七五三の初穂料とは?相場の金額、渡し方を解説
2018/11/02
七五三でおはらいをしてもらうときは「初穂料」をお包みします。その相場、渡し方などを冠婚葬祭アドバイザーの中山みゆきさんに教えてもらいました。
七五三の初穂料って何?
「初穂料」とは、七五三のお参りで神社で祈祷をしてもらう場合の表書きです。その年に初めて収穫されたお米のことを「初穂」といい、神様にお供えして収穫、豊作の感謝を表していました。現代ではお金に変わりましたが、元の意味で神前に納めるお金のことは「初穂料」といいます。七五三のほか、お宮参り、合格祈願、厄よけなどのときも同じように書きます。
初穂料の金額の相場は?
子ども1人分のおはらいの相場は、5000円です。子ども2人していただく場合は、1万円になります。
ただ、神社やお寺などによって異なるので、事前に直接問い合わせておいたほうが、当日慌てなくてすむので安心です。
いつ、どのように渡したらいいか
神社に着いたら、祈祷してもらう受付があります。神社なら社務所です。申込用紙に必要なことを記入したあとに、ここで初穂料を渡します。
初穂料は、お金を入れたのし袋を袱紗(ふくさ)に包んで持参し、そこから取り出して渡すようにしましょう。マナーは大切ですから、覚えておきましょう!
のし袋の種類、表書きの書き方を教えて
のし袋の種類は蝶結びで、水引は紅白または金銀です。必ずしも、のし袋でなくてもよく白封筒でも大丈夫です。
表書きは、神社なら「御初穂料」「御玉串料」、お寺なら「ご祈祷料」「お布施」などになります。下段の名前は、子どもの名前をフルネームで書きます。読みにくい名前の場合は、ふりがなをつけておきましょう。
中袋がある場合は表に金額、裏に名前と住所を書きます。中袋がない場合はのし袋の裏に金額と住所を書きます。子ども2人なら表書きは連名にしますので、
のし袋は1つで大丈夫です。年齢順に右側から書きます。
お金の入れ方は? 新札じゃなきゃだめ?
結婚式のご祝儀と同じ入れ方です。お札の人物が印刷されているほうが表、顔は上です。お金は新札でなくてもOKですが、それに近い折り目の少ないきれいなお札をあらかじめ用意しておきます。
七五三にかかる費用の相場は
七五三にかかる費用は、子どもの衣装代、着付け代、撮影代、食事代、初穂料、さらには親の衣装代や着付け代など、それぞれのご家庭によって異なります。
初穂料は一般的に5000~1万円、子どもの衣装をレンタルする場合は1万5000〜3万円が相場ですが、ピンキリです。
写真などもアルバム代やプリントの枚数で価格はまちまち、食事代も、高級レストラン、ファミレス、ケータリングなどで異なります。
まとめ
神社やお寺で、子どもの成長を祈ってもらう七五三の祈祷は日本古来の風習。子どもたちにも大切に伝えていきたいものの1つです。その際のマナーなども、親としてきちんとしたいものですね。
教えてくれたのは・・・中山みゆきさん
冠婚葬祭アドバイザー。All Aboutで冠婚葬祭サイトの運用に携わる。現在は、その知識を生かして冠婚葬祭関連のアドバイス活動を重ね、「思いやり」の心を大切にした情報を発信中。
取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)