笠原将弘さん直伝!おべんとう人気No.1おかず「鶏のから揚げ」を究極においしくするワザ

2019/02/25

春は、はじまりの季節。新生活のスタートに合わせ、今年からおべんとう作りを始める人も多いのでは? そこで今回は、おべんとうの人気No.1おかず「鶏のから揚げ」の究極においしいレシピをご紹介。人気料理人・笠原将弘さんが「さめてもジューシー」に仕上がるワザを特別に教えてくださいました! おべんとうのおかず作りでマスターしておきたい、3大ルールも必見です。

「肉の大きさ」と「二度揚げ」でさめてもジューシーに!

おべんとうのふたを開けた時、思わずテンションが上がってしまうおかずといえば「鶏のから揚げ」。
夫や子どもたちからのリクエストも多いのではないでしょうか?
 「僕も大好きなおかずなんです」と語るのは、日本料理店『賛否両論』(東京・恵比寿)店主・笠原将弘さん。だからこそ、こだわっているのが「さめてもジューシーであること」なのだそう。
コツは、肉は「大きく」、揚げるときは「二度揚げ」にすること。

「肉が小さいと火が通り過ぎ、さめるにつれてパサパサになります。また、しっかり火を通すことは大切ですが、ただ長く揚げればいいというわけではない。一度めは低いの温度で揚げ、少しやすませたら、温度を上げて二度揚げ。こうすると、外はカリッ、中はジューシーになるんです」(笠原さん)。

出来上がった「鶏のから揚げ」は、しっとりとした食感が絶品。時間がたってもおいしさが変わらないのは、おべんとうおかずにとって最高の条件です。

鶏から揚げのレシピ

材料(1〜2人分)
鶏もも肉……1枚(250g)
卵……1/2個
薄力粉……大さじ1
片栗粉、揚げ油……各適量
A(しょうゆ、みりん各大さじ11/2 粗びき黒こしょう)

作り方

鶏肉は大きめの一口大に切り、Aをもみ込んで10分置く。余分な水けをきってから、溶き卵、
薄力粉の順に加えて、その都度よくもみ込む。余分な水けをきり、1切れずつ片栗粉をまぶす。

フライパンに揚げ油を低温(160℃)に熱する。1を入れて3分揚げ、1度取り出して3分やすませる。
揚げ油の温度を中温(170℃)に上げ、鶏肉を戻し入れて空気にふれさせるように混ぜながら
2分揚げる。

覚えておきたい、おかず作りの3大ルール

究極のおかずをマスターしたところで、毎日のおかず作りで覚えておきたいルールもご紹介。
おかず選びに迷ったら、ぜひ参考にしてください。

ルール1 濃いめの味つけでさめてもおいしく

おべんとうの味つけは、ふだんのおかずよりもちょっと濃いめで。そのほうが、さめてもおいしく、
白いご飯も進みます。

ルール2 肉は脂身の少ないものを使う

脂身はさめるとカチカチになっておいしくない。もも肉や赤身肉など、脂身が少ないものを使いましょう。

ルール3 汁けはきっちりときること

おかずの汁がご飯にうつるのはおいしいけれど、水分が多すぎるとぐちゃぐちゃに。
「汁けはしっかりきる」が原則です。

おべんとう作りは毎日のこと。朝ごはんを作ったり、子どもの世話をしたり、忙しい時間の中で
続けることを不安に思う人もいるのではないでしょうか?
 
「『朝はあんまりむずかしいことをしなくていい』と僕は思います。おべんとう作りは毎日のことだから、続けることが何よりも大切。おべんとうを開いたとき、「驚いてくれるといいな」「喜んでくれるといいな」。大切なのはそれだけ。それだけで、愛情はきっと伝わります」(笠原さん)。

無理せずにできることから、おべんとう生活をはじめましょう。

調理/笠原将弘(賛否両論) 撮影/木村拓(東京料理写真) スタイリスト/阿部まゆこ 構成・文/田久晶子

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