレンジしやすいかもしれません。
ドッグ・グルーミング・スペシャリスト
ドッグ・グルーミング・スペシャリストは、日本動物衛生看護師協会が認定する犬の美容師資格。犬の美容に関する知識と、日常の健康管理、さらにはドッグショーに出場するためのグルーミング技術といった専門性の高いスキルを習得していることを証明します。
基本的にはペット関連の専門学校で2〜3年をかけて学んだあと、試験に合格してライセンスがもらえる仕組み。取得後はペットサロンやペットショップへ就職する人が大半ですが、自分の技術をより高めるためにショーへの出場をめざす人も多くいるようです。
取得方法の一例:「トリマーライセンス2級」の場合
一般的にトリマーをめざす場合、ペット関連の専門学校で2〜3年かけて学び、卒業後に就職をする人が多いようです。でも、30〜40代女性なら「トリマーとしてなるべく早く仕事をしたい」と思う人が多いでしょう。家事や子育てで忙しくても勉強しやすいという点で、おすすめなのは通信講座。
日本ペット技能検定協会の「トリマー2級」は、通信講座でグルーミング業務をこなすために必要な知識とスキルが身につきます。
【トリマーライセンス2級】
・ 受験資格・・・・・・協会指定のカリキュラムを修了した人
・ 試験日・・・・・・随時
・ 試験方法・・・・・・筆記と実技
・ 検定料・・・・・・7500円(別途、ライセンス交付申請料として1万2000円がかかります)
トリマーとして活躍するには?
トリマーの主な働き口は、ペットショップやペット美容室、ペットホテルなど。まずはこのような店舗で経験を重ね、トリミングスキルを磨く人が多いようです。その後は独立開業や、フリーのトリマーとして活躍するケースも。
犬をはじめ動物好きであるだけでなく、飼い主であるお客さまとコミュニケーションをしっかりとれること、流行のスタイルを勉強する向上心を持つことも、トリマーには欠かせません。
最近ではペット可の集合住宅も多く、ペットを飼う人はますます増えています。高い技術や質のいいサービスを備えれば、人気トリマーになることも夢ではありませんよ。
まとめ
今回ご紹介したほかにも、さまざまな団体がトリマー資格を発行しています。まずは自分がどんなトリマーになりたいのか、またどれほどの勉強時間やお金をかけられるのか考えて、取るべき資格を選択しましょう!
文/有馬未央(KIRA KIRA)
構成:サンキュ!編集部
※記事の内容は2018年9月時点のものです
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