目指すは「子育てに悩む母を支えるプロ」。アラフィフ主婦の学び

2019/03/10

主婦業をこなしながら、夢に向かってまい進している女性がいます。5年続けた保育園のパートを退職。子育て支援にかかわる就職が決まり、夢に向けての新たな一歩を踏み出した、主婦のみい太さん。子育てに悩むお母さんたちをサポートするために続けている、彼女の夢に迫ります。

■お話を聞いたのは…みい太さん(東京都 46歳)。サンキュ!トップブロガー。「キラリっ子ファミリーカフェ」という保護者支援団体を立ち上げ、活動を展開。防災講座も開催。4月からは市の子育て支援にかかわる部署に勤務。夫、中1と小4の男の子の4人暮らし。

苦しんでいた自分が助けられたように、私も誰かを助けたい

母として妻として、ひとりの女性としてありのままの姿をつづったブログが人気のみい太さん。彼女の夢は、「子育てに悩むお母さんを支援する仕事をする」こと。そう考えるようになったきっかけは、ご自身の子育て経験にあったのだとか。

「長男が発達障害児で、小さなころから子育てに悩み、独りで抱え込んで苦しい時期が…。そんなとき、市の子育て支援に支えられ、前を向くきっかけをもらうことができたんです。また 長男が発達障害と診断を受けたことをきっかけに、寝る間も惜しんで必死に発達障害について勉強しました。私の持っている知識やスキルで、悩んでいる人の気持ちを少しでもラクにしてあげることができたら…と思うようになりました」。

悩み抜いたこそ見つけられた夢。今は長男に感謝!

みい太さんが「悩んでいる人を支援する側」に回ろうと思えるようになるまで、苦しい時期もありました。

「長男の発達障害と向き合う日々の中、うまくいかないことが多くて親子で苦しんだし、どうしていったらいいのかと途方に暮れたことも何度もありました。でも、家族みんなで向き合い、話し合い、試行錯誤を続け、今では長男も安定して学校生活を送れるようになりました」。

苦しい時期を通ってきたからこそ、みい太さんは同じような苦しみの中にある保護者の気持ちに寄り添えるのでは…ということに気がつきました。そのため、今ではみい太さんが進むべき道を示してくれた息子さんに心から感謝しているのだとか。

夢の実現のために必要な資格を着実に取得していきたい

今後の夢は、ピアサポート(※)事業として発達障害の保護者支援団体の「キラリっ子ファミリーカフェ」の運営を継続しながら、「子育て支援」か「療育」の現場に従事すること。二足のワラジとして防災講座の講師としての活動も視野に入れています。

そのためにみい太さんは、二男が小学校に上がった頃から、保育士、発達障害コミュニケーション初級指導者、発達サポーター、ペアレントプログラムリーダーなど、必要な資格を取得してきました。

具体的な今年の目標は、早期発達支援士の取得、ペアレント・メンターの登録。来年は防災士、防災コーディネーターの取得。子育てはだいぶ落ち着いてきたと言えど、これだけの資格取得を目指すのは大変。そのモチベーションはどこからくるのでしょうか?

「正直、仕事もしながら、発達障害児の親の会の運営もして、さらに勉強や講師活動を続けていくのは大変です。せめて発達支援の活動に絞って、防災は手を引こうか…と考えたことも。でも、もしも私がお伝えしたことが誰かの命を、生活を助ける一端となることができたら。そう考えると絶対にやり遂げようというやる気が出てきます!」。

みい太さんの夢に向かう力強い歩みはこれからも続いていきます。


※ピアサポートとは、同じ症状や悩みをもち、同じような立場にある仲間が、体験を語り合い、回復を目指す取り組みです。

取材・文/杉澤美幸 構成/サンキュ!編集部

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