子どもの思考力を伸ばす「待てる」親になるワンステップとは

2019/04/24

最近、10年後になくなる職業なんてニュースもちらほら聞こえてくるように、「AI(人工知能)の活用」「自動化・ロボット化」が進み、単純な仕事は機械に任せ、人間にはより「思考力」が求められる時代になると言われています。

子どもの「思考力」を伸ばすには、子ども自身が自ら考え、試行錯誤しながら「やってみる体験」がとても大切。ですが、わかってはいるものの、ついつい子どもが考えている途中でせかしてしまったり、待てずにおうちのかたが手を出してしまったり…。
どうすれば、「待てる」親になれるのでしょうか。「スーパー保育士」と呼ばれ、現在は子育てに関する研究・執筆・講演活動を行っている原坂一郎さんに、お話をうかがいました。

プロでも待てないことがある。神経質になりすぎなくても大丈夫!

子どもを「待つ」のは大変ですよね。できるまで待ってあげることで、「子どもがのびのびと育つ」とわかっていても、なかなか行動に移すのは難しい
ものです。

でも、安心してください。子育てのプロである保育士や幼稚園の先生でも、子どもたちに「早く」という言葉を一日に何回も言っていますから。
待つことの大切さがわかっていて、日ごろから待つように頑張っているおうちの方であれば、「急がないと間に合わない」「早くしないと子どもに不都合が起こる」場合などは、待たないで手伝ったり、早く!と言ってしまったりしてもいいと思っています。でも、さほど急ぎではないときは、待ってあげてくださいね。

言葉かけの工夫で思考は深まり「考えて動ける子」に!

子どもは、毎日約1000個くらいのことを考え、何か行うときは「どうすればうまくできるかな?」「どうやったら早くできるかな?」などいろんなことを考えて試しています。

なので、「早く!」「急いで」などではなく、「どうやったらうまく○○できるかな?」など、その場面ごとにヒントになるような言葉をかけるようにしましょう。そうすると子どもの思考力はぐんと深まり、「自ら考えて動ける子」になっていき、ひいてはおうちの方の待つ時間が短くなることにつながります。「待ってあげると子どもはどんどん伸びる」というのは、そういうことなのです。

待ってもらった子はやがて自分が待てる子に

私は子どもに関しては大抵いつも待てる方でしたが、これは子ども時代、私が何をしても母が待ってくれていたからだと思っています。おもちゃ屋で何を買うか迷っているときでも「ゆっくり探しなさい」といつも待ってくれていました。大人もそうかもしれませんが、子どもも自分を待ってくれた人には優しさを感じ、やがて自分も待てる子になっていきます。

10秒待つことで育める「できた!」の達成感

ボタンかけひとつをとっても、たいていのものは10秒待ってあげるとすべて自分でできるものが多いのです。日常の中で「あと10秒待ってみる」習慣をつけるだけで、「ひとりでできた」という達成感を味わえるものがずいぶんと増え、子どもにとっては自分自身への自信にもつながっていきますよ。

「できた!」の達成感を教材でも

<こどもちゃれんじ>でも「できた!」体験を遊びの中でたっぷり体験できる教材をご用意しています。4月開講号は今なら通常2ヵ月からの受講のところ、1か月だけ受講できる「1か月キャンペーン」を実施中!
うちの子に合うかしら?等お悩みの方はこの機会にぜひ試してみてください。

「待つ」ことで、子ども自身が相手を「待てる」子になり、子ども自身の「自分でできた!」が増え、それが自信につながることがわかりました。
まずは、「あと10秒!」待つことから挑戦してみてはいかがでしょうか。

教えてくれたのは…原坂 一郎さん
KANSAI こども研究所所長。23年間の保育所勤務時代には、どんな子どもも笑顔になるユニークな保育が注目され「スーパー保育士」と呼ばれた。現在は「こどもコンサルタント」として、子どもおよび子育てに関する研究・執筆・講演活動を全国で展開している。

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