七五三のお祝いを解説|お祝いをあげる人はだれ?何をあげる?
2018/11/02
七五三のお祝いはだれがあげる?、お祝いの相場やお祝いをもらったときのお返しは?など、冠婚葬祭アドバイザーの中山みゆきさんに教えてもらいました。
七五三のお祝いをする人はだれ?
七五三は、祖父母や親戚など近親者でお祝いするのが一般的です。祖父母や親戚など近親者となります。また、近隣のふだんから親交のあるかたからお祝いをいただくこともあります。住む地域によって違うようです。
お祝いの相場を教えて
お祝いをあげる人は、主に祖父母になるでしょう。金額は、衣装代などを負担する場合は高額になります。
・近所の人……3000~5000円程度
・親戚……5000~1万円程度
・祖父母……1万~1万円程度
この10万円は、七五三の衣装代を負担する場合の金額です。現金ではなく、衣装そのものをプレゼントする場合もあります。あらかじめ、現金がいいか、品物がいいかリクエストを聞いておくとよいでしょう。
お祝いを入れる袋、表書きはどうする?
水引は紅白のちょう結び、のしもつけます。男の子、女の子の別はなく、共通です。表書きは「七五三御祝」「祝七五三」「御祝」が一般的。
細かく書くなら、
・3歳
「賀髪置御祝」(がかみおきおいわい)または「御髪置御祝」(おんかみおきおいわい)
・5歳
「祝 御袴着」(しゅく おんはかまぎ)または「御袴着御祝」(おんはかまぎおいわい)
・7歳
「祝 御帯解」(しゅく おんおびとき)または「御帯解御祝」(おんおびときおいわい)
お祝い金はいつ渡したらいい?
11月の初めから15日前後に渡すのがベストです。が、それぞれの家庭によって、お参りする日程が早かったり、遅かったりします。その場合、お祝いする日に合わせて渡せば問題ありません。会う予定がなければ、のし袋に入れて現金書留で送ります。11月中にはお祝いを渡しましょう。
せっかくなので、ひと言添えたいところですね。例を挙げておきましょう。
・七五三おめでとう! たくさん食べて、大きくなってね。
・○○ちゃん(○○くん)七五三おめでとう! またいつでも遊びに来てね。これからも元気いっぱい頑張ってね
・○○ちゃん(○○くん)七五三おめでとう! 大きくなったら何になるのかな? 楽しみにしてるよ。
お祝いをプレゼントするなら何がいい?
事前に、七五三を迎える子どもに何が欲しいかリサーチしておくとよいでしょう。または、その両親に欲しいもの、必要なものを聞いておくことです。
・自分の好みを押しつけないように。あくまでも、子どもがもらってうれしいもの。
・子どもにとって高価すぎるものを贈らないように。
品物と一緒にメッセージカードもつけるといいですね。
【男の子の場合】
おもちゃ、ゲーム、スポーツ用品、文房具、お祝いのケーキ
【女の子の場合】
・3歳……キャラクターの人形やぬいぐるみ、本、おもちゃ、リュック、お祝いのケーキ
・7歳……文房具、洋服、スポーツ用品、ゲーム、お出かけバッグ、リュック、お祝いのケーキ、アクセサリー
お祝いのお返しはどうしたらいい?
住む地域によってしきたりや習慣が違いますが、子どもの祝いである七五三は、本来はお返しをしません。近年では、千歳あめや赤飯をセットにしたり、菓子折り程度を謝礼としてお返しすることが一般化してきています。
場合によっては、子どもの名前で内祝いとしてお返ししてもよいでしょう。いただいた金額の半額から3分の1程度が目安です。
実家からのお祝いのお返しにおすすめなのは、七五三の当日にレストランなどでの食事会にご招待すること。また、写真館で撮った写真を焼き増しして渡したり、子どもにお礼の手紙やカードを書かせるなどがおすすめです。
まとめ
七五三のお祝いをいただいときの実家や夫の実家などへのお返しについて、決まり事はありません。何をお返しするにしても、感謝の気持ちと子どもの成長をうれしく思う気持ちを込めるといいですね。
教えてくれたのは・・・中山みゆきさん
冠婚葬祭アドバイザー。All Aboutで冠婚葬祭サイトの運用に携わる。現在は、その知識を生かして冠婚葬祭関連のアドバイス活動を重ね、「思いやり」の心を大切にした情報を発信中。
取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)